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Domaine Georges Mugneret(Mugneret Gibiurg)  ドメーヌ・ジョルジュ・ミュニレ(ミュニレ・ジブール)



Domaine Georges Mugneret(Mugneret Gibiurg) 
ドメーヌ・ジョルジュ・ミュニレ(ミュニレ・ジブール)


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  先代が亡くなった後一時低迷した時期があったが2003年に完全復活。
先代とはまた違った女性の家系らしい酒質になったが、ポテンシャルの高さは群を抜いている。
どのドメーヌにもないボーヌ・ロマネの神髄を感じさせる極めて素晴らしいワイン
 

 2014年情報(合田さん取材)

2014はクラシック、コンプレックスで、ピノの典型的なキャラクター。
色調は淡いけれど、深い、デリケートな味わい、余韻が長い。8月終わり寒くて、9月に入って日中は日照に恵まれ、夜冷えた。
そのためブドウ果はゆっくり熟した。2015のことばかり、皆騒ぐけれど、ブルギニョンにとっては、2014こそが偉大なミレジム。

 

 地域:Bourgogne  
オーナー Jacqueline, Marie-Andrée, Marie-Christine   
地区、村: VosneRomanee
醸造責任者: Marie-AndréeDNOを所有している為便宜上)
造り手: Georges Mugneret ジョルジュ・ミュニュレ
 
ドメーヌ創業年:1933年
 

ドメーヌ解説:

ジャンヌ・ジブール(1906-1997)はアンドレ・ミュニュレと結婚後、共にドメーヌ・ミュニュレ・ジブールを創立。彼らの一人息子のジョルジュ(1929-1988)は、眼科医でもあったが、両親の仕事を受け継ぎ、さらに自身の名で別の畑を購入してドメーヌ ジョルジュ・ミュニュレを創立した。ミュニュレ博士は妻のジャックリーヌとアルジェリア戦争の最中に出会った。ジャックリーヌは小学校の教師をしていたが、次第にドメーヌの仕事に傾倒していった。彼らの間に生まれた二人の娘、マリー・クリスティーヌ(1959年生まれ)とマリー・アンドレ(1968年生まれ)。1988年、博士の死後、ジャックリーヌは長女のクリスティーヌ、次女のアンドレと共にワイン造りを引き継いだ。博士は84年に肝臓癌にかかっていることがわかって以来、毎日曜の朝、家族とドメーヌで働く人を全員集め、彼の醸造哲学を伝えたと聞く。グレイト・ヴィンテージ、雨の多い年、カビの蔓延した時、あらゆる場合にいかに対処すべきかあますことなく伝え1988年発酵を終えた後、帰らぬ人となった。
 
 こうして現在も続くワイン造りは、以前よりも摘花を自ら厳しく行い、収量を抑え、ミュニュレ流の果実味豊かで力強い味わいは完全に受け継がれたと評されている。ロバート・パーカーが「ブルゴーニュ」に記しているように、亡きジョルジュ・ミュニュレ博士はブルゴーニュを代表する優れた醸造家で、芳醇な果実味、美しく成長する力強さとフィネスを備えた上品な味わいは高く評価されてきた。ジョルジュの代に購入された畑は、ドメーヌ・ジョルジュ・ミュニュレのラベルでリリースされ、ルショット・シャンベルタン、エシェゾー、クロ・ヴージョはいずれもそれぞれのアペラシオンで最上の畑に数えられる。
 
