Potter - Koshigoe Yuki -
自然界のものや生き物をモチーフとし、人工物と組み合わせた作品などを制作する腰越祐貴氏。
リアルに表現された爬虫類・両生類・昆虫などの生き物の造形は、一匹一匹手びねりで成形しているため全て表情が違う一点ものです。
『本物には勝てないが、陶芸ならではのリアリティを追求したい』という同氏の想いは、小さな生き物の可愛らしさだけでなく、儚さや哀愁といった世界観も創出しています。
若き陶芸家の織りなす生き物たちの物語を、是非ご覧ください。
『やどる』
2022年 第85回「新制作展」スペースデザイン部門 入選作品 一部
2023年6月開催の個展の目玉となった大型のオブジェ作品。
長い時を生きてきたであろう大らかな存在感がある球体の木には、腰越氏が抱く「球体は命を包み込む形」というイメージが込められており、
そこに宿る生命である色鮮やかなヤドクガエルたちが愛らしく顔を覗かせます。
抱くものと宿るもの。
双方が寄り添う静かな時間の中に、しかと"生きること"の力強さを享受できる作品です。
『とまり』
2021年 第84回「新制作展」スペースデザイン部門 入選作品
息吹が聞こえるような木肌が見事な木は、キューブ型という人工的な造形を呈しており、
そこには主張せずとも目を惹くオウゴンオニクワガタとアマガエルの姿が。
人工的要素と自然的要素という対極の共存は、腰越氏の高い技術力と豊かな想像力だからこそ可能な表現と言えるでしょう。
2023年6月開催の個展では、ザリガニや多様な種類のカニやトカゲモドキ達が初登場。
人気の蛇のうつわには新たにぐい呑が加わりました。
器の色・形にも新たなタイプが登場。
手びねりで生み出されたからこそ表れる個性を持つ生き物たちと、彼らの日常の一瞬を切り取ったような自然物との組み合わせや、
人工物との切ないコントラストを是非お楽しみください。
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作品を生き物にフォーカスしご紹介いたします。
手びねりで一匹一匹いのちを吹き込まれた生き物たちの表情は多彩で、仕草も異なり、今にも動き出しそうです。
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2021年「陶芸財団展」陶芸大賞 前衛部門を受賞した『わすれもの』。
静かな森に囲まれた、山小屋のある日。
或いは-…。
作品から浮かぶ物語や情景は、見る人の数だけ、存在します。
思わず笑顔になるような癒しや穏やかな気持ちも与えてくれる一方で、
人間と自然界の、近くて遠く、遠くて近い距離のかたちを目にしたような得も言われぬ寂しさに似た想いもこみ上げるのも、腰越氏の作品が持つ大きな力のひとつ。
苔生した香りがしそうな程リアルに作り込まれた木々、ひっそりと顔を覗かせる生き物たちの姿は、腰越氏の自然や生き物への愛情と敬意の体現とも言えます。
また、人工物の表現も驚嘆に尽きるもの。錆ついた鉈からは鉄のにおいがせず、刃に触れても切れないことがかえって不思議なくらい。
人の跡、小さな生き物たち、自然と人工物、そこに静かに流れている時間。胸がしんと締めつけられるような寂寞、でもどこか温かい作品です。
※作品はご成約済です