贈り物選びのポイント

  • 相手のことを考えて

    自分が良いと思った物であることはもちろんですが、贈る相手の好みに合っているかしっかりと考慮しましょう。

  • NG商品は避けましょう

    結婚祝い、新築祝い、お見舞い品……、相手を思って贈り物をしたのに、実は縁起の悪いものだったということがないように、事前にしっかりと調べておくようにしましょう。

  • 贈り物を渡すタイミング

    贈り物によっては、渡すタイミングが決まっているものがあります。慶事は早目に、弔事は当日など、渡すタイミングに気を付けましょう。

  • 贈るときに添える一言

    贈り物を渡すとき、直接渡すときは口頭で気持ちを伝えることが大切です。配送の時は手紙を添えるようにしましょう。

    食べ物
    「私の大好きなお菓子です。この季節に○○さんに食べて頂きたいと思いまして」
    日用品
    「使いやすくて、便利ですので是非お試しください」
    御礼
    「いつもお世話になっております。ささやかばかりですがお礼の気持ちです」

  • 贈られた人が負担に感じない金額を考えましょう

お祝いのタイミング

お祝いには、それぞれ渡すタイミングがあります。そのタイミングをしっかりとおさえておきましょう。

出産祝い

産後7日~産後1ケ月以内(お祝いを渡すのが遅れた場合は、お祝いの言葉と遅れたお詫びを添えれば大丈夫です)

金額の目安

親族 1~2万円
友人・知人 5000円~1万円

水引き

紅白蝶結び・のし付き

表書き

「ご出産祝」「御出産御祝」

お返し

「内祝」として、生後1ケ月のお宮参り頃を目安に、子どもの名前で送ります。

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入園入学・就職・成人祝い

入園入学・就職祝いは3月まで 成人祝いは成人式の1週間前まで

金額の目安

入園入学祝い 5000円~1万円
就職・成人祝い 1~3万円

水引き

紅白蝶結び・のし付き

表書き

「御祝」「御入学祝」「御成人」

お返し

お祝いを頂いた相手の子どもさんへのお祝いがお返しとなるので、基本的には不要です。
しかし、お返しをする機会がない場合は、1ケ月以内に子どもの名前で「内祝」として簡単なお返しを送りましょう。

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結婚祝い 式当日

結婚祝いの品を贈る場合は、遅くとも式の1週間前には届くように贈ります。
プレゼントに避けるものは2で割れない奇数のものが良いとされています。

金額の目安

立場によって変わります(詳しくは結婚祝い参照)

水引き

10本の水引で結んだ結び切り・のし付き

表書き

「御結婚御祝」「ご結婚お祝」「ご結婚祝い」「寿」「御歓び」
※「御結婚祝」など4文字になるものはNGです。

お返し

披露宴に招待するなら原則不要。招待しない場合は、頂いた金額の半額相当の商品をお礼状と一緒に送りましょう。

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結婚記念日

祝宴があれば当日 ない場合は記念日までに

金額の目安

5000円~3万円(立場によって金額が変わります)

水引き

紅白または金銀蝶結び・のし付き

表書き

「御祝」「祝○婚式」

お返し

不要

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長寿祝い

誕生日 または誕生日の年の始め

金額の目安

1~5万円(親族内で相談して立場で金額を合わせて)

水引き

紅白または金銀蝶結び・のし付き

表書き

「御祝」「寿」「祝還暦」

お返し

お返しは一般的には不要ですが、長寿の喜びを分ける気持ちで記念品などを贈るのが好ましいです。

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新築・新居祝い

現金・商品券は当日まで それ以外は前日までに

金額の目安

5000円~1万円

水引き

紅白蝶結び・のし付き

表書き

「新築御祝」「祝御新居」

お返し

不要(新居でおもてなし)

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昇進・栄転祝い

転勤を伴う場合は早めに 転勤がない場合は当日まで

金額の目安

3000円~3万円

水引き

紅白または金銀蝶結び・のし付き

表書き

「御祝」「祝餞別」「祝御栄転」「祝御就任」「御贐(おはなむけ)」

お返し

不要

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退職祝い

送別会の時 もしくは退職の前日まで

金額の目安

1~3万円

水引き

紅白または金銀蝶結び・のし付き

表書き

「御祝」「祝御退職」

お返し

不要

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TPO別 NG商品

慶事全般
  • くし(櫛)

