レ・デゥエ・テッレのワインは質に繊細で質感の優れたボディーが層になったようなワイン。
現代的ではありますが、そこには歴史を感じさせるような奥深さも内包されています。
特にピノノワールはイタリア最高のピノと言っても良いほどで
ブルゴーニュを意識させないイタリアならではのピノ・ネロの世界を演出しています。
メルローはボルドーとは違ったボルゲリのボルドー嗜好のワインとは隔絶した世界を
表現しており、白も寝かせるとその複雑さに驚かされます。
知的で派手さはないもののじっくり飲むのに適したワインといえます。
フリウリにおいて実に質の高いワインを毎年挑戦的な姿勢で造り続ける極めつきの生産者!
Sacrisassi Bianco 2018
サクリサッシ・ビアンコ [2018]
<畑>
土壌:泥灰土
畑の標高:130-150メートル
畑の向き:南西向き
栽培面積 :1.2ha
仕立て方法: ギュイヨ
品種:フリウラーノ70%, リヴォッラジャッラ30%
平均樹齢:26年
植樹密度  :4500本/ha
<醸造>
マセレーション:あり 
マセレーション期間:8日間
酵母の添加:なし
醗酵容器: ステンレスタンク
醗酵温度コントロール:あり(20-22度)
熟成容器:フレンチオーク樽
熟成期間: 22ヶ月間
濾過:あり (瓶詰時に軽く)
当キュヴェの年間生産量:3300本
Friuli Colli Orientali - Schioppettino 2014
フリウーリ・コッリ・オリエンターリ・スキオペッティーノ 2014
品種:スキオペッティーノ100%
植樹:1990年代
位置:標高130~150m
土壌:泥灰土
セメントタンクで15日間マセレーション。
フレンチオーク樽で20ヶ月熟成。
渋く、酸味の強い品種で、時間が必要だが、時と共に妖艶に変化する。
Merlot 2018
メルロー [2018]
<畑>
土壌:泥灰土
畑の標高: 130-150メートル
畑の向き:南東向き
栽培面積 :1ha
仕立て方法: ギュイヨ
品種:メルロー100%
平均樹齢:20年
植樹密度  :5000本/ha
<醸造>
マセレーション:あり 
マセレーション期間:約15日間
酵母の添加:なし
醗酵容器: セメントタンク
醗酵温度コントロール:なし
熟成容器:フレンチオーク樽
熟成期間: 22ヶ月間
濾過:あり (瓶詰時に軽く)
当キュヴェの年間生産量:2500本

Sacrisassi 2018
サクリサッシ [2018]
<畑>
土壌:泥灰土
畑の標高:130-150メートル
畑の向き:南西向き
栽培面積 :1.2ha
仕立て方法: ギュイヨ
品種:スキオペッティーノ50%, レフォスコ50%
平均樹齢:26年
植樹密度  :4500本/ha
<醸造>
マセレーション:あり 
マセレーション期間:15日間
酵母の添加:なし
醗酵容器: セメントタンク
醗酵温度コントロール:あり(20-22度)
熟成容器:フレンチオーク樽
熟成期間: 22ヶ月間
濾過:あり (瓶詰時に軽く)
当キュヴェの年間生産量:6000本
Pinot Nero 2018
ピノ・ネロ [2018]
<畑>
土壌:泥灰土
畑の標高: 130-150メートル
畑の向き:南西向き
栽培面積 :1.2ha
仕立て方法: ギュイヨ
品種:ピノ・ネロ100%
平均樹齢:26年
植樹密度  :4500本/ha
<醸造>
マセレーション:あり 
マセレーション期間:15日間
酵母の添加:なし
醗酵容器: ステンレスタンク
醗酵温度コントロール:あり(20-22度)
熟成容器:フレンチオーク樽
熟成期間: 22ヶ月間
濾過:あり (瓶詰時に軽く)
当キュヴェの年間生産量:3500本
 
 

レ・デゥエ・テッレとは

 
 

地域:Friuli-Venezia Giulia
地区、村: コッリ・オリエンターリ地区
造り手:Flavio Basilicata フラヴィオ・バジリカータ
 

出会い

創業年:1984
歴史:
フラヴィオは大学でブドウ栽培を学び、15-20年間この地域で栽培・醸造コンサルタントとして働いていた人物。1984年に自分のワイナリーを設立。現在50歳。長年の経験から村のテロワールを熟知しており、自分流の流儀を貫き、人から影響を受けることがない。タフガイで頑固。伝統的手法、自然なワイン造りの信奉者。