 土壌:粘土石灰質、泥、岩
栽培品種:ピノ・ノワール
自社畑面積:8.9ha(うち約6haで元詰め)
畑の数:約15ブドウ以外の栽培はなし
栽培:リュット・レゾネ(全ての畑で適用)
認証機関:なし
仕立て:基本的にギョイヨ・サンプル、若木の成長コントロールにコルドン・ロワイヤルを使用。
仕立てと添え木の素材:木
堆肥:購入、特にAB認証等はなし
醸造:
選果場所: 畑の中とセラー (1993年からTable de Triを導入している。当時から導入していたのはDRCMéo-Camuzet等規模と資金があるセラーのみ) 
圧搾方式:プヌマティック
マセレーション: 低温で45日程度、100%除梗
酵母の添加: しない(野生酵母のみ)
アルコール醗酵: コンクリートタンク2500L他 収量により大小各種使用。醗酵期間はおおよそ15~20日間だが大きく変動あり (2014年ヴィンテージは201411月にマロラティック醗酵が終わったが、2013年ヴィンテージは2014年の9月まで続いている)
 醗酵温度コントロール: 発酵開始の為に最低限のコントロールはするが温度は不明、毎年気温と酵母の状態で変動する
熟成容器: ステンレスタンクと小樽
熟成期間: 小樽で15カ月後ステンレスタンクで3ヶ月、その間スーティラージュはマロの後に1度、ステンレスタンクに移す際にもう一度。
セラー環境:GevreyからNSG圏内、醸造施設は地階、地下のセラーは13世紀からあるもので非常に広く天井が高い。地階で発酵後、熟成、アッサンブラージュ、瓶詰めまで全て地下のセラーで行っており、発酵後からリリースまでワインが地下から動かない。
濾過清澄: なし
亜硫酸添加: 瓶詰めの三週間前からは入れず、瓶詰め時にも入れない。それらの手前の段階で入れている。
総亜硫酸量: 50~55mg / L程度
新樽使用率はヴィンテージにより異なる。83、85、87、88年は50%。ミュニュレのグラン・クリュは特に長期熟成型のワインといわれている。
 年間平均生産量:32000本
 
※折半耕作の為か畑での収量や樹齢について聞きだせる情報が少ないです。

 

ブルゴーニュ・ルージュ
1931年、アンドレ・ミュニュレの親であるミュニュレ・パスキエから、Les Lutinieres(レ・ルティニエール)の畑を受け継いだ。その区画は、1936年までヴォーヌ・ロマネ・ヴィラージュに格付けされていた。
土壌:Les Lutinieres(レ・ルティニエール)は、ヴォーヌ・ロマネの南東に位置する。シルト質土壌。
保存:醸造と熟成は、ドメーヌの他のキュヴェと同じくして行われている。果実由来の味わいを楽しむべくしてビン詰めから3~4年のうちに飲むことをすすめる。
●Bourgogne Rouge 2012 
アペラシオン: Bourgogne
品種:ピノ・ノワール100% 
畑名: Les Lutenières
土壌: 泥質
畑: 標高240260m、東向き     
栽培面積: 0.5  ha 
仕立て:ギュイヨ・サンプル、コルドン・ロワイヤル
平均樹齢:4550
植樹密度:10000/ha  
 

シャンボール=ミュジニ プルミエ・クリュ レ・フースロット
1985年に、ジョルジュ・ミュニュレが購入した区画。 “Feusselotte”もしくは“Fousselottes”は、区画の中の、わずかな沈下によって形成された土地を示す。
土壌:所々岩が隆起した赤土 
保存:タンニンと味わいは非常に洗練されている。5~10年の保存(もしあなたに我慢があれば!)が好ましい。

アペラシオン: Chambolle-Musigny 1er Cru 
品種: ピノ・ノワール100% 
畑名: Les Feusselottes 
土壌: 赤土、あちこちに岩の露出のあるでこぼこした土壌
畑: 標高260280m、東向き     
栽培面積: 0.46  ha 
仕立て:ギュイヨ・サンプル、コルドン・ロワイヤル
植樹密度:10000/ha  
 

クロ=ヴージョ
この区画は、1953年にジョルジュ・ミュニュレがまだ医学生だった時に購入した最初の区画。彼の祖父が畑を売却して以来、またそこで造られた彼の生まれ年と同じ1929年のクロ・ヴージョがプライベートセラーにあった時から、彼はクロ=ヴージョのこの土地を買うと決めていた。
土壌:ブドウが深く根付きやすい、粘土質の小石と砂利の混じった土壌。
保存:最低10年の保存。
○Clos-Vougeot Grand Cru  2012   
アペラシオン: Clos-Vougeot Grand Cru
品種:ピノ・ノワール100% 
畑名:  Montiotes-hautes
土壌: 小石が多く粘土質の乏しい土壌
畑: 標高240260m、南東向き     
栽培面積: 0.34  ha 
仕立て:ギュイヨ・サンプル、コルドン・ロワイヤル
平均樹齢:4550
植樹密度:10000/ha  
 

