《徹底比較》
イノベーター×フリクエンター
この2ブランドで迷われた方は大変多いことでしょう。イノベーターの代表的シリーズ「エクストラジャーニー」と、フリクエンターの代表的シリーズ「リエーヴェ」は、色味や雰囲気などが何となく似ている。この2ブランドをあらゆる視点から比較して、どのような違いがあるのか、どちらがどのような人に適しているのかを考えてみた。 1脚のイスからはじまった
「イノベーター(innovator)」
イノベーターの原点は1969年にスウェーデンのデザイナー Johan Huldt(ヨハン・ホルト)が発表した1脚のイス。以降、Beyond Boundaries(国境を越えれば私たちはもっと自由になれる)というブランド概念の元に長年にわたり北欧家具の代表ブランドとして歩み続けてきた。2007年、北欧スウェーデンの国旗をモチーフにしたイノベーターの最初のスーツケースが日本で販売された。イノベーターのブランド精神を受け継ぎつつ、時代のニーズに敏感に調和するイノベーターのスーツケース(キャリーケース)は、今もなお人々から愛用され続ける。 豊岡の老舗メーカーが手掛ける
「フリクエンター(FREQENTER)」
日本最大の鞄の生産地「兵庫県豊岡市」に所在し、1824年(文政7年)創業で、鞄業界一の190余年もの歴史を誇る「エンドー鞄株式会社」が手掛ける代表的ブランド。道具としての鞄として「究極の道具」となるべく、日々研究を重ね数々の革新的な技術を確立してきた。その代表ともいえるのが、フリクエンターの圧倒的に静かな走行音を実現したホイール技術だ。 デザイン 外装のデザインを比較してみた。「イノベーター」はボディに細リブを採用している。この細リブには"丸み"があり、この丸みがカジュアルな雰囲気を醸し出している。一方「フリクエンター」は、フラット面と太リブのコントラスが際立ち、どちらかというとキレイめな印象だ。どちらもカジュアルな旅にピッタリだが、ビジネスでも使いたいという方は「フリクエンター」の方が持ちやすいかも?


内装 機内持ち込みサイズで比較したところ、「イノベーター」はラウンド開閉の間仕切りを両面に搭載している。一方「フリクエンター」は片面だけにしか搭載していない。この間仕切りは開いたときにプライバシーを守れるという点が好評だ。また、他のサイズに関しても基本的に同様の傾向があり、それ以外の内装ポケットの利便性に関しても「イノベーター」の方がよく考えられている印象だ。(アイテムによって異なるので必ず個別にご確認ください。) ストロングポイント 「イノベーター」はストッパー機能をはじめ、機能面やデザイン面も良く、さらに価格とのバランスも取れたオールラウンダーだ。「フリクエンター」も全体的に平均点以上ではあるが、それらが霞んでしまうくらい、特許取得の「超静音ホイール」が凄すぎる。 特許取得!
「超静音ホイール」
まるで浮いているかのような静かな走行音。実際に転がしてみたところ、想像のはるか上を行く静粛性だった。これは、外輪と内輪がそれぞれ回転する二重構造によって優れた衝撃吸収性を実現しているとのことだ。また、タイヤが消耗したら自分で手軽に付け替えることができる点も高ポイント。 ▲アンケート(当店スタッフ)▲ 当店スタッフ間のアンケート調査では、イノベーターの人気が高かった。「イノベーター」を選んだ理由としては、機能面や価格面のバランスの良さ、そしてデザインの良さとカラーバリエーションの豊富さが目立った。一方「フリクエンター」を選んだ理由としては、やはりホイールの静音性とタイヤ交換ができる点が目立った。ちなみに筆者は「フリクエンター派」だ。 比較まとめ 全体的にバランスの取れた総合力を取るなら、オールラウンダーの「イノベーター」。圧倒的な静音性を重視するなら特許取得の「フリクエンター」。どちらも素晴らしいスーツケースであることは間違いない。
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