近年暑さによって起こる身体の不調より、エアコンなど冷房環境による「冷え」によって起こる身体の不調(夏冷え)が増えています。
この「夏冷え」の特徴の一つが、おなか(内臓)の冷えです。
内臓の冷えは冷え性と気づきにくいのですが、放置していると冷え性が重症化する恐れがあるので要注意です。
特に筋肉量が少ない女性は、体内で熱を生み出せる量が少ないため、冷房による夏冷えになりやすいと言われています。
冷えが進むと血液の流れが悪くなり、体内のバランスが崩れやすくなります。
バランスが崩れると生理痛や、頭痛のトラブルに繋がります。
それ以外にも基礎代謝や新陳代謝が落ちるため、肌などの美容トラブル、またダイエットが思うようにいかなくなる場合もあるので、夏冷えには十分注意しましょう。
そこで今回は夏冷えを解消する「ショウガ」のパワーについてご紹介します!
ショウガの食べ方には大きく、「生」で、「加熱」して、「乾燥」させてと、3つの方法があります。
冷えが気になる方は加熱または乾燥させたショウガがおススメです。
「生」のショウガは身体に入ると、一時的に身体をポカポカ温めますが、温めた後、だんだんと身体を冷やしてしまいます。
これは、生のショウガに多く含まれる「ジンゲロール」という成分が原因です。
ジンゲロールには手足の血管を広げる作用や発汗作用があり、それが一時的なポカポカ状態を作ります。
ところが、その熱は身体の奥から送り出されたものであるため、熱が失われた後の身体はどんどん冷えていきます。
「生」のショウガを、「加熱」したり、「乾燥」させたりすると、「ジンゲロール」は「ショウガオール」という成分に変化します。
このショウガオールには、熱をつくり出す働きがあるため、身体の内側全体をじっくり温め、代謝も同時にアップします。
代謝が上がると血液の循環が良くなるだけでなく、エネルギーの消費量も増えるので、ダイエット効果、美容トラブルの解消にも繋がると言われています。
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1日の目安量は生のショウガであれば5〜10g、スライスなら6枚、
すりおろしたものなら大さじ1杯弱程度が適量です。
乾燥した粉末であれば1g(約小さじ1/2杯)程度が適量です。
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夏冷えの症状を解消するのに役立つショウガを使った飲み物を紹介します♪
はちみつショウガ湯
作る際は、「生」のショウガをすりおろしたものやスライスしたものではなく、ショウガオールが多く含まれる「加熱または乾燥させたショウガ」を使用しましょう。
またビタミンCを多く含むレモンとカルシウム、鉄などの栄養素が含まれているはちみつをプラスする事で、冷えの解消以外に疲労回復、風邪予防、ダイエット、美容にも効果的です。