2023.01.11

Joshin 試用レポート

音質と使いやすさがさらに進化!ソニー ウォークマン『NW-A300シリーズ』を実機レビュー!

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ソニー ウォークマン NW-A300シリーズ

スマホで音楽を聴く人が増えた中、まだまだ根強い人気を誇るソニーのウォークマン。
この度、コストパフォーマンスの高い小型モデル「ウォークマン Aシリーズ」に、待望の新モデル『NW-A300シリーズ』が登場しました!
前モデル(NW-A100シリーズ)からどのような進化を遂げたのか、スマホとは違う"音楽専用機"の魅力とは?
しっかりチェックしていきます! ライター:もあ

スマホでは味わえない高音質!ソニー ウォークマン『NW-A300シリーズ』

  • ソニー ウォークマン「NW-A300シリーズ」
    ソニー ウォークマン「NW-A300シリーズ」
  • 音楽再生に特化した、デジタルオーディオプレーヤー(DAP)。
    スマホで音楽を楽しむ方が大半になった今も「いい音」を求めるにはなくてはならないアイテムです。

    その中でも知名度の高い、ソニーのウォークマン「Aシリーズ」は、手のひらサイズのボディと、解像度の高いサウンドが魅力のプレーヤー。
    DAPは大きくて重い、操作が難しそう、高価過ぎて手が出せない・・・そんなイメージを覆し、DAP入門機や持ち歩き用のサブ機として人気のモデルとなっています。

    Aシリーズに新モデルが登場するのは2019年発売の「NW-A100シリーズ(以下:前モデル)」以来のことで、もう後継機種は出ないのかな・・・と肩を落としていた筆者(前モデルを愛用中)は大喜びです!
    『NW-A300シリーズ』はどんな機種に仕上がっているのか、まずは前モデルからの進化ポイントから見ていきましょう。

前モデル(NW-A100シリーズ)から進化したところは?

NW-A300のサイズは前モデルとほとんど変わりませんが、背面と側面に波が入っていてホールド感が高く、落としにくくなっています(外観は下で詳しくみています)。

カラーバリエーションは今回使用したグレーと、ブルー、ブラックの3色で、どれもシックで大人な印象。
メモリ容量は32GBの「NW-A306」と64GBの「NW-A307」の2パターンで、前モデルにあった16GBの展開はなくなりました。

音質面は、ストリーミングサービスなどの圧縮音源をハイレゾ相当の高音質にアップスケーリングする技術「DSEE Ultimate」がさらに進化。
上位モデル(NW-WM1ZM2/NW-WM1AM2/ZX707)と同じく、リフローはんだにも"金を添加した高音質はんだ"を採用し細かな音の解像度を高めました。
また、NW-ZX707と同様の抵抗値を削減した専用バッテリーを使うことで、ボーカルや楽器の透明感を向上しています。
前モデル同様バランス接続は非対応ですが、4極のΦ3.5mmヘッドホンジャックを採用することで、締まりのある低域を実現しています。
ヘッドホンジャックは上位モデルと共通なので、小型プレーヤーですが高級有線イヤホンの実力をバッチリ引き出しますよ!
有線とワイヤレス両方でさらに進化した高音質を楽しめるとのことなので、聴き比べが楽しみです。

他にもバッテリーの向上や音楽再生画面のUIデザインの変更など、使いやすさの面でも進化が見られます。
持ち歩きに最適なサイズはそのままに、中身はハイエンド機器に近づいているような印象ですね。

専用アクセサリー

  • 専用のシリコンケース
    専用のシリコンケース
  • 専用のソフトケース
    専用のソフトケース

本体をキズや汚れから守る、専用のシリコンケースとソフトケースも同日発売。
シリコンケースは本体同様、背面と側面に波が入っていてフィット感が良く、手が滑って落とすことはほとんどなくなりそう。
ソフトケースの外周はフラットですが、横開きの手帳型なので画面もしっかり守れます。
どちらのケースも、装着したままボタンの操作や充電が可能ですよ。

