2024.02.27
Joshin 試用レポート
圧倒的な高画質と使いやすさを実現!Insta360 Ace Proで撮影してみました
Insta360 Ace Pro
360度グルッと撮影できるカメラや、どこにでもマウントして撮影できる小型カメラなど、様々なアクションカメラを展開している「Insta360」。
今回は「Insta360」から新しく登場したアクションカメラ『Ace Pro』をレポート!
世界中にファンをもつLEICAとの共同開発で、8Kの動画撮影や4800万画素の静止画撮影も可能!
撮影〜編集まで行えるアプリとの連携や、Insta360の豊富なアクセサリーを取り付けられる魅力は継承しつつも、昼夜問わず鮮明に映し出せる『Ace Pro』で撮影してみました!
ライター:くれあ
Insta360 Ace Pro
360度グルッと撮影できる「X3」や、服や帽子など好きな場所に取り付けて撮影できる「GO3」など、試用レポートでもお世話になっている「Insta360」。
そんな数々のユニークなアイテムを展開する「Insta360」から『Ace Pro』と『Ace』が登場!
今回は『Ace Pro(エースプロ)』を中心にレポートしていきます。
アクションカメラの中では平均的なサイズだと思いますが、超小型の「GO3」を最後にレポートしたので、そのギャップに「大きい」と驚きました。
デザインもかなり重厚感があり、性能もかなり期待できそう。
『Ace Pro』は、1/1.3インチの大型センサーを搭載。
多くの光を取り込めるため、暗所でもノイズが少なく、鮮明な映像を撮影できます。
レンズを覗くと、世界中にファンをもつドイツの老舗カメラメーカー「LEICA」の名前を発見!
『Ace Pro』はLEICAとの共同開発で、レンズはLEICA社のフルサイズ換算で16mmの「LEICA SUPER-SUMMARIT-A 1:2.6/16ASPH.」を搭載。
最大8K24fpsの動画撮影が可能で、4K120fpsのスローモーション撮影にも対応し、アクションカメラで圧倒的な高画質を誇ります。
静止画も4800万画素に対応しており、細部まで鮮明に映し出します。
付属品 | バッテリー、フレキシブル粘着マウント、標準マウント、Type-C to Cケーブル |
---|---|
本体サイズ(約) | 幅71.9mm x 高さ52.15mm x 奥行き38.5mm |
重さ(約) | 179.8g |
絞り | F2.6 |
最大動画ビットレート | 170Mbps |
ISO感度 | 100-6400 |
ストレージ | 内蔵ストレージなし。最大1TBのmicroSDカードに対応 |
バッテリー容量 | 1650mAh |
防水性能 | 潜水ケースなし:10m 潜水ケースに入れた状態:60m |
BLUETOOTH | BLE 5.2 |
WI-FI | 2.4GHz, 5GHz、802.11 a/b/g/n/ac |
外観の確認
レンズ横のフロントスクリーンでは、カメラの電源を入れるとバッテリーや選択中の撮影モードなど、ステータスを確認できます。
操作や撮影映像の確認は、背面の2.4インチのフリップ式タッチスクリーンで行い、自撮り撮影時は手前側にスクリーンを向けると映像の確認が行えます。
モニター液晶は背面だけなので、バッテリーの消耗や発熱を抑えられます。
左手側の側面には、電源ボタン/USB Type-C端子/microSDカードスロット、右手側の側面には、バッテリースロットが配置。
内蔵ストレージはなく、最大1TBのmicroSDカードに対応しています。
バッテリーは1650mAhと大容量で、アクティブHDR動画を4K30fpsで撮影した場合、最大100分間の撮影が可能です。
長時間撮影する際は、予備のバッテリー(別売り)を用意しておくと安心です。
操作方法の確認
タッチスクリーンには、選択中の撮影モードが表示されます。
画面をスワイプすることで、撮影モードの切り替え・撮影パラメータの設定・撮影データの表示に移動できます。
電源を入れた後は、電源ボタンでモードやプリセットの切り替えが行えます。
冬場やアウトドアシーンなどで手袋を着用しているとタッチ操作が困難になるので、とても便利!
使用頻度の高いモードなどは、あらかじめ登録しておくことをオススメします。
解像度 / フレームレート | ||
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動画 | 8K (16:9): 7680x4320@24fps 8K (2.35:1):7680X3272@24fps 4K (4:3): 4032x3024@60/50/48/30/25/24fps 4K (16:9):3840x2160@120/100/60/50/48/30/25/24fps 2.7K (4:3) :2688x2016@60/50/48/30/25/24fps 2.7K (16:9): 2688x1520@120/100/60/50/48/30/25/24fps 1440P (4:3) :1920x1440@60/50/48/30/25/24fps 1080P (16:9):1920x1080@240/200/120/100/60/50/48/30/25/24fps (最大4K30fpsでの撮影時にアクティブ HDRが有効) |
|
動画 | FreeFrame動画 | 4K (4:3):4032x3024@60/50/48/30/25/24fps |
PureVideo | 4K (16:9):3840x2160@30/25/24fps 2.7K (16:9):2688x1520@30/25/24fps 1080P (16:9):1920x1080@30/25/24fps |
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スローモーション | 4K (16:9):3840x2160@120/100fps 2.7K (16:9):2688x1520@120/100fps 1080P (16:9):1920x1080@240/200/120/100fps |
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写真画素数 | 4800万画素 (8064x6048) 3600万画素 (8064x4536) 1200万画素 (4032x3024) 900万画素 (4032x2264) |
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フォーマット | ||
動画 | MP4 | |
写真 | INSP (アプリまたはStudioで書き出し可能) DNG (アプリまたはStudioで書き出し可能) |
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モード | ||
動画 | 動画(カメラ内アクティブHDR)、FreeFrame動画、PureVideo、スローモーション、スターラプス、タイムラプス、タイムシフト、プリ録画、ループ録画 | |
写真 | 写真、HDR写真、インターバル、バースト写真 |
ハンドジェスチャー操作や便利な機能
画面上部から下にスライドし、ジェスチャーアイコンをタップすると、ハンドジェスチャーによる操作が行えます。
手をパーにすると「録画の開始/停止」、チョキにすると「写真の撮影」が行えて、自撮り撮影にかなり重宝します。
どのモードを選択中でもモードを変更する手間がなく、すぐに撮影できるのが便利でした!
