陶器製の漬物容器で仕込むと良い訳 |
梅干しは陶器製の漬物容器で仕込むのが一番。 それは、外気の温度変化を中に伝えにくいから。 気温差の激しい初夏でも、 常温保管で問題なく漬け上がります。 |
匂い移りや色移りもなく、 重石をかけたときも均一に重さがかかり、 漬け残し、漬けムラができにくいので、 味・見た目ともに最高のできばえに。 |
当店の漬物容器は全て日本製。 鉛・カドミウムなどの重金属はもちろん、 環境ホルモンの原因となりうる物質は 一切使われていません。 だから、安心してお使いいただけます。 |
丁寧でおいしい漬け方 |
はじめての時は分量をしっかり量る。 どんなものでもそれがベテランへの一番の近道。 梅用の粗塩の量は、梅の重さの20% 赤じそは葉のみで、梅の重さの20% 赤じそ用の粗塩は、赤じその重さの20% 少ししょっぱめの梅干しになりますが、 最初はこの分量で。 翌年は自分好みに調整してチャレンジ。 |
上の写真、見るだけで唾液が溢れちゃいますね。 そんな梅干し、今年は自分で作ってみましょう。 上手に出来たらお裾分け! 手前味噌ならぬ手前梅、 ぜひ愉しんで仕込んで下さいね。 丁寧で美味しい漬け方はここから! |
梅の汚れを流す |
梅は木になっているもの。 なのでどうしてもホコリが付いています。 丁寧に一つずつが理想ですが、 多い場合はボールに入れて一気にすすいでもOKです。 |
あく抜きをする |
梅がしっかりとかぶるくらい たっぷりとした水に一晩浸け置きして あく抜きをします。 えぐみを取る効果があります。 |
へた取り |
梅にへたが付いている場合には 竹串などを使ってひとつひとつ取り除きます。 手間のかかる作業ですが、 丁寧に、コツコツと、愛情を込めて。 |
念のため消毒する |
梅干し作りに雑菌は大敵。 食品用アルコールを入れ(霧吹きだとさらに◎)、 よくかき回して全体に行き渡らせます。 量が多い場合はいくつかに分けてOK! |
漬物容器に塩を敷きます |
漬物容器の内側をアルコールでよく消毒したら、 一番下に薄く塩を敷きます。 消毒は霧吹きがベストですが、 アルコールを清潔な布巾や キッチンペーパーに染みこませて拭くだけでもOK! |
梅を入れます |
梅を傷ませないように優しく丁寧に、 そっと置くように並べていきます。 その後その上に塩を振りかけ、 また梅を置く作業を何回か繰り返します。 |
重石をかけます |
かける重さは梅と同量〜2倍が目安です。 重石をかけると最初は蓋が閉められません。 なのでほこりよけとして、 ガーゼや手ぬぐい・新聞紙などで覆い、 紐で縛っておきましょう。 |
3〜4日で白梅酢が上がってきて、 蓋が閉められるくらいの"かさ"になります。 そうなったら次の行程へ。 |
赤じそを仕込みます |
赤じそが茎に付いている場合には、 丁寧に一つずつ茎からちぎっていきます。 |
細かな汚れを落とすために 何度か水ですすぎ洗いします。 |
すすぎ洗いが終わったら塩を振りかけ、 よく揉み込んで赤じそのアクを取り除いてください。 何度か繰り返すといいでしょう。 |
あく抜きが終わったら、 白梅酢(梅から出た透明なエキス)を少量振りかけ、 手の平でよく揉み込んでいきます。 出たきた赤紫のエキスは 次の行程で使うので取っておきましょう。 |
赤じそを漬物容器の梅の上に敷き詰め、 先ほど残しておいた赤紫のエキスを振りかけます。 あとは、重石をのせて蓋を閉めて数日おいておきます。 重石は最初の1/2〜1/3程度の重さでOK! |
全体をかき混ぜます |
赤じそを敷き詰めて1週間程度で様子を見てみると まだ漬け込みにムラがあります。 赤じそごとよく混ぜ合わせてください。 終わったら重石をしてまた保管します。 |
漬け上がり |
時々見ては混ぜ、見ては混ぜを何度か繰り返し、 やっと迎えた梅雨明け。 でももう少し我慢。 三日三晩の土用干しと言われるように、 7月下旬〜8月上旬ごろの土用期間に干しましょう。 この頃が一番気候が安定し晴れが多く、 また、空気も比較的乾燥しているので、 梅を干すには最適です。 |
こんなにある梅の効能/クエン酸の宝庫 |
健康食としても話題の梅干し、 身近でメジャーなものから意外なものまで、 梅干しの健康への効能は幅広くあります。 でも、食べ過ぎにはご注意を! 過ぎたるは及ばざるがごとし。 |
■殺菌作用/食中毒予防 |
まず、これはよく耳にする効能ではないでしょうか。 昔からおにぎりの具材に選ばれたり、日の丸弁当というものもあるように、その場で食べるのではなく、数時間後に食べることを目的としたものに梅干しを入れるのは、食品内の微生物の繁殖を抑える効果を狙ったものです。 また、お腹の中に入ると胆汁の働きを活発化させ、食中毒菌の繁殖の抑制にも効果があります。 |
■疲労回復効果そして体内老廃物の低減 |
梅を食べたときの酸っぱさ、これはクエン酸やリンゴ酸などの有機酸の効果で、糖質の代謝を活性化させエネルギーの代謝を助ける働きがあります。 |
■ミネラルが豊富 |
ヒトの身体を構成しているものの中には、カルシウムやリン・水分・鉄分などのミネラルと呼ばれる栄養素があります。 |
■最高峰のバランサー食品 |
ヒトは健康を維持するためには体液を弱アルカリ性に保つ必要があると言われています。しかし、多くの食材やアルコール類は体内を酸性に変えてしまう働きがあります。 |
■食欲の増進効果とお通じの改善 |
誰でも経験があることですが、梅を食べただけで(あるいは見ただけで)唾液が大量に分泌されます。 これは梅に含まれるクエン酸の働きで、食欲を増進させるだけにとどまらず、胃液などの消化酵素を分泌を促し、消化・吸収を助けてくれます。これによりお通じの改善にも効果が期待できます。 |
■カルシウム・鉄分の吸収促進 |
現代人のカルシウム不足・鉄分不足は騒がれ始めて久しいですが、それもそのはず、どちらも摂取しにくい、吸収しにくい栄養素です。 梅に含まれるクエン酸・リンゴ酸などの有機酸は、それらの吸収を促すばかりか、カルシウムに至っては骨から出ていくのを防ぐ働きがあると言われています。 なので、毎日梅干しを食べるとカルシウムの定着が段々と高まることが期待できます。 小さなお子さんやシニアの方には特におすすめです。 |
■血液さらさら効果 |
梅を食べると、身体が中和されるのは先に書いたとおりで、その働きで血液の流れもよくなります。 さらに、ジャムなどの梅を加熱した食品は、梅の糖とクエン酸が結合=ムメフラールと言う成分が作られます。 これは血流改善の効果があり、動脈硬化や血栓の予防に役立つと考えられています。 また、コレステロールが溜まるのを抑えるので、生活習慣病の予防・改善にも期待できます。 |
■お肌のお悩み解決! |
お肌の悩みの原因はその一つに内臓の老化現象があります。 クエン酸は体内の新陳代謝を促し、老廃物の排出を助けてくれます。 さらに、ポリフェノールやビタミンEなどの、美肌・むくみ解消成分=抗酸化成分が含まれ、野菜・果物の中でも上位の含有率を誇ります。 |