虎竹の里から横浜へ…なぜ走るのか!?チャレンジラン横浜

虎竹の里から横浜へ…なぜ走るのか!?チャレンジラン横浜では、日本唯一の虎竹電気自動車が神奈川県横浜市まで走ることになったヒロタリアンさんの虎竹の里ツアーについてご紹介します。

クラウドファンディングの活用

日本唯一の虎竹自動車はクラウドファンディングという手法を使いました。全国から竹虎を応援いただく沢山の皆様に車の製造費用を少しづつご負担いただき今回の「日本唯一の虎竹自動車プロジェクト」は達成する事ができたのです!

竹トラッカー

横浜まで1000キロの挑戦

日本唯一の虎竹自動車で高知県須崎市安和の虎竹の里から神奈川県横浜市まで約1000キロの遙かなたを目指します。一回の充電時間が約8時間、連続走行50キロの電気自動車ですから少なくとも11日という日数がかかります。しかし、なぜ横浜なのか?実は、これには理由があります。

竹虎四代目,ヒロタリアンさん

100万円!一生に一度のスペシャルツアー

クラウドファンディングの中で一番高額なリワード(費用いただいた方へのお礼)は、「日本唯一虎竹自動車で竹虎四代目とゆく!一生に一度のスペシャル虎竹の里、100年続く竹の道感動ツアー1泊2日!」というものでした。虎竹の里にお越しいただき虎竹を伐採するだけに、こんな高額な費用を出して頂ける方など誰もいない…社員全員があきれかえる中この最大のご支援をしていただいたのが横浜市に暮らすヒロタリアンさん(ニックネーム)だったのです。

世界にひとつの虎竹籠

ヒロタリアンさんがご自身で日本唯一の虎竹の山から伐りだした竹を選別、製竹し、ご希望の虎竹ランドリーバスケットに編み上げました。この世界にひとつだけの虎竹籠を、完成したばかりの虎竹自動車でお届けするのがヒロタリアンさんとの約束なのです。

チャレンジラン横浜走行スケジュール

虎竹の里から横浜まで「チャレンジラン横浜」

車体は光岡自動車Like-T3をベースとしています。成長が早く継続利用可能な唯一の天然資源と言われる竹で製作する車なら環境に優しい電気自動車で、しかも他の誰かと竹の素晴らしさを共有できる二人乗りがよいと思いました。高知県須崎市安和の虎竹の里から神奈川県横浜市まで約1000キロを走破してヒロタリアンさんまで竹籠をお届けする計画です。

竹虎四代目,ヒロタリアンさん

はるか1000キロ、虎竹の里の明日のために

虎竹自動車プロジェクトで、皆様から募った金額は約3,511,455円。ヒロタリアンさんはじめ多くの皆様のご支援がなければ虎竹自動車は完成できませんでした。「チャレンジラン横浜」は応援いただいた方々への感謝の気持ちと、虎竹の里の明日のために走ります。

虎竹の里ツアーとは 来高 来高

高知龍馬空港でお出迎え

高知龍馬空港のロビーで一体何をしているのか?実は、次の羽田からの便でやって来られる方こそ、先のクラウドファンディング「日本唯一の虎竹自動車プロジェクト」にて最大のご支援をして頂いたヒロタリアンさんです。思えば、こうしてプラカードを持って空港で待って頂く事が、今まで何回かありました。けれど、自分がこうしてカードを持って待たせていただくのは実は初めての事です。本当に緊張します。

ヒロタリアンさんへの想い

不思議です。今まで一度も会ったことがないヒロタリアンさん。竹虎のクラウドファンディングで一番高額な「100万円の虎竹の里ツアー」をご支援いただき、嬉しさのあまり何のお約束もなく会社のある横浜まで飛んで行った時には、ご不在でお会い出来ずじまいでした。しかし、活気ある職場の雰囲気、ご挨拶いただいた社員の方のキビキビした対応から、もしかしたらトップの方は、こんなお人ではないだろうか?自分の中で勝手にヒロタリアンさん像が出来っていたのです。

