2022.05.24

Joshin 試用レポート

シリーズ初のノイキャン搭載モデル!Noble Audio「FALCON ANC」を試聴レビュー

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Noble Audio ノイズキャンセリング機能搭載 完全ワイヤレス FALCON ANC

"高音質な完全ワイヤレスイヤホン"を考えた時、多くの方が名前を挙げるであろう、Noble Audioの「FALCONシリーズ」。
この度、シリーズ待望のノイズキャンセリング機能搭載モデル『FALCON ANC』が登場しました!

ノイズキャンセリング機能は音質に影響するイメージがありますが、FALCONらしい「良い音」はどうなっているのか。
大きく変わった形状と装着感にも注目して、試聴レビューします! ライター:もあ

シリーズ初のノイキャン搭載モデル Noble Audio「FALCON ANC」

  • Noble Audio「FALCON ANC」
    Noble Audio「FALCON ANC」
  • ノイズキャンセリング機能搭載
    ノイズキャンセリング機能搭載

『FALCON ANC』は、コスパの良さで人気のスタンダードモデル「FALCON 2」と、2BA+1DDのハイブリッド構成を採用した「FALCON PRO」に続く、FALCONシリーズの最新モデル。
「ANC」の名前の通り、最大の特徴はシリーズで初めて搭載したノイズキャンセリング(以下:NC)機能です。

充電ケースのデザインと価格帯から「FALCON 2にNC機能が付いた感じかな」と予想してフタを開けると、本体の形状がこれまでのFALCONシリーズと全然違います!
FALCON ANCは、音質面・デザイン・専用アプリを一新。
従来モデルよりも大きくなった本体には、10mm径の大型ドライバー「Dual-Layered Titanium Driver」を搭載しました。
FALCON 2とFALCON PROのドライバーはどちらも6mm径だったので、大きく変わったであろうサウンドに期待が膨らみます。

まずは自然なノイズコントロールでどこでも良い音を楽しめる、NC機能についてみていきましょう!

専用アプリでレベル設定できるハイレベルなノイズキャンセリング機能

  • ノイズキャンセリング機能は「ハイブリッド方式」を採用
    ノイズキャンセリング機能は「ハイブリッド方式」を採用
  • アプリでレベル調整ができます
    アプリでレベル調整ができます

FALCON ANCは、周囲のノイズを収音して打ち消すフィードフォワード用マイクと、耳に残ったノイズを軽減するフィードバック用マイクを組み合わせた「ハイブリッド方式」を採用。
長時間使っても疲れにくい、圧迫感の少ない自然な音を実現しました。

実際に屋外で使ってみると、音楽を聴いていない状態では風切り音が少しありますが、車の走る音や周囲のざわつきはしっかり抑えられています。
駅で使うと踏切のカンカンという音は比較的聞こえやすく、電車が走る音はほとんど聞こえなかったので、中〜低音が特に軽減されている印象です。
音楽を再生するとノイズをほとんど感じず、曲に集中することができました。

専用アプリ「Noble FALCON ANC」で、NCレベルを大/中/小の3段階で調整できます。
実際に使うと、小でも周囲の音を確認できるほどのレベルの低さではなく、大と小で圧迫感に変化がないように感じたので、個人的にはレベルはずっと大でいいかなと思いました。

FALCON 2の外音取り込み機能(ヒアスルー機能)を試した時は、音が大きすぎて機械っぽいのが気になりましたが、FALCON ANCは少し風の音が目立つくらいでとても自然になっています。
風の音は音楽を聴いているとほとんど気にならなくなるので、外で周囲の音を取り込みながらBGMとして音楽を楽しむこともできそうです。

従来モデルから形状が大きく変化

  • 「FALCON ANC」セット一覧
    「FALCON ANC」セット一覧
  • 本体の形状が大きく変わりました
    本体の形状が大きく変わりました
  • ノズルが短い!
    ノズルが短い!
  • 装着感は従来モデルから変わりそうです
    装着感は従来モデルから変わりそうです
セット内容本体、充電ケース、ポーチ、イヤーピース(ウレタン製:S/M/L)【初回生産分限定のみ、Spinfitシリコン製イヤーピースS/M/L付属】、イヤーフック3種、充電用USBケーブル、クイックスタートガイド
質量(約)7g(片方 実計)
対応コーデックSBC、AAC、aptX、aptX Adaptive
防水性能IPX4
※IPX4:いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない

