2022.12.19
Joshin 試用レポート
ゲームに特化したスマホ ASUS「ROG Phone 6」を実機レビュー
ASUS SIMフリースマホ ROG Phone 6
ASUSのゲーミングスマホ「ROG Phone」シリーズから、最新モデル『ROG Phone 6』が登場!
高性能と省電力を兼ね備えた最新のCPUを搭載し、リフレッシュレートは最大165Hzに対応と非常にスペックが高く、あらゆるゲームアプリを快適にプレイできます。
「普通のスマホとそんなに違うの?」と思いながら使うと、ゲームプレイのしやすさや反応の良さ、スムーズな動きに感動の連続!
最高峰のゲーム体験ができる、スマホゲーム好きの為のROG Phone 6を、じっくり見ていきます。 ライター:もあ
スマホゲームを最大限まで楽しめるASUS「ROG Phone 6」
セット内容 | 本体、USB ACアダプターセット、SIMイジェクトピン、専用ケース、ROG ARカード、ユーザーマニュアル、製品保証書 |
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スマホの性能が上がると共に、どんどん進化していくスマホゲーム。
スマホ画面で見ているとは思えない、キレイなグラフィックや大人数で遊べるオンラインゲーム、細かなタッチ操作が必要なものなど、ハイクオリティなものがたくさんあります。
しかし、そういったゲームはスマホに大きな負荷がかかり、スマホのスペックが足りないと満足に駆動しないことも。
画面がすぐフリーズする、アプリが落ちる・・・そんなよくあるストレスを無くすため生まれたのが、スマホゲームを快適にプレイすることに特化した「ゲーミングスマホ」です。
ゲーミングスマホと一般的なスマホとの大きな違いはスペック。
最新の3Dゲームでもサクサク動くには、高速なCPUと処理速度、大容量メモリーが必須です。
今回登場したASUSのゲーミングスマホ『ROG Phone 6』は、最新(※2022年11月現在)のCPU「Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1」を搭載し、リフレッシュレートは最高レベルの最大165Hz/応答速度1msに対応。
さらにゲーム操作を快適にする超音波タッチセンサーや、ゲームをサポートする多機能アプリなど「こんな機能がずっと欲しかった!」と思うギミックがたくさん盛り込まれた、まさにスマホゲーマーのためのスマホです。
まずはゲーミングスマホの要となる、驚異的なスペックから見ていきましょう!
外観とスペックを確認
OS | Android 12 (ROG UI) |
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CPU | Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1 (オクタコアCPU) |
ディスプレイ | 6.78型ワイドAMOLEDディスプレイ、2,448×1,080ドット (フルHD+) 、Corning Gorilla Glass Victus |
リフレッシュレート | 最大 165Hz |
メモリ(RAM) | 12GB / 16GB |
ストレージ | 256GB / 512GB (UFS 3.1) |
カードスロット | nanoSIMスロット×2 |
本体サイズ(高さ×幅×奥行) | 高さ173×幅77×奥行き10.4mm |
質量 | 約 239g |
生体認証 | 顔認証/ディスプレイ指紋認証 |
カメラ | 【アウトカメラ】広角カメラ:5,000万画素、超広角カメラ:1,300万画素、マクロカメラ:500万画素 【インカメラ】1,200万画素カメラ内蔵 |
バッテリー容量 | 6000 mAh |
イヤホンジャック | 〇 |
外部ストレージ | - |
防水/防塵 | IPX4 |
おサイフケータイ | - |
カラーバリエーション | ファントムブラック / ストームホワイト |
一般的なハイエンドスマホが見劣りするのではと心配になるほどの、圧倒的高スペック。
特に、最大165Hzのリフレッシュレートと6000mAhの超大容量バッテリーには「こんなスペック見たことないぞ!?」と驚かされます。
リフレッシュレートは、ASUSのフラッグシップ機「Zenfone 9」の最大120Hzを試した時に、とても滑らかなスクロールに感動したばかりなので、165Hzではどんなレスポンスをするのか想像もつきません・・・!
メモリは12GBと16GBの2機種から選べます。
12GBでもゲームをプレイしながら録画や配信をするのには十分ですが、高グラフィックのゲームアプリをたくさん入れたり、多くの作業を並行して進めたい時は16GBがおすすめです。
16GBは、多くのPCゲームでも最適なメモリ量と言われているので、スマホゲームを快適にプレイするのに申し分ありませんよ。
本体は縦に長く一般的なスマホと比べると重量もありますが、これだけのスペックが盛り込まれている事を考えると、個人的には全然アリです。
片手でゲームをプレイするのは難しいですが、画面表示を下半分にする「片手モード」を搭載しているので、ネット記事やSNSのチェックは片手でラクラクでした。
たしかに普通のスマホとはスペックが段違いだけど、違いはそこだけかな?と思っていたその時、背面のロゴマークが光っていることに気が付きました。
すごい!一気にゲーミング感が溢れている!!
