洗剤の選び方
普段、何気なくしているお掃除。年末、気合を入れる大掃除。
いつも磨いているのに落ちないガンコな汚れには何をしたらいいの?
よく売られている洗剤も、場所によって使い分けるように書かれているけど何が違うの?
そんな、お掃除の時の必須アイテム「洗剤」の選び方、お手伝いします♪
人気のおすすめ洗剤も、キレイにするポイントと一緒にご紹介。
Q. 洗剤にたくさん種類があるのは何故? どうして使い分けるの?
- A. 汚れにも種類があるから!
- 普段おうちで使う洗剤にはお風呂用、台所用、洗濯用…と種類がある中で、さらに「浴槽用」「タイル用」「鏡用」…と実に様々な洗剤が存在します。
1つの洗剤で全部きれいにできたらいいのに、と思うものですがそうもいきません。
何故なら、洗剤に種類が多いのと同じくらい、汚れにも色々な種類があるからです。
掃除する時間を短縮するためにも、おさえておきたいポイントです。
汚れと洗剤の液性
汚れにも洗剤にも、決まった「性質」というものがあります。
それを分類するのが「液性」と呼ばれるもので、液性とは物質を水に溶かした時の性質のことです。
大きく「酸性」「中性」「アルカリ性」の3つに分けられていて、これは洗剤のパッケージにも必ず記載されています。
ややこしく感じるかもしれませんが、知っておくと汚れを簡単に落としやすくなりますよ。
汚れと洗剤の「性質」を知ろう
- pH(ペーハー)値とは...
- 溶液の中に含まれる水素イオンの濃度を表す数値のこと。
基準になる純水が「7」で「6~8」の値が「中性」。「中性」の値よりも低いほど「酸性」が強く、数値が高いほど「アルカリ性」が強くなります。
- 液性とpH値の見方
- 3未満 :酸性
3以上6未満 :弱酸性
6以上8以下 :中性
8を超えて11以下:弱アルカリ性
11を超える :アルカリ性
汚れと洗剤の種類
油汚れや皮脂汚れコゲ付き等は酸性、水垢やサビ、尿石等はアルカリ性、そして日常的に発生する軽度の汚れの多くは中性のものが多いなど、汚れにもさまざまな種類があります。
これが、洗剤にも多くの種類を生み出す原因なのです。
汚れの落ちやすい組み合わせ
洗剤選びの前の注意点
「混ぜるな危険」に注意!
一般的に販売されている洗剤でも、自然派のナチュラル洗剤でも、混ぜてはいけない性質のものがあります。
製品に記載されている注意書きはよく読んで、正しく使いましょう。
「使ってはいけないもの」に注意!
お手入れしたい物やお掃除したい場所の素材(木製、革製、布、タイル、プラスチックなど)によっては使用してはいけない成分、性質の洗剤もありますのでご注意ください。
材質がよくわからず、不安な場合は目立たない場所で試してみたり、使用しないようにしてください。
洗剤を選ぶ
ナチュラル洗剤について
- ナチュラル洗剤って最近よく耳にするし興味はあるけど、「重曹」「クエン酸」「セスキ」…最近は種類も色々あって、結局何がいいのか迷う。
流行りに乗って「ナチュラル洗剤」を使ってみたけど、汚れが残っていた…。
そんな方もいらっしゃるかもしれませんね。
ナチュラル洗剤は、汚れはよく落ちるけど、隙間や隅などには汚れが残ってしまいがち。でも、上記の「汚れの性質・種類」を覚えてしまえば、組み合わせてアレンジもできる優れもの!
毎日のちょっとしたお掃除など、こまめにお掃除をする場合は効果バツグンです。
使い方、いろいろ
合成洗剤(プロ用)について
- プロ用の洗剤は、基本的に「合成洗剤」と呼ばれるものです。
「合成洗剤」とは、本来混ざるはずのない、水と油のような関係にある物質を界面活性剤などで混ぜ合わせたもの。
頑固な汚れもすっきり落とせる強力洗剤としてできあがっているので、後は汚れにかけるだけ!
がっつりと大掃除をする時に向いています。
中性洗剤について
- 酸性の洗剤、アルカリ性の洗剤が汚れの種類によって落としやすい話は前述のとおり。
しかし、場合によっては「中性洗剤で」「薄めた中性洗剤で」などの注意書きがある場合もあります。
洗浄力は低めですが、軽い汚れであれば十分。
逆に強い洗剤を使うと、おうちや衣類を傷めてしまったり、手荒れの原因にもなります。
口を付ける食器類や調理器具なども、食べたり調理した後すぐ洗うのであれば中性洗剤できれいになりますし、できれば強い洗剤は使いたくないですよね。
基本的なお手入れ・お掃除は中性洗剤から試してみて、それでも落ちない場合は汚れに見合った別の洗剤を試していくとおうちや家具なども傷めにくいです。
汚れの種類から選ぶ
掃除の場所から選ぶ
水垢を落とせる洗剤
水道水に含まれるカルキやミネラルが固まってできる「水垢」。
蛇口周りや鏡などに多く見られる汚れで、放置してしまうとなかなか落ちないですよね。
水周りの使用後は、さっと拭き取る習慣を付けると水垢も付きにくいです。
油汚れを落とせる洗剤
料理をしていると必ず出る、「油汚れ」。ベタベタして嫌ですよね。
意外と飛び跳ねる油汚れは、壁やコンロ周りだけでなく、床や、エアコン等の空調に乗って部屋中に行き渡ったりします。
放っておくとこびり付いて取れなくなることも。気が付いた時にすぐ拭き取るようにしましょう。
カビに効く洗剤
カビには種類が多くあり、一概に酸性、アルカリ性などと言い切ることはできません。
程度の軽いものや、小さなお子様・ペットのいる場所に使う場合は重曹の研磨効果で落とすのも◎。
でも頑固なカビには、専用洗剤でスッキリ落としてしまう方が効果的です。
※同時におフロ掃除をするなど、別の洗剤を使用する場合は「まぜるな危険」の性質にご注意ください。
尿石を落とせる洗剤
便器の中にばかり意識が行きがちな「尿はね」。
実は、床や壁など、結構飛び散りがちで見えない汚れになりやすいものです。
跳ねた水や尿などはホコリや雑菌が溜まりやすく、狭いトイレでは不衛生になりがち。定期的にしっかりお掃除しましょう。
錆びを落とせる洗剤
「汚れ」ではないけど、自転車や洗面台のヘアピンの跡など、鉄製品周りで浮きがちな錆び。
放っておくとすぐに進行して広がってしまうので、なるべく早く除去する方がいいですね。
銀製品・銅製品など、アクセサリーや食器・調理器具類に使える専用の磨き剤もあります。
日常汚れに使える洗剤
油汚れでもなく、水垢でもなく……。家の中のあちこちに浮いた「汚れ」。
多くは「手垢」や「汗」、「皮脂汚れ」などの私たちから出るものです。
洗剤によって使える素材が異なるので、カーペット用、壁用、フローリング用など、場所に合わせたものを選ぶと家具やお家を傷めにくいです。
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