FALCON 2はそら豆のようなコロンとした本体にノズル部がにゅっと伸びているのが特徴的でしたが、FALCON ANCは下方向に長さが出て全体的にカクカクしたイメージ。
本体が下方向に伸びたイヤホンは他にも見たことがありますが、大体が細長く伸びるのに対し、全体的に分厚さを感じるめずらしいデザインです。

ノズル部は短くなり、本体を耳奥まで差し込むのではなく、耳穴の手前の方で固定する形に変更。
ノズル部に大きな出っ張りがありますが、凹凸はなくフラットなので、装着感が気になります。

  • 付属のイヤーピースとイヤーフック
    付属のイヤーピースとイヤーフック
  • イヤーフックは3タイプ付属
    イヤーフックは3タイプ付属

NC機能の精度をさらに高めるべく、イヤーピースは遮音性の高いウレタン製のものが付属。
イヤーピースを指で押しつぶしてから耳穴に入れると、少しずつ膨らんで耳穴を隙間なくガッチリ塞ぎます。
水洗いができないという弱点はありますが、本体がズレる気配のない密閉感と、低域が良く聴こえるのがお気に入りで、筆者はウレタン製イヤーピースが好みです。

初回生産分限定で、Spinfit製のシリコン製イヤーピースも付属しています。
圧迫感が苦手な方や、汗が気になるスポーツ時にはシリコン製イヤーピースが使いやすいです。

FALCON 2はノズルを耳奥まで差し込むタイプで、付属のイヤーピースもカップが浅いものだったので、装着感は大きく変わります。
スポーツ時など激しく動くときは、耳穴にしっかりと差し込まないと不安という方は、付属のイヤーフックを使いましょう。
本体を耳穴に入れた後に、耳表面のくぼみにイヤーフックを入れ込むと、どれだけ頭を動かしても本体が全くズレない、抜群のフィット感を味わえますよ!

本体で約8.5時間、ケース込みで最大約34時間の連続再生が可能

  • お馴染みのケースのデザイン
    お馴染みのケースのデザイン
  • 中央にリセットボタン
    中央にリセットボタン
  • 充電端子はUSB Type-C
    充電端子はUSB Type-C
充電ケース質量(約)52g(実計)
充電時間(約)本体2時間 / 充電ケース70分
連続再生時間(約)最大約8.5時間(音量60%)/ 最大約6時間(音量100%)
充電ケース連続使用回数4回本体充電可
ワイヤレス充電対応

充電ケースは、FALCONシリーズおなじみのスクエア型デザインを継承。
ケースのサイズは、従来モデルよりもひと回り大きくなっていますが、重さはほとんど変わりません。

フタを開くと、中央にはFALCON PROから追加されたリセットボタンが配置。
端末とのペアリングが上手くいかないときに、1度操作をリセットするため使います。

NC機能はバッテリーに大きく影響しますが、FALCON ANCは最大音量で使っていても約6時間連続再生可能とパワフル!
従来モデル同様、ワイヤレス充電にも対応しています。

音楽を聴いてみた

装着イメージとタッチセンサー

  • 装着イメージ
    装着イメージ
  • 本体操作を行うタッチセンサー
    本体操作を行うタッチセンサー
  • スマホとペアリング
    スマホとペアリング

装着イメージ

3種のフック全て使って装着してみました。
FALCON 2よりも耳との接地面が少なく、長時間の使用でも耳が痛くなることはなさそうです。
装着感は、ウレタン製のイヤーピースを使えば、飛び出しのない丸型のイヤーフックでも安定しますが、シリコン製を使うときはイヤーフックをしっかり耳のくぼみに入れ込まないと、少し心もとない印象です。
個人的には、うさぎの耳のようなさんかく型のイヤーフック(装着イメージ右端)が、耳に触れる面も少なく自然に着けられてお気に入りです。

