2023.09.06
Joshin 試用レポート
大人気のZenfoneシリーズから、コンパクトでパワフルな最新モデル「Zenfone 10」が登場!
ASUS SIMフリースマホ Zenfone 10
ハイエンドスマートフォンであるASUSのZenfoneシリーズに、最新モデル『Zenfone 10』が登場!
手の小さな方も片手で操作しやすい5.9インチのサイズ感はそのままに、現行最上位のモバイルプロセッサーを搭載などスペック面が強化され、強力な手振れ補正機能でカメラもさらに使いやすくなりました。
前モデルからの進化ポイントを中心に、詳しくチェックしていきます! ライター:もあ
ASUS SIMフリースマホ
Zenfone 10
片手で軽々操作できて、ポケットに入れてもかさばらない小型スマホ、ASUS「Zenfone」。
小型スマホはミドルスペックのものが多いですが、Zenfoneシリーズは高いスペックと高性能カメラを備えた、エンタメやクリエイティブシーンを充分に楽しみたいヘビーユーザー向けのハイエンドモデルです。
スマホの新モデルはスペックの向上と共にサイズも大型化するイメージですが、今回登場した『Zenfone 10』は、従来モデルから引き続き5.9インチディスプレイサイズ!
手の小さな女性でも片手で操作できるサイズを維持しながらも、前モデル「Zenfone 9」から性能は大きくアップしていて、Qualcommの最新※1SoC「Snapdragon 8 Gen 2」を搭載。
最大リフレッシュレートは144Hz駆動※2と、グラフィックがキレイな3Dゲームも滑らかに動く、非常に高い処理性能を持っています。
※1 2023年9月現在
※2 144Hzはゲームプレイ時のみ、アプリケーション「Game Genie」より設定可能
前モデルからの大きな進化ポイントは、スペック面の強化と、強力な手振れ補正を実現したメインカメラ、RGBWセンサーを搭載したインカメラ。
他にもワイヤレス充電や立体音響の空間オーディオに対応しています。
もちろん、従来モデルから好評の防水/防塵性能やおサイフケータイも搭載し、相変わらずハイエンドスマホとしての機能に物足りなさを感じさせません。
カラーバリエーションは新色の「コメットホワイト」「オーロラグリーン」「エクリプスレッド」がラインナップし、全部で5色となりました。
外観とスペック
OS | Android 13 (ZenUI) ※2回の大型アップデート/4年間のセキュリティ対策 |
|
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プロセッサー | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 (オクタコアCPU) | |
ディスプレイ | 5.9型ワイド AMOLEDディスプレイ、2,400×1,080ドット (フルHD+) | |
リフレッシュレート | 最大144Hz (応答速度1ms) | |
メモリ/ストレージ | 8GB/128GB、8GB/256GB、16GB/512GB | |
カードスロット | nanoSIMスロット×2 ※デュアルVoLTE(5G+5G)対応 | |
本体サイズ(約) | 高さ146.5×幅68.1×奥行き9.4mm | |
質量(約) | 172g | |
生体認証 | 顔認証 (マスク対応)/指紋認証 | |
バッテリー容量 | 4,300mAh (急速充電30W/ワイヤレス充電15W) | |
アウトカメラ | [広角] | 有効画素数 約5,000万画素 (35mm換算:23.8mm相当/F値1.9) |
[超広角] | 有効画素数 約1,300万画素 (35mm換算:12.5mm相当/F値2.2) | |
インカメラ | 有効画素数 約3,200万画素 (35mm換算:29.4mm相当/F値2.4) | |
サウンド規格 | 4,300mAh(急速充電30W/ワイヤレス充電15W) | |
イヤホンジャック | 〇 | |
外部ストレージ | - | |
防水/防塵 | ○(IP65/IP68 対応) | |
おサイフケータイ | 〇(FeliCa) | |
カラーバリエーション | コメットホワイト/ミッドナイトブラック/オーロラグリーン/スターリーブルー/エクリプスレッド |
本体サイズは前モデルと比べて厚みが約3mm、重さが約3gアップしただけで、ほとんど同じ。
個人的にお気に入りポイントだった、手に持った時に滑りにくい背面のザラザラとした質感や、落ち着いた雰囲気のマット仕上げも変わりません。
背面のデザインは「ASUS Zenfone」の記載とロゴマークだけになり、よりシンプルでスッキリとした印象です。
筆者の気のせいでなければ、メインカメラの出っ張りも気持ち抑えられているような・・・?