来高

優しい笑顔

羽田からの便は乗客数が比較的多いのですが、到着口から出てこられる沢山の方から「ああっ!この方に違いない…!」遠くに、そう思える方の姿が見えるのです。自分の方を、まっすぐに見て出てこられました。やはりヒロタリアンさんです!今日と言う日を、ずっと待っていました。優しい笑顔を拝見したら、もう我慢できませんでした。あの不安で仕方なかったクラウドファンディングを助けていただいた時の有り難さが熱いものとなって流れ出し止まりません。

田舎の小さな竹屋、誰にも相手にされず、振り向いてもらないのが当たり前と思って来ました。けれど日本にここにしか無いもの、曾じいさんの時から今年で121年も繋いできたもの、他に何も出来ない自分にしたら命をかけられる、この世で、ただひとつの竹。色んな事に「大丈夫」と声をかけてもらったような気がしました。

伐採 竹虎四代目,ヒロタリアンさん,専務

奇蹟の竹、虎竹

虎竹の伐採期間が1月末まで。お忙しい中、何とか都合をつけてお越しいただいたヒロタリアンさんを全員でお出迎えさせていただきました。虎竹の里の谷間は間口が、わずか1.5キロ程度しかありません。細長くのびた山麓から山頂まで虎竹がありますが、山を越えると無くなります。かって取材に来られたイギリスBBC放送の方が「ミラクル!」と言った通りの土地であり、竹なのです。

専務,ヒロタリアンさん

いざ、日本唯一の竹林へ

最高の天候に恵まれた中、早速虎竹の故郷、焼坂の山に入っていきます。竹林までの道は山出しの機械が通れるだけの幅しかない細く曲がりくねった急な山道、辿り着いた目的地である竹林も急な斜面が続きます。どこまでも広がるような虎竹の竹林ではありますが、実は全ての竹に虎模様があるかといえば全く違います。虎竹でも、その年に生えた新竹には模様は全然入っていません。3年くらい経った竹にようやく模様が入り始めますが、それでも模様が綺麗に入るのは本当にごく一部。ほとんど色が無かったり、半分だけ虎模様だったり…。なので、どうやって伐採するかの前に、良い虎竹を選ばねばなりません。どの竹を伐るか竹虎専務がヒロタリアンさんに指示させていただきます。

竹虎工場長の熱血指導

「この竹を伐りましょうか!」専務の声で伐採スタートです。都会から来られたヒロタリアンさんですが、日頃から地域の活動で汗を流されてる方だけあって完全装備、そして、ノコギリの使い方も様になっているのです。竹を伐り倒した後は竹の枝をナタで落としていきます。枝打ちは、虎竹の大切な表皮をキズ付けないように気をつけて行います、足場の悪い竹林での作業なので大変です。

竹虎四代目,ヒロタリアンさん,竹林

わずか3ヶ月で親竹に

「この竹は、生えてから何年程たっていると思いますか?」ヒロタリアンさんに聞いてみましたが、比較的小降りな竹なので生えたばかりと言われるのが普通なのです。ところが竹は、小指ほどの細い黒竹であっても驚くほど太い孟宗竹であっても全てタケノコからわずか3ヶ月で親竹と同じ大きさに成長するのです。記録によれば1日に120センチも伸びると言いますので、雨後の竹の子という言葉ができるのも頷けます。

職人からの差し入れで休憩

職人から嬉しい差し入れ

竹を伐るのは、かなりな重労働です。しかし、このような竹林で小鳥のさえずりや、谷川のせせらぎの音を聞きながらの仕事は何とも気持ちが良いものです。すると下の竹林に人の気配が...、誰かが登ってきています。ここまで上がってくるのは竹虎の職人くらいのものです、そろそろ一息入れたらと言う事で熱いコーヒーを運んで来てくれたのです。

日本唯一の虎竹林で飲むコーヒーは、本当に格別です!ヒロタリアンさんも、都会で生活されて色々な美味しいコーヒーは飲まれてきたかも知れませんが、もしかしたら、こんな一杯は初めてだったのではないでしょうか?