エシェゾー
エシェゾーというのは、ラテン語の“La batisse建物”に由来し、ガロ=ロマンスの遺跡の存在を示す。ジャンとアンドレ・ミュニュレは、1930年にLes Quartiers de Nuits(レ・カルティエ・ドゥ・ニュイ)を購入、その後1934年に、Les Rouges du Bas(レ・ルージュ・ドゥ・バ)を購入した。
土壌:Les Rouges du Bas(レ・ルージュ・ドゥ・バ)とLes Quartiers de Nuits(レ・カルティエ・ドゥ・ニュイ)の二つの区画。いずれも砂利とシルトで構成されている。
保存:5~20年。3つのグランクリュの中で最も早く飲み頃をむかえる畑。
○Echezeaux Grand Cru 2012   
アペラシオン: Echezeaux Grand Cru
品種: ピノ・ノワール100% 
①:  Les Rouges du Bas 
土壌: 小石と泥土で構成された深い土壌
畑: 標高260280m、東向き     
栽培面積2区画合わせて0.6 ha 
仕立て:ギュイヨ・サンプル、コルドン・ロワイヤル
植樹密度:10000/ha  
②:  Les Quartiers de Nuits 
土壌: 小石と泥土で構成された深い土壌
畑: 標高240260m、東向き     
栽培面積2区画合わせて0.6 ha 
仕立て:ギュイヨ・サンプル、コルドン・ロワイヤル
植樹密度:10000/ha  
2013年のEchezeauxtotal22hl/ha、通常Les Rouges du BasLes Quartiers de Nuitsの比率は50:50だが、2013年は病害によりLes Rouges Du Basの収量が落ち、25:75の比率になっている。2014年も35:65程度。Les Quartiers de Nuitsの区画はGrand Cruの部分と"Village"の部分があり、Echezeauxの中でも一番低い位置にある異質な区画。

ニュイ=サン=ジョルジュ プルミエ・クリュ レ・シェニョ
Chaignotsは、“chene(oak)”オークを意味する古フランス語 “Chasne”から来ているように、元々樫の木のある土地だった。ジョルジュ・ミュニュレは1971年に、この区画を購入。
土壌:微量の粘土を含む茶色の石灰質土壌。小石を含む傾斜した東向きの区画。 
保存:若くても十分に美味しいが、ビン詰め後5~10年の保存の可能性を同時に提供する。
○Nuits-Saint-Georges 1er Cru "Les Chaignots"  2012   
アペラシオン: Nuits-Saint-Georges 1er Cru 
品種: ピノ・ノワール100% 
畑名:   Les Chaignots 
土壌: 茶色の石灰質、わずかに粘土質で小石が多く傾斜がある
畑: 標高260280m、東向き     
栽培面積: 1.27  ha 
仕立て:ギュイヨ・サンプル、コルドン・ロワイヤル
植樹密度:10000/ha  
 
 

アペラシオン: Nuits-Saint-Georges 1er Cru 
品種: ピノ・ノワール 100% 
畑名:   Les Vignes Rondes 
土壌: 茶色の石灰質、わずかに粘土質で小石が多く傾斜がある
畑: 標高260m、東向き     
栽培面積: 0.27  ha 
仕立て:ギュイヨ・サンプル、コルドン・ロワイヤル
植樹密度:10000/ha  
 

アペラシオン: Nuits-Saint-Georges 
品種: ピノ・ノワール 100% 
畑名:    Combe du Bas 
土壌:泥で覆われた粘土石灰質
畑: 標高240260m、東向き     
栽培面積: 0.1 ha 
仕立て:ギュイヨ・サンプル、コルドン・ロワイヤル
植樹密度:10000/ha  
 