前モデルと外観を比較

  • 前モデルと外観を比較
    前モデルと外観を比較
  • サイズはほとんど同じです
    サイズはほとんど同じです
  • 波面の入った背面
    波面の入った背面
  • 側面。ボタン配置は全く同じ
    側面。ボタン配置は全く同じ
  • 天面と底面
    天面と底面
セット内容 本体、USB Type-Cケーブル(USB-A-USB-C)、USB Type-C端子キャップ、取扱説明書、使用上のご注意/主な仕様、保証書、製品のサポート登録のおすすめ
サイズ(約) 幅56.5 × 高さ98.4 × 奥行11.8mm
液晶サイズ 3.6インチ
質量(約) 113g

外観を前モデルと比較しながら詳しく見ていきましょう。
横に並べるとわかる通りサイズは変わらず、ボタンや充電端子の位置も全く同じ。
バッテリーが向上した分、重さに影響するのではと心配でしたが、10gほど増加しただけなので実際に手に持つとほとんど違いは分かりません。

天面と底面も前モデルと変わらず、底面にはmicroSDカードスロットがあります。
NW-A300シリーズのOSはAndroid 12を搭載し、楽曲やアプリを何も入れていない状態でもシステム容量が必要なので、実際に使える容量は少なくなってしまいます。
容量の大きなハイレゾ音源を中心に楽しむときは、別途microSDカードを用意しましょう。

電源を入れて画面を見比べてみると、NW-A300シリーズではホーム画面に再生中の曲のジャケットが表示されています!
曲送りなどの操作がよりスムーズになったのはもちろんですが、個人的には"音楽再生機"っぽさが一気に増したことにテンションが上がりました。

さらに進化した機能やUIをチェック

バッテリーが前モデルから約10時間※1向上

  • ロングバッテリーを実現
    ロングバッテリーを実現
  • バッテリー容量は前モデルから約10時間※1も向上し、メインのミュージックアプリ「W.ミュージック」で約36時間※1、その他のミュージックアプリでは約26時間※2の連続再生が可能になりました。
    ※1 MP3 128kbpsモード、有線接続かつ画面オフの状態で「W.ミュージック」で連続再生時
    ※2 MP3 128kbpsモード、有線接続かつ画面オフの状態で「W.ミュージック」以外の音楽サービスアプリでオフラインモードで連続再生時(アプリの使用状況によって異なります。動画再生時は電池持続時間が短くなります)

    筆者が普段前モデルを使うときは、毎日充電する癖を付けてバッテリー切れを防いでいますが、音楽が一定時間停止すると自動で電源がオフになる機能や、バッテリーセーバーモードを使えば、バッテリーの消費は抑えられますよ。

再生画面の操作がさらにスムーズに!

  • 「W.ミュージックアプリ」メイン画面
    「W.ミュージックアプリ」メイン画面
  • フリック操作で曲の変更ができる!
    フリック操作で曲の変更ができる!
  • パソコンの曲も高音質で再生
    パソコンの曲も高音質で再生

ウォークマンのメイン音楽アプリ「W.ミュージック」は、UIデザインが新しくなるだけでなく、なんと再生画面下部のフリック操作で曲送り/戻りが可能になりました!
右にフリック→次の曲へ、左にフリック→前の曲へとスムーズに操作できます。
これはスマホの操作(ページ戻りのフリック操作)に慣れている方はめちゃくちゃ使いやすいと思います。
もちろんこれまで通り、タップでの操作も可能ですよ。

前モデルでは省略されていた、パソコンの曲をいい音で楽しめる「USB-DAC機能」も追加されていました。
USB-DAC機能はパソコンとウォークマンを接続すると、パソコンの曲を転送しなくてもそのままウォークマンに内蔵されたフルデジタルアンプ「S-Master HX」でハイレゾ品質の音を鳴らすもの。
容量の大きなパソコンならウォークマンに入りきらないほど大量の音楽データを管理できるので、ウォークマンの容量節約にも便利です。
小型サイズのNW-A300シリーズなら、パソコンのそばに置いていても場所をとらないのも良いですね。