山出し 山出し

虎竹の山出し

伐採した虎竹は急な斜面をできるだけキズにならないように気をつけながら下の道まで下ろします。竹の最盛期には段ボールやベニヤ板の切れ端に「注意!竹が落ちてくる事があります」等の立て札が道淵にあるのです。それは、こうして下ろしている竹が勢い余って下の山道までササッーと滑り落ちる事があるからなのです。

元部分をカット

今日はヒロタリアンさんの伐採のために特別に山に来ました。普通の山出しのように沢山積み込むわけではありませんのでトラックも、いつもの2トン車ではなく小さなトラックです。竹林から出して来たままの長尺物のままで積み込むことが出来ませんので、元部分を切って頂いていつもより少し短くします。

ヒロタリアンさん,積み込み

トラックへの積み込み

伐った竹は色付きのよい虎竹ばかり20数本、束にしてトラックまで担いで運びます。今回は短いので比較的担ぎやすいのですが、伐採したばかりの竹は水分が多く重たい。そして長いとバランスが取りづらく、最初は力まかせに担いでみてもフラフラです。ご自身の伐った竹を、運び出し、積み込まれるヒロタリアンさん。急斜面での慣れないお仕事ですので、心配もしよりましたが、そんな必要は全然ありませんでした。本当に楽しそうに身体を動かされるのです。竹虎としましても今までこのような経験は無かった事、色々な気づきもあって感謝していますし、無事に山仕事を終えてホッと安心したのです。

記念写真

記念写真をパチリ!

ロープで竹をしっかりと縛れば準備完了!最後に一枚記念写真をパチリ、これから竹虎工場に向かい曲がりくねった昔ながらの山道を下っていきます。

虎竹電気自動車 竹虎工場

竹虎工場見学

ここはトラックで運ばれてきた虎竹を、それぞれの部材に切断する作業場。ヒロタリアンさんが、山でご覧になられた自然の色合いの原竹が沢山集められる場所でもあります。

日本唯一の竹林を見た後に竹虎工場にある虎竹を見ると、その色合いの違いに同じ竹とは思えないと感じられるかも知れません。虎竹は、竹表皮にうっすらと靄がかかったような竹肌が特徴です。その竹を高温の炎で熱を加えると、竹の油分が切り口から吹き出すくらい出てきます。ここに置かれている竹はすべてこの加工を済ませた竹。原竹とは、全く別物に成っています。

光岡自動車さんのLike-T3

光岡自動車さんのLike-T3

ちょうど近くに置いてあった自動車の本体にヒロタリアンさんが近よります。光岡自動車さんのLike-T3に決めたのは電気自動車で二人乗りの車はこれしかなかったからですが、富山の本社工場では、モノ作りに対する真摯な姿勢に感激しました。車はカバーを外して裸の状態にしたまま、これからどうするか考えている途中だったのです。

竹虎四代目,ヒロタリアンさん,Like-T3

何故竹の車なのか?

今回のプロジェクトでは「何故、竹の車なのか?」と言うことが大きなテーマだと思っています。そもそも竹とは何か?という事にも繋がるのですが竹は草でも木でもなく、竹は竹です。当たり前の事のようですが竹特有のしなやかさと、硬さという両極端な二つの性質を併せ持つ特殊な存在です。

軽く、丈夫、身近にあって加工しやすい竹と日本人は数千年の付き合いがあると言われます。青森県三内丸山遺跡から編み込みバックが出土したのは有名な話です。ビックリしますが縄文時代前期5500年前のものらしいです。竹ではなく木の皮を編み込んでいますが、現在の竹編みと何ら変わらない編み目を考えると、加工性の高い竹も当時から日本では広く活用されていた事でしょう。そんな特性と、歴史のある竹が今の日本では無くなりつつある。日本人の心から忘れられつつあるのです。かっては台所をはじめとして家の中も、外も竹がありとあらゆる所で活躍していました。今の生活では竹は活かされず、竹林は荒れています。これを何とかしたいのです。意識をかえたい。問題として考えてもらいたい。そのための自動車です。

