ドメーヌは1850年に設立され、ジゴンダスで最古の元詰め生産者です。当主はジゴンダスのAOC委員の理事長を務めるジゴンダスのご意見番で、畑・気候のことから醸造に至るまで、知らないことは何もないという生き字引です。彼がこれがベストであると自負している伝統的な畑の管理方法や醸造法は、ここ40年全く何も変えていないといい、その歴史、伝統、信条は味わいに反映され、奥行を感じさせるものとなっています。
19haの畑を所有し、年間6万本のジゴンダスを生産しています。当主は1983年よりドメーヌ運営を行っており、6代目にあたります。伝統を守ることを大切にしており、40年前のワインと同じ味わいのワインを造りたいとう確固たるポリシーを持ち、ボトルにはワインだけではなく伝統も詰めていると語っています。
ジゴンダス地方には、良い出来の年は『ジゴンダス』と呼び、普通の年は『ジゴンダ』と呼ぶという冗談(?)があるようですが、2014年も『ジゴンダス』と呼ぶにふさわしい出来に仕上がったと自負しています。
【区画】『 Le Péage』 『Le Colombier 』
【畑面積】19ha 【畑立地】東西に広がり、日差しを長時間受ける 【土壌】粘土石灰岩、マール、砂
【栽培品種】グルナッシュ 80%、シラー 15%、ムールヴェードル 5% 【平均樹齢】55年
畑の管理は「自然に任せて」おり、独特の良い環境サイクルのおかげで、昔から化学的な薬品などを使用する必要がなく、有機栽培を実施しています。
【収穫】つるごとに厳格に選別し、手摘みにて行います
【発酵】コンクリートタンクを使用し、温度管理のもと天然酵母により、約1カ月かけて自然発酵。ルモンタージュやピジャージュを行い、これぞジゴンダスというエキスを存分に引き出しています。
【熟成】グルナッシュ:フードル(130ヘクトリットル)にてシラーとムールヴェードル:2~3年使用の古樽(40ヘクトリットル)にて18~24ヵ月熟成させています。