2023.05.26

Joshin 試用レポート

シリーズ初の「AMOLEDタッチディスプレイ」搭載!“走る人”のためのGPSウォッチ『Forerunner 965/265』を使ってみた

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ガーミン スマートウォッチ Forerunner 965 / Forerunner 265

ランナーのためのガーミン スマートウォッチ「Forerunner(フォアランナー)」シリーズに、新モデルが登場!
シリーズで初めてAMOLED(有機EL)タッチディスプレイを搭載し、明るく色鮮やかな画面表示でトレーニングをおこなえるようになりました。
フルカラーマップや最新の機能が使える上位モデル『Forerunner 965』と、高度なトレーニング機能を追加した『Forerunner 265』を、前モデルとの違いに注目しながらレポートしていきます! ライター:もあ

AMOLEDタッチディスプレイを搭載した Forerunnerシリーズ新モデル

  • シリーズ初のAMOLED(有機EL)液晶を搭載
    シリーズ初のAMOLED(有機EL)タッチディスプレイを搭載
  • 屋外での視認性が大幅にアップしました
    屋外での視認性が大幅にアップしました
  • 前モデルと液晶画面比較
    前モデルと画面比較

本格レースで競う方から健康・ダイエットを目的とする方まで、すべての”走る人”をサポートするガーミンのスマートウォッチ「Forerunner」シリーズ。
ForeAthleteシリーズから名前を変えたForerunner 955、255の発売から1年も経ちませんが、早くも後継機モデル「Forerunner 965(以下:965)」と「Forerunner 265(以下:265)」が登場しました。

今回の新モデルの特徴は、トレーニング中にさらに見やすくなったディスプレイ
965、265の両方でシリーズ初のAMOLED(有機EL)タッチディスプレイを搭載し、晴天の屋外や暗い場所などシーンを問わずハッキリと文字が見える、鮮やかなディスプレイ表示を実現しました。
実際に従来シリーズ(MIP液晶)と並べて見ると、ディスプレイ上の色がとても繊細でキレイになっているのが、写真でも充分に伝わります(画像3枚目)。

2機種ともランニングやスポーツシーンに使える機能、ワークアウトを多く搭載。
消費カロリーや睡眠の質の計測など健康状態の管理や、音楽再生、Suicaでの支払いなど、日常で便利な機能も充実しています。

Forerunner 965と265の違い

  • 965のベゼル部分はチタニウム素材
    965のベゼル部分はチタニウム素材
  • ツートンカラーのベルト
    ツートンカラーのベルト
  • 965はフルカラーマップ対応
    965はフルカラーマップ対応

965は本格ランナー向け、265は初心者〜中級者ランナー向けモデルです。

前モデルは上位機種(955)のみタッチパネル操作対応で、255とは機能や使い勝手に大きな差がありましたが、今回の965と265はどちらにもAMOLEDタッチディスプレイを搭載しています。
機能面は265の進化が特に大きく、高度なトレーニング機能「トレーニングレディネス」にも対応するなど、かなり上位機種に近づいた印象です。
965と265の違いを見ていきましょう。

本体サイズとデザイン

965のディスプレイサイズは、シリーズで最も大きな直径1.4インチ
265は前モデルと同じ直径1.3インチで、女性も使いやすいコンパクトモデル(直径1.1インチ)の「265S」もございます。
形状とボタンの配置が同じで外観はよく似ていますが、965はベゼル部分にチタニウム素材が使用されていて、スポーツに特化したモデルとは思えない高級感があります。

バッテリー持ち

通常表示モード時のバッテリーは、965が約23日265が約13日です
個人的にAMOLEDディスプレイなら10日以上持てば十分というイメージがありますが、長時間のアウトドアやフルマラソン以上の距離を走る「ウルトラランナー」など、バッテリーを気にすることが多い方は965がおすすめです。

フルカラーマップ

画面がキレイになったことで、走行ルートを表示するフルカラーマップもとても見やすくなりました(画像3枚目)。
しかし本体でのマップ表示は965だけの機能で、265はルート表示のみとなります(専用アプリでは965同様マップで確認できます)。

