1989年、スペイン・ペネデス地方のカヴァの産地の中心であるSant Sadurní d’Anoia/サン・サドゥルニ・ダノイアの地に誕生したボデガで、伝統ある土地に代々受け継がれてきたテロワール、知恵、トラディショナルな手法を尊重しながら、一方では最先端のテクノロジーを巧みに組み込みながら上質なキュヴェを生み出しています。
明確な信条:「ペネデス地方の土着品種の選り抜きの最高の房だけを使用し、長時間発酵と長期熟成を施し、最高品質のキュヴェを造る」を掲げ、伝統ある畑と土着品種に敬意を払い、自然環境へ最大限の配慮をし、テロワールの個性や気候といったこの地ならではの自然条件をワインに映し出すことにコミットし、持続可能で発展的なワイン産業への貢献を目指してワイン造りを行っています。
また社会貢献の一環として、看護や介護の研究と人員育成に関する奨学金を設けるなど、積極的に地域社会の貢献活動を行っています。
このような高い志のもとで造られたカヴァは年間生産量わずか70,000本で、7種類のタイプにクラス分けされており、いずれもスタイリッシュなボトルデザインで洗練された味わいを持ち、高いコストパフォーマンスを誇っています。スペイン国内ではかの 「エルブリ」、「サンパウ」、「カンファベス」などの三ツ星レストランのワインリストにもオンリストされており、世界中のハイガストロノミー・レストランで広く定番アイテムとして採用されている、プレステージ・カヴァ・ブランドです。
海岸と山脈がシェルターの役目を果たしており、ブドウ樹は厳しい風雨から守られ最適な環境の中で果実を育んでいます。
当主のJosep Torres Sibill/ジョセップ・トーレス・シビル氏は、「上質なカヴァ
を造る工程は非常に複雑なので、レシピ通りにやれば美味しいものができるとい
うわけではなく、経験と鋭い感覚が不可欠である」と言います。特に発酵時の厳
密な温度管理と長い熟成期間が最高品質を求める上で最も大切な部分であ
ると考えているため、資金を投じて最新の設備と人員を確保し、通常のカヴァ
では考えられない時間を費やして醸造し、美しい泡をもつ、特別なアロマを湛
えたキュヴェを生み出しています。
①発酵と熟成の初期段階
ブドウ果汁由来のフレッシュな柑橘系の果実や花などのアロマが感じられます。
②熟成15ヵ月目にさしかかる頃
酵母が自己の酵素によって分解されることによって「第二アロマ」と呼ばれる、 ヨーグルトやペイ
ストリー、焼き菓子のようなアロマが感じられます。
③熟成18ヶ月以降
熟成によって生成される香ばしい「第三アロマと」呼ばれる香りが現れ、火入れした野菜やトースト
香、燻製した肉、乳酸由来のクリーミーなアロマが香り立つようになります。
どうぞ、これら全ての要素が複雑に絡み合った卓越したカヴァをお楽しみください。