従来モデル同様microSDカードは非対応ですが、シリーズで初めて、写真や動画をたっぷり保存できるメモリ16GB/内蔵ストレージ512GBモデルがラインナップしました(※カラーはスターリーブルー/ミッドナイトブラックのみ)。
長時間の4K動画の編集を行ったり、容量の大きいゲームをたくさんダウンロードしたい方、スマホを長期的に使いたいと考えている方におすすめです。
本体カラーは5色展開
本体カラーは、コメットホワイト/ミッドナイトブラック/オーロラグリーン/スターリーブルー/エクリプスレッドの5色。
コメットホワイトとエクリプスレッドは、前モデルと同じホワイト、レッド系のカラーですが、より明るく鮮やかな色合いになった新色です。
背面は全て樹脂製のマット素材で、明るい屋外でも光の反射がありません。
指紋などの汚れも付きにくいので、常にキレイに使えますよ。
生体認証
右側面にある電源ボタンが指紋認証センサーになっており、電源を入れるのと同時にスムーズにロック解除が行えます。
電源ボタンはスマートキーにもなっていて、ダブルタップ/長押し/スワイプの動作にカメラや音声アシスタントの起動、動画の早送り/巻き戻しなど、様々な機能を振り分けできます。
インカメラを使った顔認証は、マスク装着時でもロック解除が可能となりました!
目元でしっかり認証しているようで、スマホ画面を正面から見ると即座に解除されます。
Zenfone 10には手袋を着けたまま画面操作ができる機能も搭載されているのですが、指紋認証のため外さないといけないと思っていたので、これは嬉しいです。
前モデルからバッテリー時間が延長&ワイヤレス充電にも対応
バッテリー容量は前モデルと同じ4,300mAhですが、数あるSoCの中でもトップクラスに消費電力が少ないと言われる「Snapdragon 8 Gen 2」を搭載したことで、バッテリー時間の延長が実現したとのこと!
実際にリフレッシュレートを120Hzに固定してYouTube動画を1時間再生したところ、減少は3%ほどでした。
以前、前モデルで同じように測ったときの減少は5%ほどだったので、確かにバッテリー持ちが良くなっているようです。
前モデルがWi-Fi接続時に最大約13時間駆動していたので、それ以上というのは頼もしいですね。
さらにシリーズで初めて、最大30Wの急速充電とQi規格のワイヤレス充電(15W)にも対応しています。
ワイヤレス充電はスマホを置きっぱなしにすることも多いと思うので、過剰な給電防止に、最適な時間で満充電になるよう自動制御してくれる「バッテリーケア」機能の設定がおすすめです。
画面操作とサウンド
画面は従来モデル同様、色鮮やかな発色が特徴の「AMOLED(有機EL) ディスプレイ」を採用。
特に黒色がハッキリとしていて、長文記事の細かな文字をひたすらスクロールしても、見えにくい、目が疲れるといった印象はありません。
タッチの反応が良く、素早くスクロールしてもカクカクした様子や目に見える残像がないため、WebページやSNSの閲覧がストレスフリーでした。
ゲームプレイ時にはリフレッシュレートを最大144Hzと超高速に設定でき、スマホへの負担が大きなゲームの映像もとても滑らか。
本体前面の上部・下部に配置された2基のステレオスピーカーが、小型サイズとは思えない迫力と臨場感のあるサウンドを鳴らすため、没入感も味わえます。
映画やゲームなど各シーンに合わせた適切なサウンドをカスタマイズする「オーディオウィザード」を設定すれば、よりエンタメを楽しめますよ!
