カリヨン家の歴史は1520年生まれのジャン・カリヨンまで遡ることが出来ます。偉大なピュリニー・モンラッシェの作り手、父、ルイ・カリヨンの元で1988年にヴィニュロンとしてのキャリアをスタート。2010年、ルイ氏の引退時にフランソワの兄、ジャックがドメーヌを継ぎ、弟のフランソワは新規ドメーヌを立ち上げ独立しました。
約6.5haをビオロジックで管理しています。面積として最も広いのはピュリニー・モンラッシェ村名で約3ha。その他はそれぞれ1haに満たない小さな区画です。ドメーヌ・ルイ・カリヨンでフランソワ氏は栽培責任者を務めており、その時代より出来る限りビオロジックでの栽培方法に目を向けていました。
収穫時の果実の健康状態がワインの出来に最も影響を及ぼす為、畑の手入れには最大限の手間暇をかけています。除草剤は使用せず、畑の漉き入れはトラクターと馬を併用、収量制限は剪定と芽かきで行います。ルイ氏より継承したプルミエ・クリュの畑はペリエール、シャンガン、コンベットなど。
醸造、熟成は伝統的ブルゴーニュ製法に沿って行われ、また、祖父を師としてその時代より方法は変えていないとのこと。アルコール発酵はゆっくり4~6週間かけその後スターターの添加等は一切せずにマロラクティック発酵を待ちます。取扱う全てのワインの熟成方法は同様で、唯一の違いは新樽使用率のみ。約1年ほど樽にて熟成した後、ステンレスタンクに移して更に約半年間静置し、状態を安定させてから瓶詰作業に移ります。