あたらしい家族をお迎えした皆様に、是非ともお伝えしたいコト。
それは毎日の健康維持だけでなく、著しい変化がある、成長期を支える食事についてです。
子猫用フードがあることをご存じのペットオーナーさんは多いと思いますが、成長期を2段階にわけられることはあまり意識されていません。
生後2か月までは成長前期で、特に急激に成長し、それ以降の成長後期は成猫のサイズまでゆるやかに成長します。
急な事情で飼うことになった、先住猫のフードがある、様々な理由で成猫用フードを食べている子猫はなんと子猫全体の70%もいます。ですが、どうか「子猫用」のフードを与えてください。
成猫の栄養ニーズと子猫の栄養ニーズは異なります。成猫用フードの1食分では育ち盛りの子猫が1食分に必要な栄養ニーズを満たすことはできません。また、子猫は体が小さくたくさん食べることができませんから、成猫用のフードを多く与えればいいというものでもありません。下記は成猫用フードを100とした場合の子猫の栄養要求の割合です。子猫は成猫の栄養要求よりも多い量の栄養素を欲していることがわかると思います。
成長段階がわからない場合、おくちをチェックしてみてください。
カロリーは成長前期では多く必要ですが、成長後期はやや控えめにする必要があります。成長後期からは、成長がゆるやかになるため、同じカロリーの食事を与えたままだと太りやすくなってしまうからです。日本の愛猫のうち3頭に1頭は肥満または太り気味と言われています。成猫時の体の大きさに関わらず、肥満は様々な病気のリスクや関節への負担を増やす原因になります。
同様に、子猫から成猫、成猫から高齢猫に切り替わるタイミングで、徐々にフードの切り替えを行っていきましょう。
単なるカロリー量だけでなく、ミネラルやたんぱく質の割合など年齢によって食事の栄養バランスを変える=フードを切り替えることは、健康な状態で愛猫が長生きするための第一歩だといえます。
成長期の子猫にとってカルシウムは大切なものですが、与えれば与えるだけ良いというものではありません。
過剰なカルシウムは骨格成熟の遅延や重度の骨関節疾患につながった事例があり、健全な骨格形成に悪影響を及ぼす場合があります。また、尿路結石症のリスクにもなります。しかし、カルシウムが不足していても健康な骨格の発育に影響が出てしまいますので、適正な量に調整されたフードを与えることが必要です。
いかがでしたか?ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
よろしければ、下記のチャートをお試しください。
フィーライン・ブリード・ニュートリションシリーズは、フードに含まれる栄養素やそのバランス、キブル(粒)の形にいたるまで、すべてその猫種のためだけに考えられた総合栄養食です。