機能と対応アクティビティ

運動や健康管理機能に違いはありませんが、965のみ、ワークアウト中にスタミナの残量を可視化できる「リアルタイムスタミナ」や疲労を数値化する「負荷比」など、ペース配分が重要になるランナーが重宝する機能が搭載しています。
また、高所や暑熱環境にいる際、VO2max測定値を補正してより正確なデータを計測する「高度/暑熱適応」機能も、965のみ対応です。

アクテビティの種類も965の方が充実しており、登山やゴルフ、テニスなど、265には対応していないものがあります。

音楽保存数

両機種とも本体に音楽機能があり、最大保存曲数は、965は内蔵メモリ32GBで最大約2000曲、265は内蔵メモリ8GBで最大約500曲です。

一般的なトレーニングや健康状態のログを取るだけであれば、両機種に大きな違いはないので、コストパフォーマンスを考えると265が選びやすそうです。
965は、長時間バッテリーとフルカラーマップ、適切なペース配分をつかみやすい新機能が大きなポイント。
長距離レースに挑むランナーや、登山での使用を考えている方にとっては、965は欲しい機能が全て詰まった満足度の高いモデルです。

上級者向けモデル Forerunner 965

外観とスペック

  • 【動画】外観と操作の様子
    【動画】外観と操作の様子
  • 物理ボタンは5つ
    物理ボタンは5つ
  • ベルト穴がすごく細かい
    ベルト穴がすごく細かい
  • 付属の専用ケーブルで充電
    付属の専用ケーブルで充電
Forerunner 965 Forerunner 955
ケースサイズ(約) 幅47.2×高さ47.2×奥行13.2mm 幅46.5×高さ46.5×奥行14.4mm
重量(約) 53g
モニターサイズ(約)直径1.4インチ 直径1.3インチ
ディスプレイ AMOLED(有機EL) MIP液晶
解像度 454x454 260×260
ベゼル素材 チタンベゼル 繊維強化ポリマー
稼働時間(約) スマートウォッチモード: 23日間
GPSモード: 31時間
スマートウォッチモード: 20日間
GPSモード: 42時間
防水機能 5ATM
Garmin Pay / Suica
音楽保存可能数 最大 2000 曲(音楽ストリーミングサービス対応)

965のカラーバリエーションは、ホワイト/ブラック/アンプイエローの3色。
全てベゼル部分がチタニウム仕様になっていて、ギラギラしすぎない光沢感と金属っぽさが、色鮮やかなディスプレイとマッチします。
ホワイトとブラックは特にスポーツ用ウォッチ特有のカジュアルっぽさがなく、スーツなど落ちついたファッションにも違和感なく溶け込みます。

個人的にスペック面で感動したのは、前モデルと比べてディスプレイが大きくなっても、重量は変わらないところ。
厚みを削ることで重さを抑えたようで、装着時のフィット感も増しました。
他の高精度なGPSを搭載した多機能モデルと比べても軽量で、少しの重さも負担になる本格ランナーにとって嬉しいポイントです。

バッテリー時間は前モデルと比べて、通常モードでは増えましたが、GPSモードでは約10時間ほど落ちています。
1回の使用時間により回数は変わりますが、毎日装着し、週に2、3回ほどGPS機能を使ったトレーニングをするスタッフは、充電は1週間に1回程度だったようです。

本体操作はタッチパネルと、右側面に2つ、左側面に3つ配置された物理ボタンの両方で行います。
実際に操作していると、ディスプレイ表示がキレイになったためか、メニュー画面等で表示に動きがあることが多く、発色の良さを実感するシーンはすごく多い!(動画にてご確認いただけます)
ウォッチフェイスはパターンだけでなく色のカスタマイズができたり、アプリから好きな画像や写真を設定することもできます。
ここまで画質のいいスマートウォッチは初めてで、しばらく運動そっちのけでディスプレイ表示を楽しんでいました。

