2021.10.15

Joshin 試用レポート

テクニクスの最新完全ワイヤレスイヤホン「EAH-AZ60」「EAH-AZ40」を試聴レビュー!

メイン画像
メイン画像

テクニクス 完全ワイヤレスイヤホン EAH-AZ60/EAH-AZ40

パナソニックのオーディオブランド「テクニクス」から新たな完全ワイヤレスイヤホン『EAH-AZ60』と『EAH-AZ40』が登場!

業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を搭載し、高音質コーデックLDACに対応したEAH-AZ60と、コンパクトでお求めしやすい価格ながら高品質な雰囲気が漂うEAH-AZ40。
どちらも自分の声をクリアに届ける独自の通話音声処理技術を採用した、音質だけでなくトップクラスの通話性能を持ったイヤホンです!

2機種とも音質にこだわって作られ、臨場感あふれるサウンドが楽しめるとのこと。
早速性能や外観をチェックして、音を確かめてみます! ライター:もあ

※国内のノイズキャンセリング機能搭載完全ワイヤレスイヤホンにおいて。JEITA(一般社団法人 電子情報技術産業協会)基準に則る。
2021年8月14日時点、パナソニック社調べ。

「EAH-AZ60」「EAH-AZ40」の機能をチェック

  • 高性能なノイズキャンセリング機能を持つ「EAH-AZ60」
    高性能なノイズキャンセリング機能を持つ「EAH-AZ60」
  • 装着感が良いコンパクトサイズの「EAH-AZ40」
    装着感が良いコンパクトサイズの「EAH-AZ40」

パナソニックのHi-Fiオーディオブランド「テクニクス」。
以前ハイエンドモデル「EAH-AZ70W」を試聴した時の、ワイヤレスイヤホンとは思えない高音域を中心とした音の拡がりは、今でも鮮明に覚えています。

そんなEAH-AZ70Wの弟分として新たに登場したのが「EAH-AZ60」と「EAH-AZ40」の2機種。
EAH-AZ60は業界最高クラスのノイズキャンセリング(以下:NC)機能を搭載し、直径8mmのダイナミック型ドライバーを採用、さらにハイレゾ相当のLDACコーデックに対応した、リアルな高音質を静寂の中で楽しめるモデル。
EAH-AZ40はNCは非搭載ですが、6mm径のダイナミック型ドライバーを採用し、小型ながらも力強いサウンドを追求したモデルです。

自分の声をクリアに届ける新たな通話性能

  • マイク開口部に金属メッシュを配置
    マイク開口部に金属メッシュを配置
  • アプリで実際に自分の声を聞けます
    アプリで実際に自分の声を聞けます

注目ポイントは、在宅ワークが主流になったことで需要が高まった通話性能の高さ!
2機種ともに新たな独自通話音声処理技術「JustMyVoice」テクノロジーを採用し、周囲のノイズと自分の声を判別して、クリアな声を届けられます。

発話音声と他の音を区別してノイズをカットする「ビームフォーミング技術」。
左右合計6つのマイクを活用して、周囲の人の話し声など音の発生方向を検知・解析。
本体にある2箇所のマイク開口部に金属メッシュを配置して、風切り音を低減。
この3つの技術を使い、周囲のノイズを徹底的にカットして、快適な通話ができるようになりました。

実際に通話相手にどのように聞こえているかは、専用アプリで確かめられます。
外を車が走る音やテレビの音など一般的な生活音がある中で聞いてみましたが、声がクリアでとても聞き取りやすいです!
意識して耳を澄まさないと周囲の音が聞こえず、通話用マイクが口元の方向に向いているので小声でもしっかり声を拾っていました。

通話中のマイクのオン/オフをタッチで行えたり、スマホとパソコンなど2台の端末と同時接続できるマルチポイントにも対応していたりと、在宅ワークでの心強い味方になりそうです。

