合田さんは世界的バイヤーとして注目されており、ラシーヌがどういったワインを選ぶのかが世界中のバイヤーから注目されているのです。
ラシーヌのコンセプトは合田さん達が個人的に認めたワインだけを輸入するというところにあり、将来性などを見た上で秀逸なワインだけを輸入しているところにあります。
趣味的な部分も強いのですが、それを商売ベースとして軌道に乗せているラシーヌは素晴らしいインポーターです。
ラシーヌはフランスを中心にイタリア、スペイン、スロヴェニア、オーストリア、ドイツ、そしてギリシャのワインも輸入を始めました。
ラシーヌの特長は、まず圧倒的にコンディションが良いことが挙げられます。どの国からも最も良いコンディションで輸入をするのはどうしたらよいのか精査した上で輸入をしています。
最近ではスペインワインもリーファーの定期便ができたために直接輸入できますが、以前はリーファーのトラックでフランスまで持ってきた上で輸入していたほどです。
昨今、リーファーを使えば良いと思っているインポーターが多いのですが、ラシーヌが輸入するワインにはコンディション面で当たり外れが極端に少なく、いかに神経をすり減らして輸入作業をしているかが伺われます。
ヨーロッパなどではけっこういいかげんでリーファートラックを手配しても、通常のトラックが生産者の元に回収に来たり、リーファーのスイッチを入れなかったりと見えないところでかなりリスクがあるのです。
こういった事が起こらないように細心の注意を払い輸入をしなければラシーヌのようなワインは輸入できないのです。
最近流行のビオ・ディナミのワインも見るも無惨なワインが多く、のりだけで輸入している業者が多い中、ラシーヌが輸入したビオ系のワインは信じられないほどクリアーで繊細です。単に生産者を厳選しているだけではなく、輸入管理の大きさが特に目につきます。
最近色々なインポーターがホームページ上で、厳重に管理したワインを輸入しているように書いていますが、実際輸入されるワインはラシーヌとはかけ離れた状態です。それだけ慎重にワインを輸入しなければラシーヌのような状態でワインを輸入することは難しいのです。
さてラシーヌの輸入するワインが凄いところはこれだけではありません。
ラシーヌが輸入するワインは年々質感が上がっていくのです。どうも合田さんが生産者にいろいろ提言し、そういった情報を与えることで生産者の実力も上がっているようなのです。
またそういった質感の高いワインを造って輸入してくれるインポーターがラシーヌのため、例えば酸化防止剤を0にしても変質することがないために安心できる部分もあるのでしょう。
実際、ラシーヌ以外のインポーターが同じワインを輸入しても内容が別物であることは良く知られています。
つまりラシーヌのワインはラシーヌキュヴェといっても良い物が多いのです。
また私は、ラシーヌほど海外に行っているインポーターを知りません。そうした活動こそが現在のラシーヌを支えているのでしょう。
ラシーヌのワインはこういったものであるが故に、かなり扱いを慎重にしなければなりません。ちょっとしたことで壊れてしまうワインが多いのです。世界的にもワインが繊細になりつつある昨今、特にここのワインは繊細なのです。
私たちは現在イタリアワインはラシーヌがメインで他は多少しか扱っていません。この理由はあまりにも劣化しているイタリアワインが多く一度ラシーヌのワインを口にすると他のイタリアワインは扱えなくなるからです。
日本においてイタリアワインはフランスワイン以上にコンディション面で不快なほど酷い状態なのです。
ワインホリックはラシーヌの扱う繊細なワインをそのままの状態で皆様のお手元までお届けするかに最大の力を注いでいます。