- 質問:合成ダイヤモンドは本物? ニセ物?
- 答え:合成ダイヤモンドは「ダイヤモンド」です。
- 下記の表をご覧になって下さい。
ダイヤ
ダイヤ
モアッサナイト
キュービック
Chemiacl Composition
(炭素)
(炭素)
(炭化ケイ素)
(二酸化ジルコニウム)
Reflective Index
Density
Dispersion
Hardness
- 上記表が示す通り、
- 合成ダイヤモンドは「ダイヤモンド」です。
- 質問:天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドは同じ物?
- 答え:2つのダイヤモンドは「異なるダイヤモンド」です。
- 下記の2つの表をご覧になって下さい。
(窒素含有タイプ)
天然ダイヤ:90%以上がこのタイプ
合成ダイヤ(CVD):存在しない
合成ダイヤ(HTHP):存在しない
天然ダイヤ:稀少
合成ダイヤ(CVD):稀少
合成ダイヤ(HTHP):入手可能
(窒素無含有タイプ)
天然ダイヤ:稀少
合成ダイヤ(CVD):入手可能
合成ダイヤ(HTHP):入手可能
天然ダイヤ:稀少
合成ダイヤ(CVD):稀少
合成ダイヤ(HTHP):稀少
さらに窒素原子の配置(孤立または凝集)とホウ素不純物の発生によって各タイプでAとBに分類されます。
Ⅰ型A/Ⅰ型B/Ⅱ型A/Ⅱ型Bの4タイプに分類されます。
ダイヤモンドタイプは、赤外線分光法と呼ばれる科学的方法を用いて迅速に特定することができます。
天然ダイヤモンドは、八面体面で外側に向けて成長します。
CVD製法
主に上向きで一方向に成長します(立方体面)。
HPHT製法
八面体面と立方体面で外側に向けて成長します。
- 天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドは組成は同じですが、ダイヤモンドの形成過程の成長条件が異なります。
- そのため、天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドは異なる特性を示し、異なる結晶形です。
- それが上記表のダイヤモンドのタイプと結晶形です。
- よって、どちらもダイヤモンドですが「特性が異なるダイヤモンド」です。
化学蒸着法
高圧高温法
CVDダイヤモンドは、そのほとんどが上記ダイヤモンドタイプの「ダイヤモンドⅡ型 A」に属します。不純物である窒素を含まない純粋炭素の結晶なので、色が着く原因は結晶格子の歪みに生じる色の吸収のみであるので、安定した美しさを提供してくれます。
- 質問:2つのダイヤモンドの見分けはつきますか?
- 答え:見分けはつきます。
- 見分けはつきますが、肉眼での見分けは不可能です。
- 物理的特性およびその他の特性の一部は全く同じであるためです。
- 鑑別の知識と技術と経験を積んだ方が専門的な機器を使う必要があります。
- 日本国内での合成ダイヤモンドへの対応がようやく明確になりました。
- 2019年3月25日に「一般社団法人 宝石鑑別団体協議会(AGL)」(日本国内の鑑別機関が所属する団体)が、「合成ダイヤモンドの簡易グレーディングについて」というレポートを発表されました。
- これにより、日本国内の鑑別機関による「合成ダイヤモンドの鑑別の基準」が明確なものとなり、同一の基準の下で鑑別が行われるようになります。
- 天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドの鑑別の大きな違いは、天然ダイヤモンドは宝石の中でダイヤモンドのみに行われる「鑑定」が行われ「鑑定書」が任意で発行されます。
- 合成ダイヤモンドは、鑑定は行われず「鑑別」が行われ「鑑別書」が任意で発行されます。
- ただし、色石の鑑別書とは異なり、鑑別書のコメント欄等に「天然ダイヤモンドのグレード用語とは異なる【簡易グレード】」が記載されます。
- 下記の鑑別書のサンプル画像を参照ください。
- 赤枠の部分が合成ダイヤモンドの鑑別書の特徴です。
