カメオ界の巨匠 Maestro Aniello Pernice(マエストロ・アニエロ・ペルニーチェ)氏について

カメオ作家 Maestro Aniello Pernice氏は、 代々カメオアーティストを輩出しているペルニーチェ家の4代目です。
現代シェルカメオ界であまりに著名であり、その気品あふれるクラシカルな作品は世界のカメオファンの多くの方から指示を受けています。

１０歳の時よりカメオ彫刻を初め、その非凡な才能に偉大なカメオ作家であるチーロ･スコーニャミリオ氏の目にとまり、彼の工房に招かれました。
ペルニーチェ氏によると、チーロ･スコーニャミリオを師として彼の技術、知識の全てを自分の感性へ染みこませるように学ばせてもらったとのことです。

ペルニーチェ氏は今でもスコーニャミリオ氏の自画像を自分のアトリエに飾り、師への尊敬の念を忘れていません。 また、現在でもカメオ彫刻の発展を願い、その素晴らしさを伝えるため、多くの展示会などにも参加し、 また後輩（サルバトーレペルーソ、マッシモファランガ等）の指導などにも積極的に携わっていらっしゃいます。 また、息子のAntonio（アントニオ）さんも現在カメオ彫刻を学んでおり、彼でペルニーチェ家5代目のカメオ作家となります。

ペルニーチェ氏は、自分の感性及び作品を理解できる者のみへ作品を預けることが慣例となっており、自分の作品が投機的に扱われたりすることを極端に嫌います。 既に富と名声はゆるぎないペルニーチェ氏にとって、自分の作品が正しく理解されるといった一点が重要なことなのです。

既に世界的に著名な作家であるペルニーチェ氏ですが、常に謙虚で優しいその人柄もモダンシェルカメオ彫刻の巨匠と言われる所以なのかもしれません。

子供のような年齢の私にとっても、決して尊大な態度をとったりすることなく、時には厳しく時にはやさしく指導いただける、正に偉大な作家であり父親のような方なのです。