コスメジプシー卒業物語 vol.6
こんにちは。美ナチュラル代表の木川紀子(のんこ店長)です。
自身の肌悩みを解消してくれたある石鹸との出会いをきっかけにオープンしたのが、このお店。
長年、自分の肌を何とかしたいと、あらゆる製品、方法を試しては失敗するまさにコスメジプシーだった私が、自身のコスメジプシーを卒業し、アロマティックライフ魔法の石鹸をオープンするまでのお話を、当時のメルマガから抜粋してご紹介します。
どーしてもキレイになりたくて
いつもご購読いただいている方、
初めての方、
こんにちは。
美ナチュラル(旧アロマティックライフ魔法の石鹸)、のんこ店長です(*^_^*)
さて!
そんな私の、アロマティックライフ魔法の石鹸(今はミロビーナ)をオープンするまでの物語。
前回は、私はフランス スキンケアブランドの美容部員であちこちの百貨店で、お肌のカウンセリングをしながら、商品を売っていて、
<4,200円>のクリームでダメなら、
<20,000円>のグレードの高いクリームをオススメし(^^;)、
それでも、芳しくないので最後は
<50,000円>の、1週間集中美容液を買ってもらうお仕事だった・・・(;゜゜)
そんな仕事だったことをお話ししました。
それも、その時は、(本当にお客様のお肌のため!!)と思って健気に一生懸命売っていました。
そんな気持ちで販売していたので、高~いコスメを買っても、帰り際お客様は希望と期待で みなさん、とっても嬉しそうに、笑顔で帰っていく人がほとんど。
その時の、
「いいことした!」「分かってもらえた!」
という、満足感、よ~く覚えています(^^)
マインドコントロール?
だから・・・翌月にまたお見えになったときに、あんまり変わってないお肌を見て、ショックを感じるのです。(あれ~、50,000円も買ってくれたのに・・・)と。
でも、だからといって、その効果効能を信じ切っている自分の会社のコスメですから、
「効果がない商品なんだ!」
という思いにはまったく至らないわけです。
今思えば、言い過ぎかもしれませんが、一種のマインドコントロールだったかもしれません。
毎日、効果のない人々に連日接していても、その商品に疑問を持たない、そして、それは会社全体が疑問を持っていないという状況の訳で、よっぽどの変わり者じゃないと、気づかない、そんな世界だったのです。
社長はとてもゴージャスでカリスマ性のある女性で、この化粧品に惚れ込んでいましたので、その下に連なる社員が疑問を持つという雰囲気は、まず皆無でした。
みんな、社長に憧れていましたし、ここの化粧品を使えば彼女のようにゴージャスになれるみたいな、潜在的な感覚もあったかもしれません。
いや~、信じるって大切だけど、怖い。思いこみでも熱意と信頼があれば、50,000円でも、50万円でも使わせることって、できてしまうんですよね・・・
感じる違和感・・・悪いのはお客様?
美容部員の仲間もみんな、お肌がブツブツで、ファンデを取ればシミだらけでも、
(うちの化粧品、効果ないんじゃないの?)
とは、誰一人思っていません。
その証拠に、みんな、年に2回の社販では、い~っぱい買って、昼のお休みでも、それを使ってファンデーションを全部落として、一からしっかりお手入れして、もう一回ファンデを塗り直してたり、楽しそうにしてましたから・・・。
知らない、気づいていないというのは罪深いことです。マインドコントロールというのは、その先にも広がっていく物で、私たちの熱意が強いですから、お客様は、自分の肌やお手入れの方法が悪く、もっといろいろ買って頑張らなくてはいけないと、思わせてしまっていました。
本当は、私たちが売っている化粧品がダメなだけ、美容部員の美容知識が間違っているからなのに・・・
・・・なんか違う!こんなに信じてくれているお客様が、幸せにならないのっておかしい・・・う~ん・・・
そんな女の園で働いているうちに、おそらく変人の部類に入る私は、いつしか、キレイにならないお客様のお肌が悪いのではなく、私たちが売っている化粧品が悪いのだという、当たり前のこと、気がついていったのです・・・。
そして、退職の日が突然やって来ます。
あ、っと長くなりました。続きは次回!