ドメーヌ解説

オーナー/ワインメーカー/アグロノミストはフラヴィオ・バジリカータ。妻のシルヴァーナ・フォルテ Silvana Forteと二人で運営する家族経営のワイナリー。雇われコンサルタントはなし。ワイナリーの名前は、畑の「二種類の土壌」に由来しています。
レ・ドゥエ・テッレはスロヴェニア国境近くのコッリ・オリエンターリ・デル・フリウリにあるプレポット村に位置し、わずか4.5haの小さなブドウ園を所有しています。畑は2ヶ所あり、それぞれ土壌が違い、名前の『ドゥエ・テッレ』と『2つの土壌』の意味からきていて、泥灰土と粘土質です。このワイナリーでは、オーナーのフラヴィオ・バジリカータとシルヴァーナ・フォルテが1984年からワインを作っています。
フリウリの最高傑作の赤ワインと呼ばれるサクリサッシ・ロッソや豊かで濃厚な味わいでかつ繊細さも兼ね備えるサクリサッシ・ビアンコという素晴らしいワインのほか、単一品種のメルロとピノ・ネロを作っています。
サクリサッシ=聖なる石の意。
畑を開墾する際に教会の遺跡がでてきたことに由来する。
*コッリ・オリエンターリ・デル・フリウリ  C.O.F. と略される。
栽培品種:メルロ、ピノ・ネロ、レフォスコ、スキオッペティーノ、トカイ、リボッラ・ジャッラ
自社畑面積:
畑は4ha。かつては借地の畑もあったが、今は自社畑のみ。ブドウを他所から購入することはなし。 
・品種別の面積
メルロ:1ha ピノ・ネロ:0.6ha
レフォスコ:1.2ha スキオッペティーノ:1.2ha
トカイ:0.6ha リボッラ・ジャッラ:0.2ha
ソーヴィニョン・ブランとピコリットはもう植わっていない。
 

土壌

・畑の土壌: 泥灰土と粘土質
・標高:120m
・畑の方位:丘の上にある畑なので、北から南まですべて
・傾斜:それなりの斜面だが急ではない
栽培:
l植樹本数:5000
l仕立て:ギュヨ、コルドン
l収量: 35キンタル/ha(搾汁率70%24.5hl/ha
lグリーン・ハーヴェストは畑によるが、多少は行う。
l収穫タイミングはかなり遅く、相当熟したブドウを使う
l樹齢:一番古いものが1990年の植樹 
l実質有機栽培だが認証は得ていない。

醸造

白ワインの醸造法
発酵タンクの種類:樽発酵・熟成
プレスの方法:全房圧搾
スキンコンタクト:1
発酵温度管理:樽発酵なので特になし
オークの種類:フレンチオーク
樽の容量:ボルドーバリック(225l)と500lのトノー。すべての品種でバリックとトノーを併用する。
新樽比率:20%
熟成期間:20カ月
バトナージュ:熟成中ずっと行うが、回数は徐々に減らしていく。
MLF:どの品種でも100%実施
その他:リボッラ・ジャッラとトカイは同時に収穫し、発酵も一緒に行う(他は品種ごと)
 
赤ワインの醸造法
除梗:100%
アルコール発酵のタンク:ステンレスタンクとコンクリートタンク
キャプマネージメントの方法:デレスタージュとルモンタージュ
発酵温度管理:30度以下に保つ
発酵前浸漬:なし
発酵後浸漬:なし。10-12日間の短いマセレーション
樽の容量:ボルドー・バリック(225l)のみ
樽の産地:フレンチオーク
新樽比率:30%
熟成期間:22-24カ月
MLF:樽内で
バトナージュ:白同様行う。澱引きはなし。
lプレスの種類:プヌマティック
l酵母・MLFバクテリアともに天然のもののみ。
l発酵・熟成中は一切亜硫酸添加をしない。
l瓶詰め時の亜硫酸量は、赤ワインで25g/l程度。
l清澄・濾過:清澄はなし。赤はノンフィルター。白は非常に軽い濾過のみ。 
 

熟成

生産量: 年産本数 17000
lそれぞれの生産本数と品種比率
COF Bianco Sacrisassi 3000本  トカイ70%、リボッラ・ジャッラ30%
COF Rosso Sacrisassi 7000本  レフォスコ50%、スキオッペティーノ50%
COF Merlot 3000
COF Pinot Nero 3000
Implicito(ピコリット)は、2001が最後。借地の畑だったが契約が切れた。
2樽(約600本)
Sacirisassiは「聖なる石」の意味。ワイナリーの場所にかつて古い教会があったことにちなむ。

 

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