フラックス畑にて

フラックス畑にて

2011年6月 リネンの産地、フランス ノルマンディーにて撮影されたものです。
天然素材のフラックスが、リネンになる工程を取材した資料で私たちも
初めて知ることが多く、大変勉強になりました。ぜひ、ご覧くださいませ。


※フラックスは原料段階の呼び方で、
糸になってからの工程でリネンと呼ばれます。

フラックス畑にて説明1

リネンの原料「フラックス」

フラックスは春に種をまき、約100日間で80cmから1mに成長します。開花している姿は、滅多にお目にかかれないので、こうして咲いているのを撮影できるのは貴重です。フラックスの花の独特な青色をしており、現地では「フラックスブルー」と表現されているそうです。 基本的には6月に花が咲きます。朝方に花が咲き、夕方にはしぼんでしまい、そのしぼんだ花の部分が種のボールになるそうです。

リネンの花言葉は「感謝」です。


フラックス畑にて説明2

フラックスを根ごと抜いていきます。


フラックス畑にて説明3

繊維を取り出すために畑にねかせるデューレッティング中のフラックス。



デューレッティングとは…

収穫したフラックスを畑に1ヵ月程ねかして雨露で表皮を腐らせて中の繊維を取り出す方法です。


商品名

寝かせて時間がたったフラックスの花


フラックス畑にて説明4

画像上、緑色の部分が、刈り取ったばかりのフラックス。
画像下にある色褪せたフラックスが、デューレッティングされたものです。



フラックスを抜いた後は土地が痩せるため、摘み取ったあと6年程は、サトウキビやジャガイモなどを作るそうです。


フラックス畑にて説明5

寝かせたあとのフラックスを工場に運びます。人と比べると、かなりの大きさだと分かります。



この後リネン糸ができるまでの工程

乾燥させたフラックスを叩いて、不要な部分を落とします。(スカッチングという作業)



さらにブラシですき、柔らかな繊維のみにします。



繊維をねじって糸に紡ぐ(ハックリングという作業)を経てリネンの糸が完成。




薬品を使わず、昔ながらのとても素朴で手間のかかる作業。
経済的にも環境にも優しいリネンは、使うわたしたちも安心です。
リネンを愛する方々の手によって時間をかけ、
本当に大切に大切に作られていることがわかります。

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