- 当店では、上記の合成ダイヤモンドの鑑別書の手配をする段取りは整っております。
- 鑑別書が必要な方はお申し付けいただければ手配します。
- 鑑別書は、1石に1枚の鑑別書となります。(ピアスならば2枚です。)
- 1枚の鑑別書は、5,000円(税抜き)の費用が発生いたします。
- 鑑別は、合成ダイヤモンドが枠に留まっていない状態で行われます。
- まずは、合成ダイヤモンドを鑑別機関に送ります。
- 鑑別機関より、鑑別書が発行された合成ダイヤモンドが送り返されてきます。
- その合成ダイヤモンンドを当店で枠に留めます。
- その後の発送となりますので、最短でも7営業日は必要となります。
自然の物だから同じものが2つとない。
稀少性があり値打ちがある。
研究所内で製造するので自然を破壊しない。
天然ダイヤモンドと比較して、同じ品質の石が非常に安価である。
採掘に際して自然を破壊し公害をだす。
高価ゆえに争いが起こったり、反社会勢力の財源となりやすい。
自然を破壊しないといっても莫大な電力を使用する。
天然ダイヤと偽って悪用されやすい。
合成ダイヤモンドは「合成ダイヤモンドである」ことを伝えた上で、納得してお買い上げいただかなければなりません。
そうする事で、今まで美しいダイヤモンドとご縁がなかった方々にも楽しんでいただけることでしょう。
それは、「本真珠(アコヤ真珠)」です。
今では、「養殖真珠」と言う表現を見聞きすることがなくなりました。
この養殖真珠=本真珠(アコヤ真珠)は、
天然真珠でしょうか?
それとも合成真珠でしょうか?
「天然」と言うには、「人間の手が加えられていない事」が前提となると思いますが、養殖真珠は養殖する最初の段階で「核という丸い玉」をアコヤ貝の体内に人間の手で埋め込みます。
貝は、その核の上に「真珠層」を重ねていき、あの美しい輝きを作り出してくれます。
養殖真珠ではない、天然の真珠(人間が核を入れない)はとても稀少な真珠で高価な真珠として存在しています。
アコヤ貝が何がしかの異物(小石とか木片など)を体内に取り込み、それに真珠層が巻かれて出来た真珠です。
これは、人間の手が加わっていないので「天然」と言えるでしょう。
あまりにも美しい真珠を見た時に、「偶然の産物ではなく、安定的に生産し、多くの人に真珠の美しさを知ってもらおう」と先人の方々が英知を絞って研究し「養殖真珠」と言う製法が確立されました。
人工的に「核」を入れるかどうかと言う差はありますが、美しい光沢をかもし出す「真珠層」はアコヤ貝が積み重ねてくれる美しさであり、そこに先述の差は重要ではないでしょう。
「真珠層」は人工的に核を入れようが、入れまいが物理的な組成は同じ物です。
合成ダイヤモンドも、天然ダイヤモンドと生成の過程は異なりますが、物理的な組成は同じ物です。
真珠は、すでに「養殖」と言う表現も外れています。
これらを一つの経験として予測すると、合成ダイヤモンドもよく似た経緯をたどるのではないかと考えます。
時間をかけて合成ダイヤモンドが身近なジュエリーと認識され、普及していくでしょうし、ジュエリーを楽しむ人が増え、お洒落をして喜ばれる人が増えることを望んでいます。
それはナント、世界の天然ダイヤモンド市場をコントロールしている巨大な組織「The De Beers Group of Companies(デビアス グループ)」です。
すでに合成ダイヤモンドの将来性を見据えて自社で合成ダイヤモンドを製造しています。
天然ダイヤモンドの総元締めが、合成ダイヤを作っているのです。
信じられない事です。
常識的に考えると、天然ダイヤモンドのマーケットを守ろうと、最大限に尽力するはずの企業がです。
すでに「LIGHTBOX(ライトボックス)」と言う合成ダイヤモンドを専門的に販売するECサイトも立ち上げています。
この事から想像できるのは、天然ダイヤモンドと棲み分けされた合成ダイヤモンドの認知が広がり、合成ダイヤモンドのマーケットが大きく成長していくということです。
デビアスグループの動きがそれを明らかにしているように思えます。