竹虎四代目,ヒロタリアンさん

「大丈夫、大丈夫。」

ヒロタリアンさんにはクラウドファンディングで本当に助けていただきましたが、実際にお会いさせて頂いてからも、ずっと無言の応援いただいているような気分です。心が温かくなるような優しい笑顔は、「大丈夫、大丈夫」と言ってグイグイと背中を押していただいているようです。

久礼大正市場で贅沢ランチ♪

中土佐町久礼は漫画「土佐の一本釣り」でも有名な漁師町です。その中の大正市場にある田中鮮魚店さんへ昼食にお連れさせてもらいました。店主の田中さんは、いつ行っても元気マンマンで働かれている本当に魚屋の中の魚屋のような方です。

竹虎四代目,ヒロタリアンさん

田中鮮魚店で鰹のタタキ藁焼き体験!

ヒロタリアンさんが県外から来ていると聞くと忙しく魚をさばいていた包丁を置いて、何とカツオのタタキ藁焼き体験をさせてくれるのです!これにはヒロタリアンさんも、とても嬉しそうです。カツオのタタキを焼き上げるのは藁。藁の炎は一気に高く燃え上がりますのでその強い火で表皮をサッと焼き上げ、香ばしい香りも付けていきます。朝早くから虎竹の里で慣れない竹林伐採をして汗を流されて、お腹もペコペコ。けれど、何と言ってもご自分で焼かれた藁焼きカツオのタタキは絶品!少し贅沢なランチタイムとなりました。

選別 土場での竹の選別

虎竹の里の冬の風物詩

食事を終えてやって来たのは虎竹選別の土場のひとつ。虎竹の里から山出しされた竹達は、すべてこうやって土場に広げられ、一本、一本、色付き別、太さ別に選り分けられます。刈り入れの済んだ田んぼや、休耕している畑など、あちらこちらに虎竹が一面に広げられ選別される様子は自分の小さい頃から冬の風物詩。今では少なくなりましたが、一日中、この竹どうしの触れ合う乾いた音が聞こえていたような気がしました。

専務,ヒロタリアンさん

土場の選別作業

竹虎工場長がやって来ました。これから選別された竹を工場に運び入れます、ヒロタリアンさんに、土場での選別工程や作業の手順などをご説明させてもらいます。竹は自然相手の仕事と改めて感じるのは土場に来た時です。こうやってトラックに積み込まれた竹が広げられて色付きや太さで分けていくと、これだけの種類に分かれていきます。同じ分類の竹にも、色付きや曲がりはもちろんですが、製竹して加工して初めて分かる個性があり自然素材の大変さを思うのです。

色づき、太さ、曲がり、種類別

広げた竹は、色付き、太さ別に選り分けられた分類別に束に縛り直していきます。こうして束ねられた虎竹は工場に運び入れて部材ごとに切断されたり、種類別に保管されます。この時期にしか伐採しない虎竹です。この保管された竹材だけで、一年を通して製品づくりをしています。ヒロタリアンさんにも竹虎の職人と同じように体験していただきます。この日は天気も良く気持ちの良い青空が広がって、本当に素晴らしい気候でしたが、こんな日ばかりではありません。比較的温かな高知と言えども寒風が吹きつける日もあります、そんな中、中腰での作業は楽ではありません。

フォークリフト,選別

土場の選別作業

竹の積み込みにはフォークリフトを使いますが、機械が入る土場は仕事もはかどります。一度に沢山の竹が出ていた時には、このような土場ばかりでなかったのでトラックまで竹束を担ぎあげるのが大変でした。午前中に、竹伐り体験をしていただいています。竹が竹林から出されて、あの曲がりくねった山道を経てこの土場まで運ばれ選別されるのです。ご自身が実際に体験されたばかりの仕事なので虎竹製竹への流れが一番よくご理解いただけるように思うのです。

油抜き,矯め直し 目打ち

目打ち

いよいよ日本唯一の虎竹の製竹作業の工程です。製竹は、まず竹の目打ち作業があります。目打ちは、竹の小枝の根元部分を取り除く作業です。鋸で小枝根元部分に切り目を入れ竹表皮が剥がれないように根元部分だけを打ち払っていきます。ヒロタリアンさんも大事な竹にキズを付けないよう、職人の指導に真剣な眼差しで取り組まれます。