充電方法の確認
USB端子カバーを開けて、Type-C充電ケーブルを挿して充電します。
充電中はインジケーターランプが赤色に点灯し、充電が完了すると消灯します。
『Ace Pro』は急速充電に対応し、22分で80%まで充電でき、46分で満充電になります。
待機時間が短いので、移動中や隙間時間に充電を素早く回復できます。
◇ PD急速充電:46分
◇ 通常充電:63分
付属するアクセサリー
「標準マウント」と「フレキシブル粘着マウント」の2つのアクセサリーが付属。
標準マウントは『Ace Pro』の底面に取り付けられ、強力な磁石とツメによりしっかりと固定ができます。
標準マウントを装着した『Ace Pro』は、フレキシブル粘着マウントや三つ又アクセサリーなどに接続することができます。
フレキシブル粘着マウントの底面は強力な粘着ベースになっているので、ガラス・セラミック・プラスチックなど滑らかな面に接着ができます。
普段固定するのが難しいユニークなアングルにも挑戦できますが、粘着ベースは一旦はがすと再利用はできないのが少し残念。
別売のアクセサリー
別売の「多機能自撮り棒」もお借りしました。
多機能自撮り棒は3つ折り構造で、長さや角度の調整を自由に行えます。
折り畳んだ状態でカメラを取り付けてグリップにしたり、伸ばして自撮り棒にしたり、底部を開いて置くと三脚としても活躍します。
多機能自撮り棒に同梱されている「3プロング-1/4インチアダプター」を多機能自撮り棒の1/4インチネジに差し込みます。
標準マウントを装着した『Ace Pro』を取り付け、角度調整用の蝶ネジで固定すれば取り付け完了!
多機能自撮り棒は極力荷物を少なくしたいときのお供にピッタリ!
「見えない自撮り棒」をはじめ、痒い所に手が届くユニークなアクセサリーが充実しているのも、Insta360の魅力です。
実際に撮影してみた
動画モードでは、オフ・低・標準・高より手ブレ補正を選択できますが、8Kの撮影時には標準のみ選択が可能。
階段や足場の悪い坂道でも素晴らしい補正力を発揮し、なめらかで迫力のある映像を撮影できました!
標準でも十分に満足できる補正力なので、8Kの補正力が物足りないと感じることはなさそうです。
FreeFrameモードで撮影すると、Insta360でお馴染みの強力な「FlowState手ブレ補正」と水平維持を適用することができます。
FreeFrameモードで撮影した動画は、アスペクト比の変更や出力解像度を選択することができるので、編集する上での自由度は高いと思います。
PureVideoモードで夜間を撮影
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低照度撮影用の「PureVideoモード」で夜間を撮影してみました。
通常の動画モードは肉眼で見る色に近い印象ですが、PureVideoモードは1段明るく映る印象です。
見たままの景色を映したいという方には少し違和感があるかもしれません。ただ、PureVideoモードは細部までクッキリと表現できるので、街中のイルミネーションはとてもキレイに撮影できました。
手ブレはPureVideoモードだけでなく動画モードでも十分に抑えられており、流石のひと言!今回は使用していませんが、画質の劣化がほとんどなく2倍ズームを行える「クラリティーズーム」もありますよ。
アプリとの連携
専用アプリ「Insta360」を使用して『Ace Pro』と接続すれば、リモートプレビューやスマホから撮影が行え、撮影後は色味の調整などの編集もカンタンに行えます。
AIによる自動編集にも対応し、お気に入りの動画を選択して動画の秒数を選択するだけで、音楽やテキストの入った本格的なハイライト動画を作成できます。
テンプレートもかなり豊富で、3分もかからずに完成できてすごく手軽でした。
動画撮影→編集→SNSにシェアまでをパソコンを介さず、スマホだけで完結できるのは嬉しい!
まとめ
今回レポートした『Ace Pro』はレンズや液晶が備わったTHEアクションカメラ!というデザイン。
これまでもユニークな製品を展開してきたInsta360なので、もちろん『Ace Pro』も他にはない魅力がたっぷり詰まっていました。
2.4インチのフリップ式タッチスクリーンは、スクリーンを手前に向けて自撮り撮影に対応できるだけでなく、90度でスクリーンを止めるとローアングルの撮影にも活躍します。
モニター液晶は1つで済むので、連続して撮影しても熱くなりすぎることはありませんでした。
今回は登山のおともに『Ace Pro』を持って行きましたが、ハンドジェスチャーによる操作は自撮り棒を用いた撮影でとても重宝しました。
従来モデルより音声でコントロールできる音声制御も備わっていましたが、人が多い場所など使いにくいシーンもあると思うので、ジェスチャー制御機能はさらに使いやすくなった印象です。
大型センサーやLEICA社のレンズを採用したことで、動画と静止画共に満足のいく高画質で撮影が叶います。
高性能な専用アプリで編集も行えるので、撮影後も十分に楽しむことができますよ。
2024.02.27 (くれあ)