すべての"走る人"のための機能

  • 本体からも確認できるフルカラーマップ
    本体からも確認できるフルカラーマップ
  • マップの色も繊細で見やすくなりました
    マップの色も繊細で見やすくなりました

本体にフルカラーの日本詳細地形図が搭載され、初めて走る場所のナビゲートとして重宝します。
これは前モデルでもあった機能ですが、ディスプレイ表示が圧倒的に繊細でキレイになることで、屋外でのマップの確認がすごく快適になりました。
マップはスマホのようにタッチ操作で滑らかに動かせます。

アプリでは実際の走行ルートと一緒に、その時の心拍数やペース配分などが表示されるので、トレーニングの振り返りにピッタリです。

  • リアルタイムスタミナ
    リアルタイムスタミナ
  • 「登り」の情報を知るClimbPro機能
    「登り」の情報を知るClimbPro機能
  • 豊富なスポーツアクテビティ
    豊富なスポーツアクテビティ

965は、上級ランナーのための本格的なトレーニング機能をたくさん搭載しています。
今回はその中でも「長距離ランニングのパフォーマンス維持」に注目して、自身の消耗具合を知れる機能「リアルタイムスタミナ」と「負荷比」を詳しく見ていきます。

「リアルタイムスタミナ」は、運動量から現在のスタミナ残量を分析し数値化する機能
本体画面には現在のスタミナと、これまでのデータから分析したスタミナの上限を表す「潜在的スタミナ」、ペース、心拍数が表示されています。
レース後半に今の状態を維持するのか、一気にペースを上げるかの判断材料になり、ペース配分のコントロールにも役立ちます。

「負荷比」はトレーニング負荷による"疲労"を数値化する、965の新機能。
短期的な負荷と中期的な負荷の比率を把握し、バランスを見ながら「あとどれくらいトレーニングできるのか」を考えられます。
過度なトレーニング防止に役立つ機能です。

965は、登山やトレイルランニングのお供にも最適なモデル。
「ClimbPro機能」では、登りがあとどれくらい続くのかや、これからの上昇量など、コース上の登りの情報を管理でき、ペース配分を考えられます。

右側面の上のボタンを押すと、ランニングやバイク、トライアスロン、スイムなど多くのスポーツアクテビティがズラッと並びます。
「その他」をタッチするとウィンタースポーツやゴルフ、テニスなどさらに数多くの項目があり、様々な運動の記録が行えます。

初心者〜中級者ランナー向けモデル Forerunner 265

外観とスペック

  • 圧倒的にキレイになったディスプレイ
    圧倒的にキレイになったディスプレイ
  • 屋外でも視認性がとても良い
    屋外でも視認性がとても良い
  • 本体デザインは965と同じです
    本体デザインは965と同じです
  • 付属の専用ケーブルで充電
    付属の専用ケーブルで充電
Forerunner 265 Forerunner 255
ケースサイズ(約) 幅46.1×高さ46.1×奥行12.9mm 幅45.6×高さ45.6×奥行12.9mm
重量(約) 47g 53g
モニターサイズ(約) 直径1.3インチ
ディスプレイ AMOLED(有機EL) MIP液晶
解像度 416x416 260×260
稼働時間(約) スマートウォッチモード: 13日間
GPSモード: 20時間
スマートウォッチモード: 14日間
GPSモード: 30時間
防水機能 5ATM
Garmin Pay / Suica
音楽保存可能数(約) 最大 500 曲
(音楽ストリーミングサービス対応)
255 Musicのみ対応

265にも「AMOLED」の色鮮やかなディスプレイを搭載。
解像度は965と比べると気持ち落ちますが、前モデルからは各段に上がっており、同じワークアウト画面でも見え方が全然違います。
さらに200番台シリーズでは初のタッチディスプレイ対応で、上位モデルと同じくタッチと物理ボタンの両方で操作できるようになりました

カラーバリエーションは、ブラック/ホワイト/アクアの3色。
ひと回り小さな「265S」は、ブラック/ホワイト/ピンクの3色がラインナップしています。
どちらにもブラックとホワイトカラーがありますが、ベルトの内側の色が異なっていて雰囲気は大きく変わります。

上位機種にあった機能も使えるように!