【EAH-AZ60】業界最高クラスのノイズキャンセリング機能を搭載

  • NCの強さをアプリで細かく調整
    NCの強さをアプリで細かく調整
  • EAH-AZ60には、業界最高クラス のNC機能を搭載。
    外側のマイクが周囲の騒音を遮断して、内側のマイクが咀嚼音など耳の中のノイズを低減させる、フィードフォワード方式とフィードバック方式が合わさった独自の「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」で、違和感なく周囲の音をカットします。

    専用アプリでは自分に合ったNC環境に最適化し、NCの強さは100段階で調整できます。
    Maxだと車が走る音も聞こえにくく、街を歩くには怖さを感じるレベルなので、シーンによって調整した方がよさそうです。
    EAH-AZ70Wで少し気になった音楽を聞いていない時のホワイトノイズはなくなっていて、周りの音がほとんど聞こえない静寂を味わうことができました!
    勉強や仕事に集中したい時にちょうどいいです!

周囲の音を取り込むアンビエント(外音取り込み)機能も、アプリから細かく調整できます。
外音取り込み機能は、機械で無理に大きくしたような音に違和感のあるモデルが多いのですが、EAH-AZ60はとてもイヤホンを付けていない時のようにとても自然!
声や車が走る音が特に聞こえやすく、風切り音のカットは効いているのかザラザラした音がありませんでした。

外音取り込みにすると音楽も一時停止するよう設定できるので、レジでの会話や急に声をかけられたときなどに重宝しますよ。

【EAH-AZ60】ハイレゾ相当のLDACコーデックに対応

  • ワイヤレスでもハイレゾ音質を楽しめる!
    ワイヤレスでもハイレゾ音質を楽しめる!
  • EAH-AZ60は、SBCなどの通常コーデックの約3倍の情報量を持ち、ハイレゾ相当の音質で楽しめる高音質コーデック「LDAC」に対応。
    対応のAndroidスマホやウォークマンを用意しアプリで音質優先にすると音の解像度が上がり、さらに楽器の量が増えて音場が拡がる様子を体験できますよ。

    EAH-AZ70Wの対応コーデックがSBCとAACで、Android民のためにaptXを・・・!と思っていましたが、まさかハイレゾ相当の音質が楽しめようになるとは!
    これは早く聴いてみたいです。

外観と付属品をチェック

EAH-AZ60

  • 「EAH-AZ60」セット内容一覧
    「EAH-AZ60」セット内容一覧
  • 高級感が漂うデザイン
    高級感が漂うデザイン
  • オーナメント部にはスピン加工
    オーナメント部にはスピン加工

EAH-AZ60
セット内容:本体、USB充電ケーブル(USB Type-C、約0.2m)、イヤーピース(XS1/XS2/S1/S2/M/L/XL)、取扱説明書
質量(約):片方:7g
対応コーデック:SBC、AAC、LDAC
防水性能:IPX4相当(イヤホン部のみ)
※IPX4:いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない

EAH-AZ60のカラーバリエーションはシルバーとブラック。
どちらもカジュアルさのない高級感あふれる大人なデザインです。
ノズル付近にボコッと出っ張りがあり、色はEAH-AZ70Wとよく似ていますが形状は大きく変わっています。
オーナメント部に細かい線状の模様をつけた「スピン加工」は健在で、光の当たる角度によって表情を変えます。これが本当に美しい・・・!

付属のイヤーピースは、中心部にかけてシリコンの硬度を上げることで、高いフィット感と遮音性を実現しています。
サイズが全7種と豊富で、その内Sサイズが4つと耳の小さな女性でもつけやすくなっていますよ(※EAH-AZ40は4サイズです)

EAH-AZ40

  • 「EAH-AZ40」セット内容一覧
    「EAH-AZ40」セット内容一覧
  • 小型でも失われない高級感
    小型でも失われない高級感
  • 3色のカラーバリエーション
    3色のカラーバリエーション
  • シリーズで1番小型です
    シリーズで1番小型です