油抜き

油抜き

目打ちを終われば、いよいよガスバーナーです。虎竹は淡竹の仲間で竹表面には白っぽい粉が付着したようにも見えるのですが、高温を加える事により竹の油分が吹き出してきて、虎竹は見る見る美しい姿に豹変します。

油抜き

美しい光沢

拭き上げたばかりの虎竹達は青々として初々しい感じですけんど、時間が経つにつれて落ち着き渋い虎竹の色合いになっていくのです。竹林でご覧になられた自然そのままの虎竹は、いったいどれが虎模様かさえも分からなかったと思うのですが、それが拭き上げ工程になると、本当に素晴らしく光沢のある別モノのような竹になっていきます。

矯め直し

矯め直し

拭き上げられたばかりの虎竹は素手で触れないくらいの熱さを保っています。この熱を利用して竹の矯め直し作業が進められるのです。竹は普通の状態では硬く、しなやかに曲がっていても、その曲がりは元に戻ってしまいます。ところが熱を加えている間は、まるで飴細工といえば大袈裟ですが、職人の手にかかればそれくらい自在に曲がりを矯正する事ができるのです。

矯め直しは、大きな矯め木に開けられた穴に熱した竹を差し込み、テコの原理を使い矯正していきます。真っ直ぐなイメージのある竹ですが、実は一本たりとも真っ直ぐな竹などはありません、普通に目にされる竹が真っ直ぐで綺麗に並んでいるのは、全てこうした工程を経ているからです。

矯め直し,ヒロタリアンさん

ヒロタリアンさんも挑戦!

ヒロタリアンさんも一人で矯め直しに挑戦…。しかし、当然ですがなかなか上手くはいきません。手助けしてもらいながら、時間をかけて矯め直しをしていきます。竹の矯め直しなど初めての事ですので、もちろん簡単にできることはないと思います。ですが竹の矯め直しなど、おそらく一生に一度の事かも知れませんし、竹職人にとりましても社外の一般の方に技を教える体験など、そうそうありません。

竹林見学 竹林

日本唯一の竹林見学

最後に、もう一度だけ竹林をご案内させていただく事にしました。今度は竹を伐り出した場所とは別の違う谷間で車を降りて、やはり細く急な山道を登っていただきます。「ガタガタガタ……」

麓の方からエンジン音が聞こえてきました。山の職人さんが、山出しに使う機械と一緒に山道を登って来ているのです。自分達の所まで上がってきてスイッチを切ります。その途端に、虎竹の里の竹林は静寂を取り戻します。耳を澄ませば、微かに揺れる竹葉の音と、近くを流れるせせらぎと、小鳥の声だけ。

竹への愛情と誇り

「こんな模様が入るのが虎竹という竹よ。」山の職人さんは、県外からのお客様を連れていると聞いて、竹の説明をしてくれます。最近は温暖化で虎竹の色付きが、あまり芳しくありません。本当に困った事だと言いながら、その言葉の節々には、この地の竹への愛情と誇りを感じてしまいます。

ヒロタリアンさんも、きっとその事をお分かり頂いていたのだと思います。ベタベタの土佐弁で、もしかしたら何を言っているのか分からない言葉もあったかも知れませんが、ずっとずっと職人さんの話しに聞きいっていました。

竹虎社員,ヒロタリアンさん,竹虎四代目

虎竹の里での2日間

慌ただしい2日間はアッという間に過ぎていきました。クラウドファンデング「日本唯一の虎竹自動車プロジェクト」に、ずっと多大な応援を頂き続けたヒロタリアンさん。思った通りの素晴らしい志のある方であり、熱いハートは元気あふれる青年のような方でした。まっこと、人は何年生きちゅうかが年齢ではありませんぜよ、燃えるものがあったらいつまでも若人のままなのです。

今回のような日本唯一の虎竹の里での2日間は短いといえども濃密でした。今までの旅行とは全く違う忘れられない思い出になればと思うのです。