国 イタリア
地域 トレンティーノ アルト アディジェ
生産者 ティフェンブルンナー
ティフェンブルンナーワイナリーはイタリアのニクララにあります。歴史書の文献から葡萄栽培が常にニクララの経済発展に重要な役割を果たしてきた事が伺えます。この土地の葡萄栽培はローマ時代から現在に至っており、極めて古い歴史のあるエリアであります。ヒルデとハーバート ティフェンブルンナーは1968年にワイン販売の店舗を設立しました。新しいマーケットの需要によりワインの生産量も同時に増えていきました。最初は約3000本の生産から初め、今は年間750,000本が生産されています。ワインの8割は白ワインで残り2割が赤ワインになります。1983年にはハーバートの息子であるクリストフが会社に入り、現在では家族ぐるみでワイン造りの伝統に全力で取り組んでいます。
ティフェンブルンナーワイナリーは自然界との調和を大事にしており、葡萄栽培においても同様の考え方のもとで行われています。 新しい葡萄木を植える際、土地と品種との相性がまず重要視されます。そして厳選された葡萄の苗木は伝統的なペルゴラシステムは採用されてなくワイヤーをつかって仕立てられていました。しかしながら、近年では伝統的なぺルゴア方式の仕立て方が再度導入されています。
ペルゴア方式の葡萄栽培の利点は葡萄木に太陽と日陰の理想的なバランスをもたらし、葡萄のアロマを際立たせる効果があります。又、設置には手間がかかるが、ぶどうの房に通気がよく植物の病気のリスクを抑える利点もあります。私達が最も興味をもち注目しているのは葡萄木の成長や健康を促す自然の力です。1972年以来長年に渡って生産している海抜1000メートルの標高にある畑ホフウタットという畑の名前は軍人のフランツ フィリップ フェナーにちなんで名付けられました。この標高での葡萄生産はヨーロッパでは珍しく理想的な地理的条件、ミクロクリマがあってこそ可能なものなのです。
私達は25ヘクタールに及ぶ自社の畑を所有しワイン造りをしています。又、契約農家から葡萄を購入しており、自社畑とその他の契約農家の畑を含めると耕作面積は40ヘクタールにも及びます。現在の私達の使命は完璧なクオリティを保ち、口に溢れんばかりの果実味を表現する事です。健康な葡萄を注意深く選別することは言うまでもなくとても重要な事です。白葡萄も黒葡萄もステンレスタンクで醸しを行います。白ワインに関しては醸しの前にプレスをし、赤ワインはスキンと共に醸しを温度コントロールされたタンクの中で低温で醸しが行われます。ワインのタイプ、スタイルによってワインは最終的に木樽、又はステンレスタンクに入れて熟成を待ちます。特に強いフルボディタイプの赤ワイン、一部の白ワインは12ヶ月から15ヶ月程度をバリックといわれる小樽にて熟成されます。私達のワイナリーで多くのものは生産してから1年程度はリリースされるまでボトルは蔵で保管されます。総生産量は年産750,000本で7割が白ワイン、3割が赤ワインになります。