    苦しい、死ぬなど不吉なことを連想させます。

  • お茶

    弔事に用いられることが多いので、慶事に使用する際はラッピング等で工夫する必要があります。

  • はんかち

    漢字で「手巾」と書き、別れを意味します。弔事にはご遺体に白いハンカチをかけることから縁起が悪いとされています

結婚式

一般的に割り切れない奇数の贈り物がよいとされていますが、ペア商品・セットなどの贈り物は偶数でも問題ありません。

  • 刃物

    「切れる」ので縁起が良くないとされています

  • 割れ物

    「割れる」「壊れる」ので縁起が良くないとされています

新築祝い
  • 火を連想するもの

    ライター、 灰皿など。赤いものも火を連想するので避けた方が無難です。

目上の方に
  • 靴下、靴

    「踏みつける」という行為を連想するので避けたほうが良いとされています。

その他
  • 直接肌につけるもの

    親しい人以外に直接肌につけるものを贈るのはNGとされています。

訪問時の注意事項

ご訪問前に一報を

どれだけ親しい間柄でも必ず事前に連絡を取り、ご訪問先のご都合を確認しましょう。目上の方への改まった訪問の際には、手紙で確認するほうがいいでしょう。

訪問時間を考慮して

朝早くや食事の時間帯に訪問するのは避けましょう。一般的には10時~11時、もしくは13時~16時頃がよいとされています。また、約束の時間より5分ほど遅れて訪問するのがマナーとされています。遅刻は厳禁ですが、早すぎても相手に迷惑をかけてしまいます。

訪問後

訪問の後は、おもてなしを受けた感謝の気持ちを伝えましょう。親しい方なら電話でもいいですが、目上の方には手紙を送るようにしましょう。

訪問の際は玄関先でコート等の上着を脱ぎ、裏返して腕にかけます。裏返すことで外の埃を家の中に持ち込まない気配りとなります。

同様の気配りとして、素足で訪問先に上がらないようにしましょう。相手に不潔な印象を与えないように、必ず靴下やストッキングを着用しましょう。

ドアが開いたら、挨拶をしてから中にはいりましょう。ドアを閉めるときは体をドアのほうに向け、静かに閉めましょう。自分の家でしているように、ついつい後ろ手で閉めてしまわないように気をつけましょう。
※贈り物が「生もの」「花」の場合、例外的に玄関先で贈り物を渡します。

相手に家に上がるように勧められたら「おじゃまいたします」などと言って家に上がります。靴を脱ぐ際ですが、正面を向いて脱ぎます。玄関に上がってから、相手にお尻を向けないように振り返り、両膝をついて靴を端の方に揃えて置いてください。

洋室編

座る前に、立った状態で贈り物を渡します。まず、風呂敷(紙袋)から贈答品を取り出し、下座(ドアに近い方)の椅子の上に風呂敷(紙袋)を置きます。
贈答品を片手で持ち、もう片手で下から支えます。相手に対して正面を向き両手で差し出して下さい。

※テーブルに風呂敷(紙袋)を置かないようにしましょう。
※贈答品は、必ず椅子の上におきましょう。床に置いたものを渡すのは失礼にあたりますし、テーブルは食事をする場所ですので荷物を置いてはいけません。

和室編

勧められた場所に座り、手土産は下座(入口に近い方)に置いてあいさつをします。
風呂敷(紙袋)から贈答品を取り出し、自分の正面に置きます。このとき贈答品の正面は自分側を向いているようにしておきます。風呂敷(紙袋)を素早くたたみ、下座(入口に近い方)に置きます。
贈答品を一回転させ、相手に正面が向くように置き直します。畳の上であれば、そのまま滑らせて渡します。テーブルの上で渡す場合は、少し持ち上げて渡します。

※和室に通された際は、勧められるまで座布団に座ってはいけません。一般的には挨拶を終え、手土産を渡し、座布団を勧められれば、「失礼します」と受けて座ります。

※和室を歩く時は、畳のへりや敷居を踏まないように注意しましょう。つまずく原因にもなりますし、古いおうちの場合ですと「紋縁」が入っている高級な畳の場合があります。家の紋が入った「紋縁」は家の顔です。踏むと失礼に当たりますので気を付けてください。座布団を踏んでもいけません。

配送時に気を付けるべきポイント

贈り物をする際は、持参するのが正式なマナーです。しかし近年ではデパートやインターネットショップなどに手配し配送してもらうことも増えてきました。配送する時の注意点ですが、品物だけではなく先方宛に送り状を書くようにしましょう。

  • 送り状

    贈り物が届く前に、相手方に届くように出します。日ごろの感謝の気持ちと、別送で商品を送っている旨を記載します。

  • 添え状

    メッセージカードのようなもので、感謝の気持ち等一言書いて贈り物に添えます。お店で発送する際は、事前に書いて置き商品を包む際に同梱してもらいましょう。
    商品を購入する際には、目的をしっかり伝えてください。目的にあったのし紙、表書きになっているか、文字に間違いないかしっかりと確認して下さい。
    商品の配送状態を確認するために、宅配会社の伝票番号を控えておくようにしましょう。
    インターネットショップでは発送完了のメール等で伝票番号を知らせてくれるサービスが一般的です。

  • 内のし

    商品に直接のしをかけ、その上から包装紙で商品を包みます。

  • 外のし

    商品を包装紙で包んだ上に、のしをかけます。表書きが見えているので、お祝い事でよく利用されます。

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