本体操作方法

 
音楽の再生/一時停止右または左側を1回タップ
曲送り/曲戻し右側を2回タップ/3回タップ
ボリューム(+/-)左側のボタンを3回タップ/2回タップ
NC機能/外音取り込み機能の切り替え右側を2秒間長押し
音声アシスタント機能左側を2秒間長押し
受話/終話右または左側を1回タップ

※上記の表はデフォルト設定の場合です。専用アプリで各項目の振り分けが可能です。

本体正面のブルーに色が変わっている部分はタッチセンサーになっていて、音楽再生などの操作が行えます。
最近は曲送り/戻しかボリューム調整のどちらかしか操作できないイヤホンをよく見ますが、FALCON ANCは操作したい項目を全て押さえています。
1回タップの操作があるので、誤タップに気を付けなければいけませんが、操作項目が多いのは本当に有難いです。

ペアリング方法

本体をケースから取り出すと自動的にペアリングモードになるので、スマホなどの端末のBluetooth設定で「Noble Falcon ANC」を選び接続します。

音の感想

  • 中低音が豊かでパワフルなサウンド
    中低音が豊かでパワフルなサウンド
  • アプリでイコライザーが設定できます
    アプリでイコライザーが設定できます

FALCON 2とFALCON PROをレポートした時に試聴音源として使用した「アカシア / BUMP OF CHICKEN」を聴いてみます。
FALCON 2は中音域を中心に全体的にまとまった音という印象でしたが、Falcon ANCは冒頭のドラムのハイハットから音のキレが増しているのが分かる!
ドライバーを大型化しただけあって中〜低音域に重みがあり、全体的に解像度の高いパワフルなサウンドになったように感じました。
FALCON PROと比べると、1音1音が突き刺さるような音の分離感がもう少しほしいと思ってしまいますが、楽器の音は充分に力強く聴こえます。
ボーカルもクリアで明瞭感があり、サウンドに埋もれる様子もなく、アップテンポの曲と相性が良さそうだと思いました。

次に「こたえあわせ / JUJU」で高音の女性ボーカルの聴こえ方をチェック。
FALCON 2だとボーカルが前に出すぎて少しポップに聴こえた曲ですが、サウンドに重みが出て迫力を感じる音になっています。
Cメロの高音もこもることなく自然に伸びていき、聴いていてとても気持ちいいです。
全体的に低域によった音作りだと感じますが、低域から高域の流れで不自然に思うこともなく、FALCON 2のナチュラルなサウンドがさらに高音質になったという印象を受けました。

曲によっては、もう少しエネルギッシュでもいいと思うことがあったので、専用アプリでイコライザー設定を行います。
イコライザーは自分で自由に設定できますが、ボーカルをメインで聴きたいとき、ドンシャリ気味で聴きたいときなどに設定できるプリセットがほしかったなと思いました。

アプリで面白いと思ったのがイヤホンの信号増幅レベルを-12dBまで下げられる「マスターゲイン」の調整。
寝る前など静かに曲を聴きたいときに、音量を最小近くしても「もう少し音を小さくできたらいいのに」と思うことがあります。
マスターゲインは小さな音量をさらに細かく調整できる機能で、細かいところですが知っていると使えるシーンが結構あって便利です。

まとめ

Noble Audioは完全ワイヤレスイヤホンでも音質に妥協しないイメージが強く、2021年に高音質に全振りしたハイエンドモデル「FoKus PRO」が登場したときは、機能を捨てて音質1本で勝負していくんだなと思いました。
なので、ついにNC機能搭載モデルが登場したと聞いたときは、音質に影響があるのではと不安になりましたが、実際に試聴すると従来モデルとはまた違った高音質に感動です。

注目したいのは、これまでのFALCONシリーズとは、音質も装着感も大きく変わっていること。
本体は遮音性と密閉感を重視した作りで、これまでは漏れがちだった細かい音がハッキリ聞こえるようになり、音全体の迫力が底上げされているイメージです。

『FALCON ANC』は、NC機能がないためNoble Audioの音を聴いたことがなかったという方に、ぜひ試してもらいたいモデル。
FALCONシリーズめっちゃ音いいやん!から、ハイエンドモデルFoKus PROに興味を持って、あっという間にオーディオファンに・・・という流れが目に見えるようです。 2022.05.24 (もあ)

スタッフが使ってみました

今回使用した音源 ※別カートです

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