Potter - Hiramatsu Ryoma
千葉を拠点に活動し、化石や鉱物、龍や鬼等から着想を得た多様な作品を制作している平松龍馬氏。
大学在学時の授業で陶芸に初めて触れたことが作陶の道を歩み始めるきっかけ。活動の初期から突き抜けた作品を制作したいという想いがあり、その意思は作品に遺憾なく体現されています。
進化し続ける自世界の表現と創造力により生み出された作品は、大地のエネルギーを凝縮したかのような荘厳さ、龍や鬼が陶器に姿を変えたかのような妖しい生命力を湛え、人々を惹き込みます。
2022年の個展に出展された作品から、目玉となる大型作品と新作をご紹介致します。
「真蛇」は般若が更に激しい怒りに身をやつした姿。手びねりで制作された面はその情念がおどろおどろしく表現されています。
人気シリーズ『鬼裂文』から、本個展で新たに登場する「破」。
シリーズの特徴でもあるどろりとした肌が破れたような裂け目とそこに施された金彩は、目の如く、口の如く、こちらを捕らえてくるようです。
突き抜けた作風で陶芸界を走る若き作家の、更に力強く広がり続ける表現に高揚せずにはいられません。
多様なシリーズがあることも平松氏の作品の魅力。
青の妖彩に鮮やかな赤い花弁が目を惹く『鬼裂文 妖彩「牡丹」』は、その妖しい魅力と存在感を一層増しています。
『龍裂文「爪」』は、まさしく龍の爪の如く鋭い輝きを放ちながらも、描かれた紋様は龍が漂う雲を想わせる、絵画のような逸品です。
平松氏の高い創造力により、地中に眠り続け黄鉄鉱化したアンモナイト「パイライトアンモナイト」が放つ自然が生み出したとは想えないような摩訶不思議な輝き、
太古の生命たちを抱く大地の力強さが凝縮された『黄鉄鉱アンモナイト』も必見。
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それぞれが立ち並ぶ圧巻の景色を、是非お楽しみください。