外はカリッと、中はしっとり食感。
ほろ苦さと甘さがマッチした抹茶のカヌレ(カヌレ・ド・ボルドー)

ころんとしたカタチが可愛いらしいフランスの伝統的な焼き菓子「カヌレ」です。
カヌレ(cannele)とは、フランス語で「溝の付いた」という意味で、見た目そのままの名前になっています。
カヌレは、16世紀フランスのボルドー女子修道院で作られていたため、正式名称には「ボルドー(bordeaux)」の名前もついています。
ワイン造りが盛んなボルドーでは、ワインの澱を取り除くために卵白を使用しており、大量の卵黄が余ってしまったことから、その利用法としてカヌレが考え出されたと言われています。

生地をしっかり寝かせ高温で焼くことで、外はパリっと中はしっとり食感、バターのコクとラム酒が香る逸品です。
今回はカヌレミックスと抹茶パウダーを使用し、混ぜて焼くだけでとっても簡単にほろ苦さと甘さがマッチした抹茶カヌレをお楽しみいただけます。
また、アレンジで抹茶パウダーやアイシング、大納言などトッピングに使用し、見た目にも鮮やかな抹茶カヌレに仕上げました。

材料 (8個分)

材料名 分量

カヌレミックス

245g

抹茶パウダー

約12g

無塩バター

27g

お湯(50~60℃)

272g

ラム酒

27g

 

 

【トッピング】

 

大納言かのこ

お好み

抹茶パウダー

お好み

金箔

お好み

 

 

【アイシング(8個分)】

 

粉砂糖

約60g

ぬるま湯

約10g

抹茶パウダー

約1.5~2g

 

 

【型・道具】

 

STフルール型

8個

ストレーナー

 

サランラップ

 

ゴムヘラ

 

作り方

1.下準備

2.生地作り

混ぜ合わせておいた粉類にバター・お湯・ラム酒を加え、なめらかになるまで混ぜ合わせます。
生地を濾してからラップをし、冷蔵庫で6時間以上寝かします。

【シェフのワンポイントアドバイス】
しっかり寝かすことで生地が馴染み落ち着き、焼成時の生地の飛び出しを防ぐことができます。
また、プレーン生地に抹茶パウダーやココアパウダーなどを加えアレンジする場合は、別のボウルを用意しパウダーを馴染みやすいように少量のプレーン生地を入れて溶かし、またボウルに戻し混ぜ合わせてください。
(目安 抹茶パウダー:対生地2%、ココアパウダー:対生地4%)

    ミキシング
    ミキシング

3.焼成前

カヌレ型にバター(分量外)を均一に塗っておきます。
冷蔵庫から取り出し、常温に戻しておきます。
空気が入らないようゴムベラで優しくゆっくり混ぜ、ダマがある場合は再度濾してください。
カヌレ型の8分目(今回使用の型の場合、約70g)まで生地を流しいれます。

【シェフのワンポイントアドバイス】
冷蔵庫から取り出した冷たい状態のままの生地を焼くと熱が入るまでに時間がかかり、型から生地が溢れ出たり焼き色が薄い仕上がりになる可能性があります。そのため、しっかりと常温に戻して使用ください。

    焼成前
    焼成前

4.焼成

220℃に予熱しておいたオーブンに入れ、約1時間焼成します。

※オーブンの機種・小麦粉等の違いにより焼き上がり時間・焼き上がり方は異なります。お持ちのオーブンに合わせて、温度や時間を調節してください。

【シェフのワンポイントアドバイス】
生地が型より膨らんだ状態になれば一度型を打ち付けて生地を下に落とすと、よりきれいに仕上がります。
カヌレは高温で焼き、なるべく早く沸騰状態にもっていくのがポイントです。
低温で焼成するプリンと真逆の考え方で、断面に「ス」(空洞)を入れてあげる方がしっとりとした柔らかい食感のカヌレに仕上がります。

型から外し、しっかりとした焼き色がついていれば完成です。
焼き色が薄ければ焼成時間を追加してください。

【シェフのワンポイントアドバイス】
生地が型につきやすい場合は、生地を流す前にバターを少し多めに塗ってください。

    焼成

5.完成

    完成
    完成

6.アレンジ

抹茶パウダーやアイシングを使用したアレンジもおすすめです。

小さめの器にアイシング用の粉砂糖・抹茶パウダー・ぬるま湯を入れ、なめらかになるまで混ぜてアイシングを作ります。
水っぽくなるとアイシングがしにくくなるので、ぬるま湯は少しずつ加えて様子をみながら作ってください。
カヌレの粗熱が取れたら、上部にアイシングをかけて、お好みで大納言かのこと金箔をトッピングして仕上げます。

    アレンジ

備考
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