2023.08.30
Joshin 試用レポート
部屋中どこでもシアター空間!ソニー ポータブルシアターシステム『HT-AX7』をレポート!
ソニー ポータブルシアターシステム HT-AX7
ソニーの新たなワイヤレススピーカー『HT-AX7』は、持ち運べるシアターシステム。
コンパクトサイズのフロントスピーカーと2つのリアスピーカーを自身の周囲に置くだけで、部屋中どこでも映画館のような音に包まれる感覚を体験できます。
映画やライブ映像を臨場感たっぷりに楽しみたいけれど、スピーカーなど準備する機器が多くて設置場所の確保も難しい・・・とお悩みの方、ご注目ください! ライター:もあ
ソニー ポータブルシアターシステム『HT-AX7』
今回登場したソニーのポータブルシアターシステム『HT-AX7』は、スマホやタブレット端末で映画を観ることが多い方にぜひ体験していただきたいワイヤレススピーカー。
メインのフロントスピーカーと着脱可能な2つのリアスピーカーからなる3in1スピーカーで、それぞれを自身を囲むように配置すれば、部屋中どこでも映画館のような「立体音響空間」を作り出します。
立体音響空間ができる仕組みは、ソニーのホームシアターシステム「HT-A9」でも使われている独自の立体音響技術「360 Spatial Sound Mapping」で、3基のスピーカーからの音の波面を合成。
さらに音声をリアルタイムで分析する「アップミキサー」で音源の定位に応じて音を分離・抽出して、各スピーカーで囲んだ範囲に立体的な音場を作り出すというもの。
自分の周りだけで楽しめる立体音響空間ということで、ネックバンドスピーカー「SRS-NS7」と似た感じかなと思いましたが、各スピーカーを部屋全体を囲うように配置すると部屋中に音が広がり、皆が聴けるBGMにもなります。
「サウンドフィールド」機能のオン/オフで、立体音響と広がる音のどちらも楽しめるとの事なので、後でじっくり聴いてみようと思います。
3基のスピーカーは小型ボディで、完全ワイヤレス仕様、バッテリー持続時間も長く約30時間あるので、使い方は一般的なワイヤレススピーカーと同じくとても手軽でカンタン。
まずはインテリアに溶け込みやすそうなシンプルなデザインから、じっくり見ていきましょう。
外観をチェック
セット内容 | 本体、ACアダプター、USB Type-C(R)ケーブル(C to C)、クイックセットアップガイド、取扱説明書、製品登録カード、保証書 |
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サイズ(幅x高さx奥行き/約) | フロントスピーカー:306×97×123mm リアスピーカーL/R:122×39×122mm リア装着時フロントスピーカー:306×133×123mm |
質量(約) | フロントスピーカー:1.4kg リアスピーカーL/R:295g リアスピーカー装着時フロントスピーカー:2kg |
対応コーデック | SBC、AAC |
HT-AX7は、3基のスピーカー全てに、縫い目の見えないファブリック素材を採用。
ボタンのある天面とリアスピーカーの背面は、傷が付きにくいシリコン素材となっています。
明るいライトグレーをベースカラーにした、いい意味でガジェットらしくない柔らかさと温かみのあるデザインで、リビングや寝室などあらゆる部屋にマッチします。
リアスピーカーが乗っている分、他のワイヤレススピーカーと比べると少し高さが出ますが、幅が30cm程なので設置スペースの確保に困ることはなさそうです。
重さはリアスピーカー2基を乗せても約2kgと、持ち運びは軽々。
リアスピーカーは磁石でしっかり固定されているので、運んでいる途中に落としてしまう心配はありませんよ。
充電時間(約) | 本体:4時間 リアスピーカー:4.5時間(フロントスピーカーから供給) |
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電池持続時間(約) | 30時間 |
急速充電(約) | 10分間の充電で150分間再生可能 |
バッテリー持続時間は3基のスピーカーすべて最大約30時間と、かなりのロングバッテリー。
リアスピーカーはフロントスピーカーにセットすると自動で充電が開始するので、別々にコードを繋がなくてもOKです。
バッテリーがなくなっても、約10分間の充電で約2時間半再生できるので、映画1本くらいならすぐに観れますよ!