ルショット=シャンベルタン・ヴィエイユ・ヴィーニュ 
ドメーヌ・トマ・ボソーの売却により、1977年にシャルル・ルソーの助けを得て、ジョルジュ・ミュニュレが手に入れた区画。ありがとう、シャルル・ルソー!
土壌:ルショット=シャンベルタンの畑は、Combe de Lavaux(コン・ドゥ・ラヴォ)の端に位置し、岩と石の多いやせた土壌。
保存:10数年の熟成が好ましいが、20年はたやすく保存できる。若いワインが好きな方には、5年ほど置いて味わって頂きたい。素敵な経験になるだろう。
○Ruchottes-Chambertin Grand Cru 2012   
アペラシオン: Ruchottes-Chambertin Grand Cru
品種: ピノ・ノワール100% 
畑名:  Ruchottes du Bas 
土壌: 小石や岩の多いやせた土壌
畑: 標高280300m、東向き     
栽培面積: 0.6  ha 
仕立て:ギュイヨ・サンプル、コルドン・ロワイヤル
植樹密度:10000/ha  
Domaine Thomas-Bossotが売りに出していた区画をCharles Rousseauの手引きにより1977Georges Mugneretが購入。この10年間樹齢の低い樹が多かった為、区画内の若木は2002~2006Villageとして、2007~20111er Cruとして別にリリース、古木のみを集めてRuchottes-Chambertinを造っていたが、樹齢が平均的に高くなったので2012年ヴィンテージからは所有区画のぶどう全てがRuchottes-Chambertinとなる。

Vosne-Romanée  ヴォーヌ=ロマネ
Les Chalandins(レ・シャランダン)とLes Croix Blanches(レ・クロワ・ブランシュ) は、1938年にアンドレ・ミュニュレが、両親から受け継いだ。その他の区画は、1934年に家と同時に購入した。
土壌:Les Chalandins(レ・シャランダン)は、ヴォーヌ・ロマネの北東に位置する。Le Pre de la Folie(ル・プレ・ド・ラ・フォリ)Les Champs Gourdin(レ・シャン・グルダン)とLa Colombiere(ラ・コロンビエール)に隣り合う。Les Croix Blanches(レ・クロワ・ブランシュ)は、ヴォーヌ・ロマネの南部に位置する。いずれも粘土石灰質土壌。
保存:ビン詰め後すぐの最もフルーティーな時が飲み時。最大でも10年の保存。
●Vosne-Romanée 2012
アペラシオン: Vosne-Romanée
品種: ピノ・ノワール100% 
①:   Les Chalandins 
土壌:粘土石灰質
畑:標高240260m、平地
栽培面積: 1.5ha 
仕立て:ギュイヨ・サンプル、コルドン・ロワイヤル
平均樹齢:4550
植樹密度:10000/ha   
Vosne-Romanée北部
②:   Les Croix Blanches 
土壌:粘土石灰質
畑:標高240260m、平地
栽培面積: 1.5ha 
仕立て:ギュイヨ・サンプル、コルドン・ロワイヤル
平均樹齢:4550
植樹密度:10000/ha   
Vosne-Romanée南部
③:   Le Pré de la Folie  
土壌:粘土石灰質
畑:標高240m以下、平地
栽培面積: 1.5ha 
仕立て:ギュイヨ・サンプル、コルドン・ロワイヤル
平均樹齢:4550
植樹密度:10000/ha   
Vosne-Romanée中心部国道沿い、Le Pré de la Folie, Les Champs Gourdin, La Colombièreは隣接している
④:   Les Champs Gourdin 
土壌:粘土石灰質
畑:標高240m以下、平地
栽培面積: 1.5ha 
仕立て:ギュイヨ・サンプル、コルドン・ロワイヤル
平均樹齢:4550
植樹密度:10000/ha   
Vosne-Romanée中心部、Le Pré de la Folieの西に隣接
⑤:   La Colombière 
土壌:粘土石灰質
畑:標高240m以下、平地
栽培面積: 1.5ha 
仕立て:ギュイヨ・サンプル、コルドン・ロワイヤル
平均樹齢:4550
植樹密度:10000/ha   
Vosne-Romanée中心部、Les Champs Gourdinの隣で春に遅霜が起こりやすい区画