缶入りマーブルアロマストーンを手作りしよう
アロマ
2022.2.10

缶入りマーブルアロマストーンを手作りしよう

こんにちは。ライターのおおうちです。

「アロマストーン」をご存知ですか?
「アロマストーン」は素焼きの陶器や石膏のストーンに直接お好みのエッセンシャルオイルをしみ込ませて
香りを楽しむディフューザーです。
火や電気を使わないので、安全で手軽なディフューザーとして人気のアイテムです。
市販のものも多くあるので、ご自宅やオフィスでお使いになられている方も多いかと思いますが、
今回は、この「アロマストーン」をシンプルな材料で手軽に作ってみたいと思います。

 

缶入りマーブルアロマストーンを手作りしよう

手作りアロマストーンは、材料の石膏液をシリコン型に流し込んで作るものが多いですが、
今回は蓋付きのバーム缶に直接流し込み、持ち運びしやすいものに。
蓋がついているので、アロマを楽しみたい時に蓋を開けて、
いつでもどこでもリラックス・リフレッシュできますよ。

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材料
・石膏(粉状)30g
・水(常温)20g
・絵具(水彩絵の具やアクリル絵の具など)
・バーム缶

道具
・はかり
・紙コップ(中・小)
・割り箸
・スプーン
・つまようじ
・紙(絵の具のパレット代わりに使います)

※作業をする時には、石膏の粉を吸い込まないよう、マスクをして作業することをおすすめします。
※石膏と水の量について、石膏に水の量の記載がある場合はそちらの分量を参考にしてください。

<作り方>

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1.紙コップに石膏を30g量り入れます。

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2.別の紙コップに水を20g量り入れます。

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3.2で量った水の中にエッセンシャルオイルを10滴加えます。
(多すぎると固まりにくくなるので注意してください。)

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4.軽く混ぜます。

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5.4の紙コップの中に、2で測っておいた石膏を入れます。

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6.割り箸でダマがなくなるまで混ぜます。

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7. なめらかなクリーム状になったら、バーム缶の中に静かに流し込みます。

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8. 軽くトントンとテーブルに打ち付け、表面を均し、気泡を抜きます。

このまま乾燥させると白色のベーシックなアロマストーンが出来上がりますが、
今回はカラフルに色付けして、アロマを目でも楽しめるようにアレンジしました。

 

色をつけてアレンジ

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1.お好みの色の絵具を爪楊枝の先にとります。

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2.バーム缶に入れた石膏が乾く前に、石膏の中に先ほど爪楊枝でとった絵具を入れてかき混ぜ、色をなじませます。
模様をつけて味を出したい場合は、マーブル模様になる程度に軽くかき混ぜるのがポイントです。

写真の場合は、一度色を入れてしっかり混ぜて全体を水色にしてから、
再度濃いブルーを入れたマーブルカラーにしました。
お好みの色に仕上がったら、そのまま動かさないようにして30分程度置いておきます。
途中、石膏がほんのり温かくなりますが、その後、冷めたら出来上がりです。

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持ち運べるアロマストーンの出来上がり

シンプルなデザインは男性にも使いやすいので、バレンタインなどのギフトにも使えそうですね。
ラベルなどを作って貼れば、より雰囲気も上がりそうです。

香りが弱くなったら、お好みのエッセンシャルオイルを垂らして香りを足してお使いいただけます。
エッセンシャルオイルの量で香りの強さが変わるので、最初は1~2滴から試してみてください。
色の濃いエッセンシャルオイルを垂らすとストーンに染みがついてしまいますので、
色の濃いエッセンシャルオイルを使いたい場合は、ストーンを濃い目の色でつくるのがおすすめです。

<ご注意>
残った石膏液は、流しに捨てると排水溝が詰まる恐れがあります。
固まると道具から剥がれるので、道具についた石膏液は固まるまで待ってから処理をしてください。
また、処分する場合は、石膏は不燃物ですので、お住まいの市区町村の指示に従って処分してください。

バレンタインのギフトにも

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ストーンとお好みのエッセンシャルオイルをあわせてプレゼントにしても素敵です。
ポケットやバッグに入れておきやすいサイズなので、
オフィスや旅行先など外出先でも、場所を選ばず香りを楽しんでいただけます

 

一工夫でまるでスイーツ、3種のアロマのトリュフボックス

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マーブルにした石膏液をまんまるのトリュフ型に固めたら、
まるでスイーツのようなアロマストーンに。
3色の香りをそれぞれ変えて、ストーンでブレンドを楽しむのも良いかもしれません。
くれぐれも間違って食べないように、気をつけて。
プレゼントの時はさらに注意するようにお伝えしてお渡ししてくださいね。