EAH-AZ40
セット内容:本体、USB充電ケーブル(USB Type-C、約0.2m)、イヤーピース(XS/S/M/L)、取扱説明書
質量(約):片方:5g
対応コーデック:SBC、AAC
防水性能:IPX4相当(イヤホン部のみ)
※IPX4:いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない

EAH-AZ40のカラーバリエーションは、EAH-AZ60と同じシルバーとブラックにローズゴールドを合わせた3色。

EAH-AZ60と見た目のデザインはよく似ていますがひとまわり小さく、耳穴に入れた時にポロっと落ちないか心配になるサイズですが、少し長めに伸びたノズルが耳奥に届き安定した装着感を得られます。
小さくてもオーナメント部にはしっかりスピン加工が施され、高級感を失っていませんよ!
小型サイズはどうしてもカジュアルで可愛らしい印象になりがちですが、EAH-AZ40はとてもクールで、オフィススタイルにもマッチするのが嬉しいです。

充電ケースと再生時間

  • 充電ケース 大きさ比較
    充電ケース 大きさ比較
  • デザインはよく似ています
    デザインはよく似ています
  • 強めの磁石で納まっています
    強めの磁石で納まっています
  • 充電端子はUSB Type-C
    充電端子はUSB Type-C
EAH-AZ60 EAH-AZ40
充電時間(約) イヤホン 2時間/充電ケース 2.5時間/イヤホン+充電ケース 3.5時間 イヤホン 2時間/充電ケース 2.5時間/イヤホン+充電ケース 3時間
連続再生時間(約) 本体のみ NC使用時 7時間(AAC)/5.5時間(SBC)/4.5時間(LDAC) 7.5時間(AAC)/5.5時間(SBC)
連続再生時間(約) ケース含む NC使用時 24時間(AAC)/22時間(SBC)/16時間(LDAC) 25時間(AAC)/19時間(SBC)

連続再生時間は、NC機能がない分EAH-AZ40の方が少し長めです。
ケースはEAH-AZ70Wのような触れるとひんやりする金属感はありませんが、光沢感はしっかりあります。
本体は強めの磁石で隙間なく収まっていますが、ノズル付近にはゆとりがあって、他のイヤーピースに付け替えてもフタが閉まらなくなることはありませんよ。

試聴してみた

装着イメージ

  • 装着イメージ「EAH-AZ60」
    装着イメージ「EAH-AZ60」
  • 装着イメージ「EAH-AZ40」
    装着イメージ「EAH-AZ40」

2機種とも少し長めのノズルが耳穴の奥までスッと入り、装着感はとても良いです。
本体と耳が触れる範囲は多いですが軽量なのもあって負担にならず、圧迫感も少ないので疲れにくいと思いました。

2機種の重さの差は2gしかないはずなのに、実際に装着するとEAH-AZ40の軽さに驚きます。
イヤーピースの外側が柔らかいので優しい付け心地で、これなら在宅ワークでずっとつけっぱなしにしても大丈夫そう!

  • タッチセンサーで操作
    タッチセンサーで操作
  • スマホとペアリング
    スマホとペアリング

本体操作方法

音楽の再生/一時停止 右左どちらかを1回タップ
曲送り/曲戻し 右側を2回タップ/3回タップ
音量(+/-) 左側を3回タップ/2回タップ
外音コントロール 右側を長押しする(2秒)
音声アシスタント起動 左側を長押しする(2秒)

本体中央はタッチセンサーになっていて、音楽再生などの操作ができます。
センサーの反応がよく軽いタップでも操作できますが、マスクや髪を触った時などに誤操作は何回かありました。
NCと外音取り込み機能をタップ1つで切り替えできるのはとても便利です。

ペアリング方法

本体を取り出してペアリングモードにし、端末のBluetooth設定で「EAH-AZ60」または「EAH-AZ40」が表示されたら選択して接続します。
「Google Fast Pair」に対応しているので、Android端末の場合は本体を近づけて、表示されたポップアップをタップするだけで接続できますよ。
※Android端末は、Android™ 6.0以降を搭載している必要があります