  • 200番台シリーズ初のタッチパネル対応
    200番台シリーズ初のタッチパネル対応
  • 最新のトレーニング機能も搭載
    最新のトレーニング機能も搭載

これまでは上位モデル限定だった、最新の本格トレーニング機能「トレーニングレディネス」が追加されました。

「トレーニングレディネス」は睡眠の質やストレス、リカバリータイム、トレーニング負荷などの情報から、今日1日のトレーニングに向けてどの程度準備できているかを表すもの。
コンディションはバッチリなのか、疲れ気味なので休んだ方がいいのかを、数値で客観的に把握できるので、トレーニングメニューの組み立ての参考になります。

他にも、走っているとき地面にどれだけの力(パワー)をかけているかを手首の光学式心拍計で計測し数値化することで、パフォーマンスの微調整が行える「ランニングパワー」。
歩幅や地面接地時間などのデータから理想のランニングフォームへと近づける「ランニングダイナミクス」など、効率的にトレーニングができる機能がたくさん搭載されています。

ランニングを計測してみた

  • 専用アプリでアクティビティログを確認
    専用アプリでアクティビティログを確認
  • アプリメイン画面
    アプリメイン画面

専用アプリ「Garmin Connect」で活動ログを見ていきましょう。

アプリメイン画面(マイデイ)では、現在の健康状態や運動量、睡眠ログ、過去のパフォーマンス数値などが一覧でズラッと並びます。
それぞれの項目をタップすると、過去1か月間の内容のグラフ表示など詳細を確認でき、パフォーマンスの振り返りができます。

データはしっかりと分析され、朝一には、前日までのトレーニングの負荷や睡眠状態、疲労具合を表示し、現在のコンディションからおすすめのトレーニングの提案をしてくれる「モーニングレポート」が届きます
ハードなトレーニングを行った次の日は軽めのメニューになっていたりと、その日の過ごし方を提示されるのが面白く、毎朝の楽しみになりました。

  • ランニングに行ってきました
    ランニングに行ってきました
  • パフォーマンスを詳しく確認
    パフォーマンスを詳しく確認
  • アクテビティをこなすとバッジを獲得できます
    アクテビティをこなすとバッジを獲得できます

ランニングに行ってきました。
基本の消費カロリーや心拍データだけでなく、1キロ当たりのラップや有酸素・無酸素のトレーニング効果、上下動・接地時間のデータなど、走行時そこまでは意識していなかった項目も、詳しく数値化されています。
ここまで詳細を確認できればトレーニングメニューの組み立ての幅も広がりますし、今後の練習の計画も立てやすいです。

もとよりガーミンのスマートウォッチはGPSが優秀なイメージがありましたが、GPSの捕捉の速さから改めて高精度を実感します
初めてのコースでもルートを捕捉するまでの時間がとても短く、すぐにスタートできるのはとても便利でした。

まとめ

Forerunnerの新モデルが発売と聞いて、前モデルが発売したばかりだけど違いはあるのかなと思いましたが、ディスプレイに色鮮やかな「AMOLED」を採用したことで、全く別物になっています。
明るく発色のいい文字は暗い屋外でもとても見やすく、仕事終わりなど夜間のトレーニングを中心に行っている方にピッタリです。

レースで競う本格ランナーや登山をメインに使いたい方は、機能が豊富な上位モデル965
ランニングのパフォーマンスを詳しく把握したい方や、健康・身体作りのためのトレーニングを考えている方は265がおすすめです。

ぜひForerunner965、265のキレイなディスプレイ表示で「走り」のレベルを高めてください!2023.05.26 (もあ)

Forerunner 965

Forerunner 265

Forerunner 265S

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