照明の明るさは、一般的にはルクス(lux)、ルーメン(lm)で示され、どちらも数字が大きいほど明るい照明といえます。ただし、以下の点にご注意ください。
・ルクスは照明の光源自体の明るさではなく、照明から出た光が到達した地点での明るさを表します。
水深が60cmの水槽に照明を使用した場合、水深が30cmの地点と60cmの地点では、60cmの地点の方が暗くなります。また、一つの照明で小さな部屋を照らす場合、大きな部屋を照らす場合では、大きな部屋の方が暗くなります。ルクスは光源からの距離と照射される面積に左右されるため、光源からどのくらいの地点の数字なのかを加味して比較する必要があります。
→ 光が均一に広がる蛍光灯の明るさの比較に適した数字です。
・ルーメンは照明の光源自体から放出される光の束の量です。
照明の明るさを単純に比較するならルーメンがもっとも単純な数字で、この数字が高いほど照明は明るいといえます。ただし、いくらルーメンが高く、明るい照明でも、照射角が狭いと一部しか明るく見えません。光の直進性の高いLEDでは重要な比較項目ですが、照射角によっては暗く見える場合があることを考慮しなければなりません。
※一般的なアクアリウム用の照明は照射角が120°前後になっています。
→ 光の直進性の高いLEDの明るさの比較に適した数字です。
・ケルビンは光の色を表す数字です。数字が低いほど赤く見え、数字が高いほど青く見えます。
魚や水草の演色性を左右し、実際は明るさに関係ない数字です。人間の視覚には白い光ほど明るく見え、6000K~8000K程度が一番明るく自然な色調に見えます。サンゴ育成用の青味が強いものや水草育成用の赤味が強い照明は、白い照明に比べて暗く見えます。
→ 光の色の比較に適した数字です。