  • 中音域〜低域の厚みがすごい!
    中音域〜低域の厚みがすごい!
  • 音質に妥協しないテクニクスらしい高音質です
    音質に妥協しないテクニクスらしい高音質です

EAH-AZ60の感想

まずは「115万キロのフィルム/Official髭男dism」をLDAC再生で聴いてみました。
入りだしのボーカルの声がとても艶ややかで聴きやすく、一気に曲の雰囲気に引き込まれます。
サウンドはキック音を中心に低域に重みがあって音のキレも良く、迫力ある音を楽しめました。
EAH-AZ70Wはどこまでも伸びていくような高域が印象的でしたが、EAH-AZ60は中音域〜低域の解像度が特に高く、主張の大きいサウンドに存在感のあるクリアなボーカルの声がうまくマッチしているように感じます。

オーケストラを聴くと楽器の音の輪郭がハッキリしているのでこもるような音が無く、それぞれの音の強弱も分かりやすいです。
高域の伸びや音場の広さはEAH-AZ70Wの方がありそうですが、低域は深いところまでしっかりと出て、まとまりのいい音になっています。

透明感のある中音域が活きる弾き語りなどのボーカル中心の曲やJpop、楽器の音を細かく聴けるオーケストラはバッチリハマり、パンクやメタルなど派手なサウンドはイコライザーを設定して、もう少しドンシャリ気味の音で聴きたいかなと思いました。

EAH-AZ40の感想

小型ながら低域の力強さが際立つパワフルな音で、原曲を少し派手にする印象です。
LDAC再生がないこともあって高域は伸び切っていないと感じる箇所もあり、高音質を求めるとEAH-AZ70WやEAH-AZ60には劣りますが、1万円台のイヤホンではなかなか出せないダイナミックな音です。
普段ロックやJpopをよく聴き、オーケストラや合唱曲をあまり聴かない方なら充分満足できそうです。

さらに使いやすくなった専用アプリ「Technics Audio Connect」

  • アプリでイコライザー設定ができる
    アプリでイコライザー設定ができる
  • 専用アプリ「Technics Audio Connect」では、NCや外音取り込み機能の調整や「JustMyVoice」テクノロジーの確認、イコライザー設定、操作ボタンのカスタマイズなどが行えます。

    アプリのアップデートにより、EAH-AZ70Wを試したときよりも残りバッテリーや操作がひとめで確認しやすくなっていました。
    特にタッチセンサーのカスタマイズ画面はとても見やすく、面倒だからデフォルト設定のままにしているという方も1度触ってみてほしいです。

    イコライザー設定は4つのプリセットと自由に設定できるカスタムモードがあり、音にこだわりのある方でも満足のいく音をつくれます。
    イコライザーはもちろんEAH-AZ40も対応しています。
    1万円台でもイコライザー設定ができるモデルは増えてきていますが、EAH-AZ40はそのなかでも音の変わり方がとても自然で、無理やり音を変えている印象がなく自然なのがすごいです。

まとめ

高性能なNC機能とLDAC再生もできる高音質が特徴の『EAH-AZ60』と、装着性のいい小型サイズで手の届きやすい価格の『EAH-AZ40』。

個人的にテクニクスは「高音質以外なにもいらない!」という方向けのイメージがあったので、高い通話技術やマルチポイントに対応など、仕事でも使える機能が充実していることに驚きました。
また、本体にあるスピン加工の美しい外観から高級ブランドという印象も強かったので、EAH-AZ40が1万円台というのにもビックリです。

通話性能の雑音カットは最近発売のイヤホンのなかでもトップクラスで、外出先からWeb会議に参加するのにも問題ありません。
プライベートでも仕事でも活躍するEAH-AZ60とEAH-AZ40を、ぜひチェックしてみてください! 2021.10.15 (もあ)

スタッフが使ってみました

EAH-AZ60

EAH-AZ40

今回使用した音源 ※別カートです

商品は
こちら

試用レポートバックナンバー
>>Joshin webのTOPページへ