 

ハーブでアレンジ、ボタニカルな表情のアロマストーン

友チョコのように、気軽にプレゼントしやすい小ぶりなアロマストーン。
女性同士なら、ハーブを使ったボタニカルな印象のアロマストーンもおすすめです。

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小さい紙コップに流し込んだら、バスボムのような見た目になりました。

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ハーブの鮮やかな彩りが印象的なので、トレーなどにさらりと置いておくだけでも空間のアクセントになりそうです。

使用したハーブ
ローズのつぼみ・ピンク
コーンフラワー
カレンデュラ

 

アロマストーンと組み合わせて、バレンタインにおすすめの香り

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バレンタインの時期のおすすめエッセンシャルオイルをご紹介します。
いずれも色がついてしまうエッセンシャルオイルなので、アロマストーンに使う場合は、
濃い色のストーンを作って、お使いになることをおすすめします。
置き型や吊るすタイプのストーンの場合は裏側に垂らすといいですよ。
色がついてしまうという点があるとしても、やはり、この癒しの香りたちは外せない、
この時期にはぜひ試していただきたい香りです。

バニラ

「小さなさや」というスペイン語を由来とするVanilla。
バニラビーンズはそのさやを発酵・乾燥させたものです。
スイーツなどにも使われるその甘い香りは、皆さんにも馴染み深い香りかもしれません。
エッセンシャルオイルの香りも怒りやイライラ、緊張を和らげ、幸せな気分にしてくれ、不眠症にも効果的。
陽気で楽しい気持ちを引き出してくれ、前向きにさせてくれる香りです。

コーヒーブロッサム

コーヒーの香りはイメージしやすいかと思いますが、こちらのコーヒーブロッサムはコーヒーの花から抽出されたエッセンシャルオイル。
リッチなエキゾチックフローラルの香りですが、ベースにエスプレッソの香りをほのかに感じるとても素敵な香りです。
香水原料として使用される稀少な香りは、ブレンドをより豊かなものにしてくれるエッセンシャルオイルです。

カカオ

南アメリカに自生していた植物、カカオのエッセンシャルオイルです。
チョコレートの季節の香りといえばこちら。
甘い香りがストレスを開放し、落ち着きをもたらし、心地よいアットホームな気持ちにしてくれます。
活性化するとともに鎮静してくれる香りです。

初心者様からベテランまで、アレンジ次第で楽しくクラフト

石膏粉とお水を混ぜて固めるだけでできる手作りアロマストーンは、初めての方でも挑戦しやすく、
気軽に楽しんでいただけるクラフトだと思います。
いくつか作ってみて慣れてきたら、いろいろなモールド(型)にも挑戦してみてください。
吊り下げ型や大きめのオブジェ、ストーンを使ったフラワーアレンジメントやスティック型など、
アレンジの幅も広がりますよ。
またいつか、こちらでもご紹介できればと思います。

エッセンシャルオイルを垂らすだけで、いつでもどこでも香りを楽しめるアロマストーン。
ぜひこの機会に手作りにもチャレンジしてみてくださいね。

<ご注意>
エッセンシャルオイルが他の場所にこぼれると素材を傷めることもあるため、
缶入りでない場合のアロマストーンの場合は、必ず受け皿を使用してください。
アロマストーンは水洗いできません。水洗いすると、内部に水分がしみ込んでシミやカビの元になります。
ホコリが付いたらティッシュや乾いた布でお手入れしてください。
使用するエッセンシャルオイルの種類によっては、アロマストーンのエッセンシャルオイルが染み込んでいる部分に
直射日光が当たると変色してしまうことがあります。
なるべく直射日光が当たらない場所に置いたほうが安心です。


 


ライター:おおうちなみ
アロマテラピーインストラクター。ハーブ&ライフコーディネーター。「香りのある暮らしをもっと楽しく」をテーマに、暮らしに取り入れやすいアロマクラフトやコスメ作りなど、様々なアイデアを提案しています。

コラムで紹介した商品

バニラAbs.・エッセンシャルオイル・オーガニック(油溶性)

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お菓子などにもよく使われる甘く温かみのある香りのエッセンシャルオイルです。
芳香成分バニリンはフェロモンと同じ働きがあり、心の安らぎや幸福感を与えてくれます。
植物の育成、バニラ豆の収穫、熟成には多く手間がかかるため、高価なエッセンシャルオイルとして知られています。
オイルになじみやすい性質のエッセンシャルオイルです。キャリアオイル、クリームに加えてスキンケアに。キャンドル、アロマワックスに加えても香りをお楽しみいただだけます。

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