髙階手帖

こんにちは。 gujiの髙階です。

第3回目は、gujiで展開のSchiesserです。
このコンテンツを始めるきっかけにもなったブランドで、gujiの数多くあるブランド群に隠れているのではと思っていました。

とても良いブランドにも関わらず、僕達の発信力不足から埋もれていないか、改めて特化した形でお伝えしたいブランドはないか、などなどの思いから始まったこのコンテンツですので、ご来店出来ないお客様にも直接接客をするつもりで作成したいと思っています。

では、早速本題に入りましょう。



gujiでは、かなり永くお取り扱いをさせて頂いております。
僕が入社した際には、ブランドの箱に入った状態で島什器に並べてあったのを覚えています。

やはり代表的なのは、Schiesser RevivalのKARL-HEINZのヘンリーネックのカットソーではないでしょうか。

クルーネック、Vネック、タートルネック、モックネックなど普遍的なネック違いのカットソーは様々なブランドから数多く世の中に出てきています。
このヘンリーネックも普遍的なネックデザインの一つです。


一般的なのはクルーネックの中央部に短めの前開きがあり、ボタンで留まっているもの。
紐で留まっている物もあり、どちらもヘンリーネックになります。

ロンドンの有名なボートレース「ヘンリー・ロイヤル・レガッタ(Henley Royal Regatta)」の選手のユニフォームが由来とされているそうですので、元々はスポーツアイテムでしたが、それをRalph Laurenなどがカジュアルなスタイルに落とし込んだのが流れです。
今では、素材を変えて、アウトドアブランドなどでも当たり前のように見ます。


そんなアイテムを老舗であるSchiesser社が着目し、ブランドのアイコンとしての立ち位置までにしたわけですが、このブランドはそれに最高級の素材を落とし込みました。

Schiesser Revivalはブランド内でも最高級のモデルとなっています。
何が最高級かと言われると、他に無い唯一無二の素材です。


1875年にホテルのダンスホールを借りて、そこを工場としてスタートした当時、2台の円形に作動する手織り機を作り、トリコット(編み物)の下着を生産し始めました。

2003年ベルリンにて開催されたTrade Show "Bread & Butter"のスタートとともに、ブランド内の高級ラインとしてリリースされました。

80年以上も前の古い織り機でゆっくり作り上げている手法は現在も継続されており、大量生産は出来ない代わりに、インナーウエアーとして唯一無二の素材として、今も世界中に展開されています。
長年の経験により培ったニッティング技術が着込むうちに身体に馴染み、何年経っても型崩れしない程の耐久性を持ち合わせていることも大きな特徴です。


また、この会社は紡績を自社で行うことが出来ます。
その為、デザインだけではなく、糸も全てがオリジナルであり、ほんのりドライタッチでありながら、生地を触ると超長綿の独特の滑りがあり、Karl-Heinzが持つ魅力(貝ぼたん、布帛との切り替え{特にボタンホールは広がらない},ネック回りのカッティング,袖のリブ)が合わさり、より特別感を増しています。

因みに、Karl-Heinzとは、BREAD&BUTTERの主宰者のお名前です。
14ozというセレクトショップのオーナーでもあります。
schiesserの生地名は全て人の名前から取っていますので、同じ生地でショーツも展開されております。


一見普通に見えるアイテムでありながら、奥深さのあるアイテムにお客様は惹かれる感性を持っていると思っています。

元々、ヘンリーネックはアメリカの「Healthknit」ぐらいしか定番と呼べるものはなかったかと思います。
その市況の中で、代理店さんがヨーロッパのヘンリーネックの定番として“Karl-Heinz“を日本で育ててみたいと思ったことが、今も日本で展開されていることに繋がっています。

この代理店の方は、Schiesserをこよなく愛し、ある意味自分の人生をこのブランドに捧げているかのように、強い執着心があります。
僕とは歳も近い為、様々なお話をする間柄ですが、やはりそこまで熱を持って接客されると、誰だって興味を待ちます。



現在、Schiesser Revivalは、 "guji NAVY"としてgujiが提案するミリタリースタイルのインナーとしてセレクトをしております。

この"guji NAVY"は、どちらかと言うと、軍の将校が式典などで着用するようなスタイルを目指しており、全てがワンランク上のミリタリースタイルです。
ですので、インナーもワンランク上なアイテムを入れることは必須になるわけですが、その第一人者がKarl-Heinzになるわけです。


Schiesserは元々アンダーウエアーブランドですので、他に被せる物があって成立するアイテムばかりです。
寧ろ、肌着ですので表面からは見えなくても良いアイテムが殆どです。

ですが、RevivalのKarl-Heinzはトップスとしての着用も、唯一問題無いモデルです。
ですので、アウターを脱いだ後もスタイルとしても成立しており、時代問わず普遍的なデザインと、ドイツブランドでありながらイタリアの色気さえも感じる見栄えは、僕達にとっては、本当に大好きなブランドなんです。

また、gujiが展開するジャケットのインナーとしては勿論相性も良いですし、ニットやスウェットの下に重ね着することで、ボタンが少し見える着こなしも、ディティールまで拘った作り込みだからこその成立する着合わせだと思います。


昨今のTシャツ市況は、オーバーサイズが主流になっていますが、改めてタイトフィットなインナーの着こなしも必要に感じています。
と言うより、緩いとかタイトだからではなく、より良い物が必要だと思っています。


やはり、トレンドに左右される事なく、常に愛されるアイテムとは、価格や見た目以上に、ディティールまで制したアイテムがそれになるのではないでしょうか。
Schiesser Revivalはそのアイテムの一つですと、自信を持ってお伝えしたいと思います。

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