ちなみに、背面上部にある「DARE TO PLAY」の文字も同じくカラフルに光ります。
ライトの色や動きのパターンは、ゲーム統合アプリ「Armory Crate」で自由に設定可能です。
ROG Phoneシリーズは、スマホゲームを誰よりも理解し愛する開発者によってつくられたモデル。
スペックだけでなく、使えばわかるこだわりのギミックがたくさんありますよ!
右側面に電源ボタンと音量ボタン、左側面のピンク色の箇所がカードスロットです。
カードスロットはSIMカードを2枚入れられる「DSDV(デュアル SIM デュアル VoLTE)」で、通信用と音声用など使い分けができます。
しかし、写真や動画を保存するmicroSDカードは非対応。
容量は固定なので、プレイ動画を大量に保存したい!という方は512GBストレージを選ぶか、パソコンなどの別端末に保存するのがよさそうです。
スマホの容量をスクショとゲーム画面動画で圧迫する事はスマホゲーマーあるあるなので、外部ストレージには対応してほしかったなと思うところ。
底面には充電端子(USB Type-C)と、イヤホンジャックが配置しています。
少しの音の遅延も許せないゲームは多いので、有線イヤホンが使えるのはありがたいですね。
ロック解除は顔認証とディスプレイ指紋認証に対応してます。
指紋認証は画面に浮かぶ指紋マークに指をあてて解除するのですが、解除時の光り方がまるでロボットが発進するときのモーションのようで、テンションが上がりました。
165Hz駆動ディスプレイで繊細なグラフィックも滑らか!
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本体を起動して初期設定を行っていくと、突然流れるアニメーション。
画面がどんどん切り替わっていきますがカクつきが一切なく、激しい動きもスムーズに流れていきます。これが驚異的なスペックの力か・・・! オーディオのスペシャリストDirac社との協力で完成したデュアルフロントスピーカーを左右に2基配置しているため、音の迫力もスゴイです。途中「ROG ARカードをスキャン」のミッションが発生したのでカメラで読み取ったところ、AR(拡張現実)のキャラクターが現れて、ROG Phoneの世界観を楽しめました。
超音波タッチセンサー「AirTrigger」も少し触りましたがタッチの感触と振動が、家庭用ゲームのコントローラーのようでテンションが上がります。
ゲーミングスマホを初めて使った筆者でしたが、このあたりでこれは普通のスマホと全然違う!ゲームのためのスマホなんだと改めて確信しました。
リフレッシュレートが高いだけあって画面スクロールはとても滑らかで、タッチの反応もスムーズ!
画像をたくさん掲載している長文のWebページでもサクサク動き、高速スクロールからピタっと止める動作にもしっかり付いてきます。
目に見える残像もなく、ネットサーフィン中のストレスはゼロでした。
壁紙やアプリアイコンのデザインは設定にある「テーマストア」から一括で変更できます。
ロック画面が動くものやアイコンデザインが独特なものなど種類が豊富で、ストアを見ているだけで結構な時間が経ってしまいました。
ここがすごい!ゲームがプレイが快適になるギミックとアプリ
電源ボタンの反対側、左側面の中央にもう1つのUSB Type-Cポートを発見。
何で充電端子が2つ?と思ったら、充電しながら横向きのゲームをする時に家庭用ゲーム機のような形になって、ケーブルが邪魔にならない!一般的なスマホのように接続部分に手が当たって摩耗することもない!
これは盲点でした。今すぐ全てのスマホに2つ目の充電端子を付けてほしい。
この左側面の充電端子は、背面カバー部分を直接冷やす別売の外付けクーラーとドッキングするときにも使います。
また、HDMI出力にも対応しているので、変換アダプターがあればパソコンやテレビなどに表示ことも可能。
別売のコントローラーも用意すれば、テレビゲームのように大画面で遊べますよ!
