ヴォーヌ・ロマネの名門の血をひくサラブレッドが満を持して独立。母は伝説の醸造家:ジャン・グロの長女で、現在はA.F.グロの当主、アンヌ・フランソワーズ・グロ。父はドメーヌ・パランの当主、フランソワ・パラン。当代一のドメーヌのひとつグロ一族より継承した畑で、エレガントで芯の強さを表現した王道のブルゴーニュを生み出します。
栽培管理は持続可能な農業の原理と伝統的な方法を守るために除草剤と殺虫剤は一切使用せず、かつ合理的な方法も用いて行われます。収穫時は全て手摘みで選房しながら小箱に収穫し、低温温度制御トラックで20分以内にドメーヌに運ばれます。
4段階による厳密な選粒ののち、香りと色の抽出のため4日間低温マセラシオンを行います。天然酵母により自然発酵が始まり、25℃~30℃の間で温度管理のもと10日間発酵を持続させます。樽に移し約45日間マロラクティック発酵を行います。SO2は添加せず、代わりに液体タンニンで構成された天然のアジュバントを加えます。アリエのトロンセの森か、フォンテーヌブロー産のフレンチオーク樽で12~18カ月熟成させます。新樽比率はオート・コート・ド・ボーヌで50%、村名で65%、グラン・クリュで100%。ろ過は必要な場合にのみ行うため、レンチキューラーによる濁度分析により実施を判断します。