いつものお重箱
漆器のお椀、漆器のスプーン、漆器のお皿・・・。どれも、軽く強く、そして年と共に美しく「我が家の・・・」に変化してくれます。そう、使い込めば使い込むほど。
中でも、ご飯をいつまでも美味しくしてくれるおひつにもなり、積み重ねて置いておける盛り鉢にもなり、とても便利なお重箱は時間を掛けて「家宝」となってくれます。
たとえば、大人数のお弁当箱として、たくさんのおにぎりとおかずを詰め込んで風呂敷でくるっと。古い道具に見られるお重箱ですが、現代社会こそ、車があるので多少大きなお重箱でも気軽にピクニックに持って出かけられます。
お正月ぐらいしか出番がないご家庭も多いようですが、今年から「いつものお重箱」にしませんか。きっと、からっぽになったお重箱には、思い出がいっぱい詰まってます!
お重箱考
お重箱は大変有用な道具なのに最近はあまり人気がございません。
お正月にしか使わない道具と云うイメージが強いからでしょうか。一年間眠らせておき、お正月はどこかに旅行してしまったりしますと、まるで不用の道具になってしまいます。
けれども、あまりお正月に限定した装飾を施したもの以外なら、いつもたのしく使える道具なのです。運動会でお重を広げたうれしい思い出もあります。お花見におにぎりとちょっとした煮物でもあれば、お重箱が風雅を担当してくれます。ふいのお客様におすしを調達して盛り合わせたり、お菓子鉢として上に主菓子、下に乾いたお菓子(クッキー)でもと云う風にも使えます。残りのご飯を冷たくならない内に入れておき梅干し一つのせておきますと冷御飯がふっくらとおいしいのです。ぜひおためし下さい。
いろんな利用法を考え使ってみると、以外に有用でたのしい道具だと解っていただけるはずです。