【音質レビュー】有線でもワイヤレスでもハイレゾ級の高音質

  • ワイヤレス接続でも透明感あふれるサウンドを楽しめる
    ワイヤレス接続でも透明感あふれるサウンドを楽しめる
  • まずは有線接続でハイレゾ音源を聴いたところ、前モデルと同じアンバランス接続と思えないほど楽器の音1つ1つが鮮明で、定位置もハッキリしているように感じます。
    「安里屋ユンタ/上間綾乃」を前モデルと聴き比べると、曲始めのピアノや歌い出しの高音域がより伸びやかになったのがわかり、音の広がりと透明感の向上を実感。
    特に歌い出し前のシュワーという音が左から右へ流れる様子や、音が頭の上を通る感覚は前モデルよりも遥かに鮮明で、より立体的なサウンドを楽しめました。

    ソニーのヘッドホン「WH-1000XM5」で音楽を聴くと、ワイヤレス接続だと、有線接続時ほど音の鮮明さへの感動は得られませんでしたが、音の厚みはとてもしっかりしています。
    「Baby's Alright/[Alexandros]」のようなロック系のバンドサウンドを聴いたときに、前モデルで「力強い」と感じた音は「引き締まっている」と感じることが多く、特にタイトなドラムのキック音の表現が好みでした。

ストリーミングサービスの曲を高音質で楽しむ

  • 「DSEE Ultimate」とイコライザー機能
    「DSEE Ultimate」とイコライザー機能
  • スマホとは違う高音質を楽しめます
    スマホとは違う高音質を楽しめます

「DSEE Ultimate」でアップスケーリングされた、ストリーミングサービスの曲も聴いてみます。
こちらはスマホ(iPhone)と聴き比べしましたが、やはり上方面への音の広がり方と引き締まった低域の迫力が全然違っていて、改めて「これを聴くとスマホに戻れなくなるんだよなあ・・・」としみじみ思ってしまいます。
イコライザー設定で好みの音を追求できるのも、音楽専用機ならではですね。

画面が小さいので映像の迫力は控えめですが、YouTube動画もスマホよりもいい音で視聴できますよ。

  • いろんな曲をどんどん聴きたくなる
    いろんな曲をどんどん聴きたくなる
  • アナログレコードのような音も楽しめます
    アナログレコードのような音も楽しめます
  • カセットテープのような再生画面も健在
    カセットテープのような再生画面も健在

アナログレコード特有のメリハリの効いた躍動感のある音を楽しめる「DCフェーズリニアライザー」や「バイナルプロセッサー」も前モデルから引き続き搭載。
通常再生と比べると高域よりも低域が際立つことが多く、力強い元気な演奏になっている印象を受けました。
音の広がり方が結構変わると感じたので、オーケストラなどを聴き比べると面白いと思います。
再生画面をカセットテープモードにすれば、よりレトロ感が増してテンションが上がりますね。

まとめ

ストリーミングサービスの普及で、スマホで音楽を聴く方が多くなりましたが、音質を追求するならやはり音楽専用機は欠かせません。
ウォークマン「Aシリーズ」は持ち歩きやすい小型サイズに、スマホと操作方法が変わらないAndroid OSを搭載、比較的リーズナブルと、いい音を追求したい方の入門機にピッタリのモデルです。

今回登場した『NW-A300シリーズ』は上位機種のノウハウを導入し、前モデルと同じ小型プレーヤーとは思えないほど上質な音を鳴らします。
ミュージックアプリのUIデザインの変更やスムーズな音楽操作、バッテリーの向上など音楽プレーヤーとしての進化も大きく、Aシリーズ後継機を待ち望んでいた筆者は歓喜に満ち溢れました。

いつもスマホで聴いている音楽では少し物足りなくなってきた方に、真っ先におすすめしたいプレーヤーです。
音の細かさや迫力が伝わってくることで全然違う曲に感じ「いい音っていいなあ・・・」と思わせてくれますよ。
2023.01.11 (もあ)

NW-A300シリーズ 32GBモデル

NW-A300シリーズ 64GBモデル

NW-A300シリーズ用ソフトケース

NW-A300シリーズ用シリコンケース

今回使用した音源 ※別カートです


NW-ZX707の試用レポートはこちら!

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