お香・お線香・練香・焼香など、どのお香にもさまざまな香原料が使われ、香りが作られています。このページではそれぞれの香原料について解説しています。
香原料一覧/50音順
【あ行】 | 安息香 (あんそくこう) |
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【か行】 | 貝香 (かいこう) かっ香 (かっこう) 甘松 (かんしょう) 伽羅 (きゃら) 桂皮 (けいひ) |
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【は行】 | 排草香(はいそうこう) 白檀(びゃくだん) |
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【ら行】 | 龍涎香(りゅうぜんこう) 龍脳(りゅうのう) 零陵香(れいりょうこう) |
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香原料一覧/種類別
香木伽羅(きゃら)
伽羅は沈香の最高級のものに与えられる名称です。香りの成分である樹脂が沈香より多く含まれ、熱を加えなければ香りがしない沈香と違って、伽羅はそのままでも大変良い香りがします。
主な産出地:ベトナム中南部
→ 伽羅 刻み 1g(聞香・空薫・焼香に)
→ 伽羅 粉末 1g(焼香・練香・お線香制作に)
香木沈香(じんこう)
ジンチョウゲ科の木に外的要因で傷ができたとき、その傷を治すために集まった樹脂の成分が変質し、香りを放つようになったものが沈香です。比重が重く水に沈むことが沈水香木の名前の由来となっています。
主な産出地:インドネシア、マレーシア、ベトナム、タイ、ラオス、カンボジア、アッサム地方、海南島等
別名:アガーウッド agarwood
→ ベトナム産沈香 刻み(聞香・空薫・焼香に)
→ インドネシア産沈香 刻み(聞香・空薫・焼香に)
→ インドネシア沈香 粉末 10g(焼香・練香・お線香制作に)
香木白檀(びゃくだん)
ビャクダン科半寄生の常緑高木の幹や根の心材で、常温でも涼やかで気品のある甘い香りが立ちます。香の材料の他に仏像や数珠や扇子の材料としてもよく用いられています。
主な産出地:インド・マイソール、インドネシア等
別名:サンダルウッド sandalwood
→ 白檀 刻み 10g (聞香・空薫・焼香・匂い袋制作に)
→ 白檀 粉末 10g (焼香・練香・お線香制作に)
香料丁子(ちょうじ)
チョウジノキの開花の直前の蕾を乾燥させたもので、形がくぎに似ているので丁子と名づけられたともいわれています。古来より代表的なスパイスの一つで、大航海時代には胡椒とともにヨーロッパを席巻しました。
主な産出地:インドネシア、マレーシア、アフリカ
別名:クローブ clove
→ 丁子 刻み 10g (匂い袋制作に)
→ 丁子 粉末 10g (練香・お線香制作に)
香料桂皮(けいひ)
クスノキ科ニッケイ属の常緑樹の樹皮です。その独特の甘さとかすかな辛い香りから食品香料として、また血行促進で体を温める作用から漢方薬にも重宝されています。
主な産出地:中国南部、ベトナム、スリランカ
別名:シナモン cinnamon、カシア cassia
→ 桂皮 刻み 10g (匂い袋制作に)
→ 桂皮 粉末 10g (練香・お線香制作に)
香料甘松(かんしょう)
オミナエシ科の草木の根や茎です。甘さ、酸っぱさ、苦さが独特でこってりした香りです。新約聖書の中でマグダラのマリアがイエスの足にぬった奇跡の聖油がスパイクナード=甘松だといわれています。
主な産出地:中国、インド
別名:スパイクナード spikenard
→ 甘松 刻み 10g (匂い袋制作に)
→ 甘松 粉末 10g (練香・お線香制作に)
香料大茴香(だいういきょう)
シキミ科(モクレン科)トウシキミの果実です。特徴のある星形から八角茴香とも呼ばれています。香りはさわやかな甘みで、香原料としては香りの奥行きを 広げる役割があります。
主な産出地:中国南部
別名:スターアニス staranise
→ 大茴香 刻み 10g (匂い袋制作に)