起動した時のアニメーションで少し使いましたが、天面の左右サイドには、超音波タッチセンサー「AirTrigger」があります。
スライドやフリックなど様々な操作を細かく振り分けし、画面タッチの代わりに家庭用ゲーム機のL/Rボタンを押すように操作できます。
AirTrigger以外にも、前に傾けるなどのジェスチャーでモーションコントロールも可能なので、アプリ「Game Genie」から自由に設定してみてください。
ゲームによってはプレイ効率が格段にアップし、より勝利に近づきそうです。
最初から端末にインストールされているアプリ「Armoury Crate」では、本体の性能の変更や遊んだゲームの一覧を確認、他のユーザーとコミュニケーションがとれる「ROG Connect」などが使えます。
初期設定では性能は「ダイナミック」になっているので、ゲームでROG Phone 6の高スペックを実感したい方は1番パフォーマンスが高い「Xモード」に変更しましょう。
ゲームライブラリでは遊んだゲームが一覧で表示され、各ゲームの設定や公式ページの確認が行えます。
ここで、筆者的にとても便利だと思ったのが、各ゲームで撮ったスクショや画面録画が「保存データ」から一覧で見れるところ。
通常だと、複数のゲームのスクショでカメラギャラリーがごちゃごちゃになってしまうので、定期的にフォルダ分けをしていましたが、その必要なくスクショを確認でき、SNSでシェアもできます。
3Dモデルが歌って踊る某アイドルゲームを複数プレイにより、ギャラリーのほとんどをスクショで埋めがちな筆者は、本格的にROG Phone 6が欲しくなってきました。
ゲーム起動時に画面の左端を中央にスワイプすると、ゲームアシストツール「Game Genie」が表示されます。
リフレッシュレートの変更や、録画・ライブ配信の設定などがタップ1つで行えるので多くの方が重宝すると思います。
通知設定が、LINEなどの通知と着信に分かれているのもかなり高ポイント!
すべての通知が来ないようにすると、緊急の電話に出られなくなることもありますからね(体験談)!
実際にゲームをプレイしてみた
シミュレーションゲーム「三國志 覇道」と、オープンワールドRPG「原神」を、最高リフレッシュレートに設定してプレイしてみました。
まず始めに驚いたのが、想像以上に迫力のあるサウンドと、今にも吸い込まれそうな没入感あふれる映像。
「原神」はスマホとは思えない高いグラフィック技術で有名なゲームで、スマホへの負担が大きい印象でしたが、動きの速いシーンでもギザギザ感がなくとてもキレイです。
RPGやシミュレーションゲームは、走る・攻撃するといった操作にAirTriggerを振り分けることで新たなゲーム体験ができました。
最初はどの位置に振り分けるか悩んだり、ついいつもの癖で画面をタッチしたりしましたが、慣れてくると人差し指でAirTrigger、親指で画面タッチと、即座にできる操作も増えてきます。
タッチだけでなくスライドやフリック、左右のタッチをさらに2分割するデュアルパーティション機能の細かい操作も、画面タッチとほとんど変わらない速度と正確さでした。
何より、家庭用ゲーム機と似た操作になるので「ゲームをしている感」があってとても楽しいです!
高性能トリプルカメラを搭載!
背面のメインカメラには、広角・超広角・マクロの3つのカメラを搭載。
通常の広角カメラは約5,000万画素と画素数が高く、暗い場所での撮影や接写でも色つぶれやピントのズレが起こりにくいです。
通常撮影の他にポートレートやパノラマ、夜景モードもありシーンに合わせてキレイに撮影できますよ。
作例
暗めの町通りや食べ物、植物を撮影してみましたが、どれも色は濃くパキッと写る印象です。
実際に見た景色より明るく色のコントラストが高めに仕上がることが多いですが、暗い場所でも被写体をハッキリ写してくれるのはありがたい。
背景をぼかしたい時は「PROモード」でF値を設定するか「ポートレートモード」を使いますが、ポートレートモードでは背景の色の濃い場所が色飛びするようにボケてしまったりと、全然違う仕上がりになるのも面白いです。
まとめ
初めてゲーミングスマホを触りましたが、充電端子が2箇所あったり、各ゲーム毎でのスクショが見れたり、ゲームを起動しながら通知や明るさの設定できたり、すぐに画面録画や配信に移れたり・・・。
「こういうものだから」と今まで特に不便にも思わなかったことが『ROG Phone 6』を使うと各段に快適になり「ゲーム好きの為のスマホ」の意味をこれでもかと理解しました。
スペックが凄く高いので、ゲームの映像やグラフィックはとてもキレイで、ロードが一瞬で終わることが多いので本当にストレスフリーです。
ただ、天面のセンサーで操作する「AirTrigger」が完璧に使いこなせなかったのが少し心残り・・・。
FPS系ゲームの射撃などのアクションに振り分けると、また違った操作ができるかなあ。
最初はゲーム用のサブ機かなと思っていましたが、ネットや動画もサクサク動いて快適で、超大容量バッテリーや指紋認証もあってカメラ性能も良い。
高い防水/防塵性能やおサイフケータイが非搭載なことに目をつぶれば、メイン機で使うのにも十分すぎるスペックを持っています。
スマホゲームで遊ぶことが多い方は、今よりももっと楽しくなるROG Phone 6で、さらに本格的なプレイに挑戦してみませんか? 2022.12.19 (もあ)