Zenfoneシリーズには、覚えておくとWebページの閲覧がさらに快適になる機能がたくさんあるので、一部をご紹介します。
まずはページを画面の下半分だけで操作ができる「片手モード」。
全画面でも基本は片手で操作できますが、さすがに画面上部までは届かなかったので重宝しました。
画面が小さい分少し見にくくはなりますが、Webページと動画や複数のSNSを2分割で確認できる「マルチタスク」も便利です。
画面右上をスライドすると「エッジツール」が表示され、別のアプリや設定画面をスムーズに立ち上げできます。
他にもロック画面中のジェスチャー動作で、特定のアプリを素早く起動したり音楽のコントロールができたりなど、使い込んでいかないと覚えきれないほどたくさんの機能があります。
説明書などをあまり読まない筆者のようなタイプだと「こんな機能もあったの!?」と驚くことになると思うので、Zenfoneシリーズを初めてお迎えする方は、ある程度機能を調べておくことをおすすめします。
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ASUSのスマホお馴染みの、リフレッシュレートの変更や、通知・ライブ配信の設定など、ゲームがより快適になるサポートアプリ「Game Genie」も健在です。
初期設定ではダイナミックモードなっているので、高いグラフィックのゲームを最大リフレッシュレートでプレイしたい方はハイパフォーマンスモードに変更しましょう。個人的には、様々なデザインと色の十字キーを常に画面に表示する「クロスヘア」機能が、シューティングゲームなどで狙いの場所に打つ練習にかなり使えました。
通知設定がアプリなどのバナー表示と着信に分かれているのもいいですね。
防水/防塵性能とおサイフケータイ
防水・防塵性能は、前モデルと同じくIP65/IP68等級※を搭載。
突然の雨や水辺近くでのアウトドアシーンでも故障の心配はありません。
※IP65:粉塵が中に入らず、あらゆる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響がない
IP68:粉塵が中に入らず、継続的に水没しても内部に浸水することがない
背面におサイフケータイのマークはありませんが、カメラレンズの隣辺りがNFC/Felica検出エリアになっていて、電子マネーやSuicaなどの交通系ICが使えます。
マスク装着時に顔認証が可能になったので、レジや改札でのロック解除もスムーズですよ。
2眼構成の高性能カメラ
アウトカメラは、約5,000万画素のメインカメラと、約1,300万画素の超広角カメラの2眼構成。
インカメラは前モデルの約1,200万画素から約3,200万画素と、大きく進化しています。
イメージセンサの画素配列はRGGBからRGBWに変わり、光を取り込む量が増えたことでより色鮮やかで明るい撮影ができるようになりました。
デジタルカメラのようにISOやシャッタースピード、ホワイトバランスを自分で決める「PROモード」や、被写体に合わせて幻想的な画をつくる「ライトトレイル」など、撮影モードがとても豊富です。
スリープ状態で音量ボタンを2回押すと素早くカメラが立ち上がりそのまま3回撮影する、Zenfone 10の新機能「クイックショット」はとても使えました。
スマホ撮影はすぐにカメラモードにならず一瞬を撮り逃すことが多いので、スマホを構えてボタンを押すだけなのは助かります。
すぐに撮りたいときは大体被写体が動いているので、3回連写するのもGOOD!
特に光量などは設定せずオーソドックスなカメラモードで超広角・広角・2倍ズームの景色を撮影してみましたが・・・仕上がりの写真がすごく明るい!
Zenfoneで撮った写真、こんなに色鮮やかだった・・・?と前モデルのレポートと見比べましたが、いくら今回の方が天気が良いとしても、色味が違いすぎる。
これがRGGBからRGBW配列への変化の結果なのか・・・!
2倍のデジタルズームでも画質の粗さは目立たず、少し遠くの被写体の撮影も問題なくできそうです。
前モデルはコントラストが抑え気味でシーンによっては光量を上げることもありましたが、Zenfone 10は逆に明るさを少し抑えて自然な色味にするため「PROモード」でISOやシャッタースピードを調整することが多かったです。
顔にぼかしを入れているため伝えにくいのですが、ポートレートモードの美肌モードや目の大きさを変える機能はとても優秀で、AIのようなすべすべの肌や目に光が入った状態で自撮りができます。
水の流れや車のライトを幻想的に表現する「ライトトレイル」はとても個性的な写真になり、すぐにSNSでシェアしたくなりました。
さらに進化した手振れ補正をチェック
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メインカメラに「6軸のシンバルモジュール」が搭載され、手振れ補正が前モデルよりもさらに強力になりました。
動画にあるように、走っても撮っても縦揺れが少しあるかな?くらいの安定感で、グリップなしでここまで滑らかな動画を撮れたのは初めてかもしれない!と感動です。
前モデルの手振れ補正では階段を降りる際少しガタガタしましたが、Zenfone 10では全然なく、大きな進化を実感しました。動く被写体を最適な画角に調整する機能も新搭載されていて、スポーツシーンやペットもキレイに撮影できます。
Vlogなどをスマホで撮ることが多い方は、従来モデルと比べて満足度がとても高くなると思います。
まとめ
一般的なハイエンドスマホは性能が上がるのに比例してサイズが大型化し、どこまで大きくなるんだろう・・・と不安に思うのですが、片手サイズを維持した『Zenfone 10』に安心と感動を覚えました。
Zenfoneシリーズは「大きさが気になってハイエンドモデルに踏み切れない」という方にとっての救世主です。
小型スマホで不安になりがちなバッテリー面もスペックが強化されることで向上し、スマホにほしい機能も全部入っていて、小型スマホの完成形なのではというレベルに仕上がっています。
カメラが2眼なのが惜しいと思う方もいるかもしれませんが、色鮮やかな写真とブレのない滑らかな映像をカンタンに撮影できて、SNSなどでシェアする写真や動画を撮るには充分ですよ。
スマホは常にポケットに入れておきたい、片手でスムーズに操作したいという方に全力でおすすめします!
2023.09.06 (もあ)