→ 大茴香 粉末 10g (練香・お線香制作に)
香料かっ香(かっこう)
シソ科のカワミドリの葉と茎の部分を乾燥させたものです。古くから香料や薬用に使われていました。 薬草のようなウッディーですっきりした香りが特徴で、緊張や不安を和らげるといわれています。
主な産出地:インドネシア、マレーシア、台湾、中国広東省
別名:パチョリ patchouli
→ かっ香 刻み 10g (匂い袋制作に)
→ かっ香 粉末 10g (練香・お線香制作に)
香料排草香(はいそうこう)
シソ科のカワミドリの根の部分を乾燥させたものです。香りが強く、清涼感あるクールな香りで、粉末にしてお線香によく使われます。
主な産出地:インドネシア、マレーシア、台湾、中国広東省
→ 排草香 刻み 10g (匂い袋制作に)
→ 排草香 粉末 10g (練香・お線香制作に)
香料山奈(さんな)
山奈=バンウコンはショウガ科の植物です。ショウガの匂いに近いすっきりとした香りで、調合の際には他の香料の強烈な香りをぼかして両方をなじませることのできる、補佐的な役割で使われます。
主な産出地:中国南部・インド
別名:バンウコン カチュールスガンディ
→ 山奈 刻み 10g (匂い袋制作に)
→ 山奈 粉末 10g (練香・お線香制作に)
香料零陵香(れいりょうこう)
零陵香は他の香料と一緒にしておくと全てに香りが移ってしまうといわれるほど、甘く強い香りです。この零陵香の種子を粉にしたものがフェヌグリークというスパイスで、日本のカレー粉にも使われます。
主な産出地:中国南部、アラビア半島
別名:フェヌグリーク fenugreek
→ 零陵香 刻み 10g (匂い袋制作に)
→ 零陵香 粉末 10g (練香・お線香制作に)
香料乳香(にゅうこう)
カンラン科ボスウェリア属の種類の木から採れるゴム状の分泌物です。幹に傷をつけ、しみ出して固まったものを採取します。清涼で優雅で奥行きのある香りで、西洋では古来より宗教儀式に用いられてきた伝統的な香りです。
主な産出地:中近東、アフリカ
別名:フランキンセンス frankincense
→ 乳香 刻み 10g (匂い袋制作に)
→ 乳香 粉末 10g (練香・お線香制作に)
→ 乳香 生 10g (焼香に)
香料龍脳 (りゅうのう)
フタバガキ科の常緑大高木、龍脳樹の樹心部の空間にできる無色透明な結晶です。爽やかな香りで樟脳によく似ていますが、樟脳よりももっと優雅で強い香りです。
主な産出地:インドネシア、マレーシア
→ 龍脳 刻み 10g (匂い袋制作に)
→ 龍脳 粉末 10g (練香・お線香制作に)
香料保香材安息香(あんそくこう)
カンラン科ボスウェリア属の種類の木から採れるゴム状の分泌物です。幹に傷をつけ、しみ出して固まったものを採取します。清涼で優雅で奥行きのある香りで、西洋では古来より宗教儀式に用いられてきた伝統的な香りです。
主な産出地:中近東、アフリカ
別名:ベンゾイン benzoin
→ 安息香 刻み 10g (匂い袋制作に)
→ 極上安息香 刻み 10g (匂い袋制作に)
→ 安息香 粉末 10g (練香・お線香制作に)
保香材麝香(じゃこう)
麝香は発情期のジャコウジカの雄の香囊から取ります。麝香そのものは、独特の動物臭ですが、アルコールなどの溶媒で1000倍に薄めて他の香原料に調合することで全体の香りを官能的で熟成したものに変貌させます。
主な産出地:チベット、中国広東省
別名:ムスク musk
→ 麝香オイル 5ml(練香・お線香制作に)
保香材龍涎香(りゅうぜんこう)
マッコウクジラの体内に傷がついた時にその傷を治すために出した分泌物が固まったものです。海岸に流れ着くロウ状の塊で、長い間正体がわからず、中国では龍の涎の香りということで、龍涎香と名付けられました。
※マッコウクジラの結石
別名:アンバーグリス ambergris
保香材貝香/甲香(かいこう/こうこう)
貝香というのは巻貝のフタを粉末にしたものです。貝香は香りを安定させて長持ちさせる保香材で、単独ではタンパク質系の匂いですが、香原料に混ぜると全体の香りがしっかりと引き締まります。
主な産出地:アフリカ東海岸
→ 貝香 粉末 10g(練香・お線香制作に)