ほとんどの方が室内で使うと思いますし、バッテリー面で困ることはなさそうですね。
完全ワイヤレスのリアスピーカー
リアスピーカーは手のひらサイズで、どこに置いてもジャマになりません。
ソファに座って立体音響空間を楽しむなら、ひざ元や背もたれ、部屋全体に音を広げたいときは棚や窓際のスペースなど、結構どこでも置けます。
滑りにくい素材を使っているとはいえ、デスクチェアの肘掛けに置いても安定していたのには驚きました(画像3枚目)。
リアスピーカーの背面には、円形の充電端子と電源ボタン、R/Lの記載があります。
リアスピーカーに縫い目がなく、フロントスピーカーにセットするときの向きを気にしなくていいのは個人的に嬉しいポイント。
フロントスピーカーに戻すと自動で充電されるので、電源はずっとオンのままでOKですよ。
残りバッテリーは専用アプリと、フロントスピーカーのオレンジ色のランプで把握できます(残り20%以下になると点滅します)。
スマホとタブレットに接続して音を聴いてみた
フロントスピーカーの天面には電源ボタンと、下部にペアリング/曲の変更/音量/サウンドフィールドボタンがあります。
電源はリアスピーカーを取り外すと自動でオンになり、ペアリングが開始します。
接続までとてもスムーズなので部屋で使うのには有難いですが、3基のスピーカーをバラバラにバッグに入れて持ち運ぶと、ずっとペアリングモード状態になるのは少し気になりました。
防水性能がないため雨も心配ですし、屋外への持ち運びはあまり想定していないのかもしれません。
接続はスマホとタブレットなど2台の端末と同時接続できるマルチポイント接続に対応。
マルチペアリングは最大8台まで可能です。
専用アプリ「Home Entertainment Connect」では、リアスピーカーの音量や低音レベルの調整ができます。
フロントスピーカーにあるボタン操作はすべてアプリから行えるので、リモコンとしても使えますよ。
[サウンドフィールドON] 自分だけの立体音響空間を楽しむ
サラウンドシステムで立体音響を作るときは、まず部屋の環境の測定から入ることが多いですが、HT-AX7は「サウンドフィールド」をオンにするだけでOK。
ソファで自身を囲うように3基のスピーカーを設置し、映画を観てみます!
再生すると、頭上含む四方八方から音が飛んできて、一瞬で音に包まれる感覚を体感しました。
各スピーカーの大きさからは考えられないほど音の厚みもしっかりあり、風や足音などの音が移動する感じもすごくリアルで、映画の中に入り込んだかのような臨場感がスゴイです。
最初は立体音響技術を搭載したネックスピーカーに似た音の楽しみ方になるかと思いましたが、実際に再生すると「スピーカーの存在感がなくなり、自然に音に包まれる感覚を味わえる」という点で全くの別物だと感じます。
3基のスピーカー位置は近いほど迫力が増す印象で、リアスピーカーはできるだけ耳の近くに設置した方が良さそう。
設置スペースがないときはリアスピーカーを足元に置いて、アプリで音量を上げると満足のいく音になりました。
特別感がある映画館のようなサウンドを、ソファでゴロゴロしながら楽しむことに若干の戸惑いはありましたが、映画を1本観終わるころには、ちょっと動画を見るだけでも臨場感がないと満足できなくなってしまいます。
寝ながらハンズフリーでスマホやタブレットを見れるアームや、映像を天井に映し出すプロジェクターがあれば、さらに最高の時間を過ごせそうですね。
[サウンドフィールドOFF] 部屋中に広がる音を楽しむ
部屋を大きく囲うようにスピーカーを設置し、サウンドフィールドをオフにすると、部屋全体に広く音を届けます。
各スピーカーの距離は、障害物がなければ約10mまで離してOK!
バラバラに配置した複数のスピーカーを一斉に鳴らす、パーティモードのようなイメージです。
頭上から音が降ってくる感覚はありませんが、部屋のどこにいても音が聴こえやすく、家事やながら作業をするときのBGMにピッタリです。
サウンドフィールドをオンにしたとき以上にどこから音が鳴っているのか分からなくなり、自然で心地のいい高音質が流れる空間は想像以上に癒されました。
もちろんリアスピーカーをフロントスピーカーに乗せたままでも、通常のワイヤレススピーカーのように使うことができます。
充電がないときは、ケーブルを繋ぎながらこの状態で音楽を聴くのもアリですね。
まとめ
配信映画やライブ映像を映画館のような迫力のサウンドで楽しみたくても、ホームシアターを作るにはサウンドバーに複数のマルチスピーカー、サブウーファーなど揃えるものが多くハードルが高い。
何より、そんなにアレコレ機器を置ける部屋がない・・・と諦めていた方に『HT-AX7』はピッタリではないでしょうか。
家族みんなでというよりは個人のシアター空間を作るものなので、自分の好きな場所、好きな映像や音楽で、最高にリラックスできるひと時をお過ごしいただけます。
ファブリック素材で防水性能がないため、強いて言えば水周りは避けた方がいいかもと思いますが、部屋中どこにでも持ち運べる手軽さはすごく魅力的です。
ぜひHT-AX7で、迫力と臨場感満点のサウンド体験をお楽しみください!
少し動画を見たり音楽を聴くだけでも、いつもと全然違う感覚に驚くこと間違いなしですよ。 2023.08.30 (もあ)